ゆっくり読書

読んだ本の感想を中心に、日々、思ったことをつれづれに記します。

ラフマニノフ 「鐘」「春」「3つのロシアの歌」「6つの合唱曲」

2009-03-07 12:03:20 | Weblog
CD  チェコ・フィルハーモニー管弦楽団、プラハ・フィルハーモニー合唱団
ウラディーミル・アシュケナージ指揮、ピアノ

プラハの美しいホールで聞いたら、さぞかし感動するのだろうなあ・・・。
ラフマニノフは、これまでピアノ曲を中心に聞いていたのだけど、
このところ、交響曲や声楽も聴くようになった。

音楽は受動的なものだから、
「なんだこれは!」とノックアウトをうけ、以降ファンになることもあるけど、
一方、文化や宗教、歴史といったある程度のバックグラウンドが自分の中に蓄積されて、
はじめて心にとどまるものもある。

正直なところ、高校生時代にラフマニノフの交響曲や声楽を聴いたけど、
あまりいいとは思えなかった。
でも、ここのところ、ようやく準備が整って来たような気がする。

音にはいろいろな楽しみ方があるけれど、
私がラフマニノフのピアノを好きな理由は、自分の内面への距離感やひろがりに共感するから。
声楽は、人間の内面のおもいを、声という楽器によって外に出すものだから、
ピアノ曲とは違った外へのひろがりのようなものを感じる。
これまでとはひと味違うラフマニノフとの付き合いが始まりそうだ。