こんにちは!
twitterなどでいろいろ情報交換したりつぶやいたり、Liveでもお話ししているので知っている方もいると思うけど、あさって8/5に南三陸町歌津避難所にて演奏してきます。平塚市の暮らしと耐震協議会・平塚南口有志会などが主催する南三陸町歌津避難所での「心の唄と落語と晩餐会」にて演奏してきます!
先日、今回の打ち合わせに南三陸町まで行ってきました。
震災からたくさんの報道で実情を情報として知っているわけで、かなり覚悟して行ったけど、実際行ってみて本当に言葉にならないほどにあまりに大変な状況がそこには横たわっていました。
復興の前の復旧すらまだまだ遠い厳しい現状…。津波の被害は本当にあまりにすごすぎて人間の想像をはるかに超えていて、あまりに恐ろしく悲しいことが起こったことを現地で改めて再認識し茫然としたよ。
南三陸町では600人ほどの方が亡くなり、600ほどの人がまだ行方不明だそうです。
大変な現状と深い深い悲しみ…でも被災された方たちにとってはもう起こったことであり、もうそこで生活をしている、現状が非日常ではなく、すでにもう日常なんだよね。
7/1に現地に行き打ち合わせや視察をしてきて、今日まであらためてこの大きな悲しみと大変な状況を背負った南三陸町でおれがどう演奏し何をできるのかずっと考えてきた。
「音楽は癒しのエネルギーがある」
もちろんそう思う。
でも同時に音楽は、恋愛、大切な人、家族、大切な時間、故郷、大切な場所、大切な想い、生きること、生と死、自然…などを歌っていたりイメージしたりモチーフになっていたりする曲がほとんどだ。
ブラジルの曲も、日本の曲も、Jazzや映画音楽などのスタンダードな曲も、もちろんおれの曲も。
3/11の震災と津波…そして原発の現状も…、そういった音楽のもとになっている大切なものすべてを奪っていったのだろう。
そんなあまりにも途方もなく深く悲しく辛い体験をされた方々の前でおれは大切なものを歌う「音楽」を奏でられるのか?
一生懸命一生縣命自分に問いてきた。
あさって南三陸町歌津地区で演奏させていただくにあたり、おれは真正面から真摯にPianoを奏でようと思う。
いろいろな状況、深い深い悲しみ、起こったこと、それはもう変えられることではない。
音楽は癒しのエネルギーがある…
もちろんそうだが、現実を直視しないでただその場だけ寄り添うような音楽はおれにはたぶんできない。
ただ耳に心地の良い演奏とか、ただ喜んでもらう演奏はおれじゃなくてもよいと思う。
起こったこと、辛い思いをされている方々…この現実におれ自身がしっかり真正面から向き合って、その上で、
…恋愛、大切な人、家族、大切な時間、故郷、大切な場所、大切な想い、生きること、生と死、自然…、
「音楽」を大切に大切に熱く心から奏でてきたいと思う。
音楽を通して時にはこの震災や津波や大切な人や場所を思い出させてしまうかもしれない。
それでもそこから逃げずにまっすぐ演奏して、その悲しみも含めて心から沁みわたるような音楽を奏でる。
大変な経験、深く悲い体験をされた方々の前でおれがプロフェッショナルなピアニストとしてできること。
つたないしおこがましいかもしれないけど真正面から真摯に熱く熱く演奏してくるよ!
そしてそれは日々の演奏でも全く同じこと。
寄り添うのではなく本当の意味で一人一人の心に沁みわたるように。
今回こういう機会をいただけること、たくさんの方が後方支援、応援してくださること、本当に感謝でいっぱいです。
みなさまの想いもおれのPianoにしっかり乗せて奏でてきます!
全ての方に心から
Muito Obrigado!!!!!
P.S.
今回のご縁のあった南三陸町歌津地区への支援活動はほんと始まりでしかありません。まだ同じ現状がとてつもなく広範囲で起こっているし本当に広く長い長い支援が必要。今回がそのきっかけのひとつになるように。。。