ゆっくり読書

読んだ本の感想を中心に、日々、思ったことをつれづれに記します。

宗教画に対する一般的な印象

2009-03-25 23:50:16 | Weblog
今日は、ふと思ったことを少し。

昼間、なかなか素敵な絵を見た。
色づかいはやさしいし、東洋的な「幽玄」な雰囲気がよかった。
蓮の華や、ちょっと曼荼羅のようなモチーフ。
ただし、バリバリの宗教画ではない。

でも、パンフレットすら、あまり手にとってもらえないらしい。

ある人の意見によると、それは、モチーフが仏教色に偏っているせいだという。
十数年前にあった、ある仏教系の新興宗教による負のイメージが、
いまでも影響しているのだと。
つまり、そういった絵に興味をもっていることを表明してしまうと、
絵の後ろ側にいる新興宗教に勧誘されるのではないかと、みな心配するというのだ。

あの事件は、まだ風化していないんだ。

私は、完璧に宗教の勧誘を断る自信があるから、
少しくらい宗教色の出ている絵や音楽でも、ぜんぜんこわくない。
好きなら好きという。
宗教の勧誘、キャッチセールス、何でも来い!と思ってる。
でも、道を歩いていても宗教の勧誘されたことないなあ。
なんせ、ナンパすらされたことすらないし。←これは自慢にならないか。

それでも不思議だと思うのは、
頻繁に美術館では仏教美術の展覧会をやっていて、すべて満員御礼なこと。
鑑真和上像も、一年のうち限られた日数しかお会いできなかったはずなのに、
東京まで来てくれるようになったらしい。
たまたま、鑑真和上像に会えた修学旅行の思い出が一気に色あせるような気分だ。
これは、ちょっとした愚痴だけど、
みんなもっと宗教には寛容なのかと思ってた。

新興宗教と、文化遺産は違う、ということなのかな。
私にはよくわからないや。