湘南マランドロのブラジルピアノと、オルガン♪

ブラジル音楽専門のピアニスト/オルガニスト今井亮太郎のゴキゲンblog!!

兆を感じた独奏in Tokyo!吉祥寺StringsLIVEレビュー♪

2016-11-20 19:30:51 | Ryotaro Imai LIVE Report♪
11/16(水)は、吉祥寺Stringsにて【今井亮太郎ソロプロジェクトVol.61 〜独 奏 in Tokyo〜】でした!
会場いっぱいのたくさんのみなさまのご来場、本当にありがとうございました\(^o^)/



東京初の“独奏”LIVEとなった今回の吉祥寺Strings LIVE。
Stringsは、ピアノの状態も雰囲気とっても素晴らしく最高で、サウンドチェックから本当に心地よい\(^o^)/
素敵な夜になりそうな予感!





“大都会である東京の中でピアノ一本で奏でることに、大きな雑踏の中から光を見つけて進んでいく…。”
そんなテーマで構成したLIVE。
情熱的に、そしてクールに、時にはあたたかく、深まる秋を感じながら、奏でさせていただきました♪

会場にはいっぱいのお客様!
嬉しい(*^^*)


「青と青の間」からLIVE開始。
“夕暮れから夜の闇へ。水平線が見えるか見えないか、その間のところに物事の真実がある。”
東京での初のピアノソロLIVEの船出だ。

Antônio Carlos Jobim(アントニオ・カルロス・ジョビン)とVinícius de Moraes(ヴィニシウス・ジ・モライス)。
BossaNovaを創った2人の天才が大都会リオデジャネイロで出会い、最初に生み出した楽曲「Lamento no Morro(ファヴェーラの嘆き)」。

大好きなリオの街に最も似合う楽曲のひとつ「Corcovado(コルコヴァード)」。
標高650mのところにそびえ立つコルコヴァードの丘のキリスト像は、夜になるとライトアップされ、まるで夜のリオの街の空に浮かび上がるように輝く。
リオに想いを馳せながら奏でたよ。



「Folhas Secas(枯葉のサンバ)」。
とても美しいSambaの名曲。
この楽曲にはSambaが大切に受け継がれ、永遠に続いていくという想いが込められている。
大好きな楽曲だ。
僕もその継承の末端にいることの誇りを感じながら。

音痴な歌から愛の誠実さをお茶目に紐解いていくJobimの名曲「Desafinado(ジサフィナード)」に続いて、情熱と理性が入り混じる複雑な感情”を描いた僕の楽曲「赤と黒のイスピラル」。
この2曲は、大都会の中で毎日繰り広げられる人間模様や恋愛模様をイメージして選曲してみたよ。
「赤と黒のイスピラル」は、久々の演奏だったね(*^^*)



そして、プログラムでは予定してなかった「Carinhoso(カリニョーゾ)」を弾きたくなって演奏♪
Pixinguinha(ピシンギーニャ)が作ったこの美しいChoro(ショーロ)の名曲は、作曲されたのがちょうど100年前の1916年。
Choroの最高の巨匠たちであるJorginho do Pandeiro(ジョルジーニョ・ド・パンデイロ)・Celsinho Silva(セウシーニョ・シルバ)の親子にずっとお世話になっている僕にとって、Choroは本当に特別な音楽だ。
そのChoroの中でも大名曲であるCarinhosoをこの夜に弾きたくなったんだ。



“大切な想いを色にしたら日本には橙色という色がある。大切だから暖かく、大切がゆえに切なくて。”
木々たちも橙色に色付き、気温は肌寒くなっていく秋。
この季節に奏でる「橙」は、より特別なものになる。

1st stageラストは、「限りなく青いブルー」。
秋の抜けるような青空をイメージしながら奏でたよ^ ^
針葉樹なのに紅葉するカラマツの葉は、金色の吹雪みたいに舞い上がるんだよね。
青空に舞い上がるゴールドシャワーをイメージしながら♪

ゆるく楽しく、ピアノと会話しながら奏でていたら、いつの間にか1st stageが終了!
たくさんのみなさまがとても素敵な空間を創ってくださって、奏でていて心地よい(*^^*)
ありがと〜\(^o^)/



2ndステージの1曲目は、この日初演となった新曲「兆 -Sinais-」。

「呼び起こされる記憶やサウダージの中から、微かな光を見つけて扉を開ける」というイメージの楽曲なのですが、本当にたくさんのみなさまから嬉しいお言葉をいただきました!!
今井亮太郎にとって間違いなく新たな一歩となる楽曲であり、大きなエネルギーを持った楽曲だということを演奏していて感じたよ。
「兆(きざし)」の初演を大切に聴いてくださったみなさま、そしてこの楽曲の初演を素晴らしいピアノで迎えさせてくださったStringsのマスター井上さん、本当に感謝しています!
ありがとう\(^o^)/



「兆」に続いて、「スカイブルーの肖像」「Samba do Avião(飛行機のサンバ)」。
都会のビルの隙間から見える青空、そして自分の大切な街を想うサウダージをイメージして。

PixinguinhaのChoroワルツの「Rosa(薔薇)」。
淡くて力強い、とても美しいメロディ。
クラシカルな楽曲の雰囲気。
こんなに美しい楽曲がブラジルにあるんだ、と思わせるような楽曲で、ブラジルの深い音楽に対してリスペクトを込めて奏でたよ。

続いて、名曲であり僕にとっても大切な楽曲「Wave」。
ブラジル音楽を大好きになったきっかけの1つであるJobimのアルバム『Wave-波-』。僕が中学生の時、このアルバムを毎晩のように聴いたんだよね。

そして、そんなJobimがChoroへのリスペクトを込めて作った美しい楽曲「Falando de Amor(愛の語らい)」。
僕にとって大切でありルーツであるJobimとChoroが一つの線でしっかり結ばれていることがわかる、本当に大事にしている楽曲だ。

芸術家や音楽家の作品を生み出していく苦悩にスポットライトを当てて作曲した「パブロの横顔」。
自分の内側に渦巻く情熱を音に乗せて。
手拍子で盛り上がる!!



LIVEにはFluteの満島貴子さんも遊びに来てくれて、ここめゲスト参加もしてもらいました〜!!
楽曲はスタンダードの名曲「Autumn Leaves(枯葉)」。
もちろん今井亮太郎ver.だとBossaになる(●´艸`)
たかちゃん、さすがの素晴らしい演奏ψ(`∇´)ψ
吉祥寺の夜に花を添えてくださいました♪
たかちゃん、ありがとう!!





本編に戻って、“時間こそが誓い・継承を表すアクセサリー”という意味で作曲したショーロ楽曲「時の指輪」。
大都会の中でも時間は変わらず流れていく。
だからこそ、大切なものは変わらないんだよね。

そしてラストは、僕が23歳の時に初めてブラジルに行き、帰って来てすぐに作曲した楽曲「Ao Céu(空へ)」。
“ブラジルのグルーヴに出会い、この音楽を奏でたら背中に羽が生えて、どこまでもどこにでも飛んで行くことができる!”。そう感じて作曲したんだよね♪
都内で初めてとなった独奏LIVEだからこそ、初心の1つであるこの楽曲を奏でたかった!
会場は手拍子で大盛り上がり\(^o^)/
ありがと〜〜〜!!!!



鳴り止まぬ拍手の中、アンコール!
この日最後に奏でたのは15歳の時に作曲した楽曲「星踊る夜に」。
あの頃は、まさかこうしてみなさまの前でピアノソロで奏でるなんて思ってもいなかったんだけど、今はたくさんの方に支えられてこうしてこの楽曲を奏でさせていただける。
本当に幸せだな、と思う!



あっという間にLIVE終了!

素晴らしい雰囲気の中、ピアノの音色に浸って奏でさせていただきました♪

大都会や時代の中に埋もれ混じってしまって自分がどこにいるかわからない状態でも、そこから小さな、でも強い光を見つけて進んで行く。
そうするためには、自分のルーツや自分そのものを知ることがきっと必要なのだろうと思う。
そこに必ず大きなヒントがあり、大きなエネルギーがもらえる。
そんなことを考えながら選曲し、奏でていたLIVEだったよ。

とても素敵な夜だったな〜(*^^*)

来てくださったみなさま、本当にありがとうございました!!!
そして、素晴らしい機会を演出してくださったStringsマスター井上さん、ありがとうございました\(^o^)/

おかげさまで、東京初の独奏LIVEがとても意味のあるものになりました♪
またぜひぜひStringsでの独奏LIVE、企画させていただきたいと思います(*^^*)/

感謝でいっぱい!

Muito obrigado!!!



【2016.11.16 今井亮太郎ソロプロジェクト-独奏 in Tokyo- at 吉祥寺Strings プログラム】

<1st Stage>
♪青と青の間 / Composed by Ryotaro Imai
♪Lamento no Morro - ファヴェーラの嘆き - / Words by Vinícius de Moraes / Composed by Antônio Carlos Jobim
♪Corcovado - コルコヴァード - / Written by Antônio Carlos Jobim
♪Folhas Secas -枯葉のサンバ- / Written by Nelson Cavaquinho, Guilherme de Brito
♪Desafinado - ジサフィナード - / Words by Newton Mendonça / Composed by Antônio Carlos Jobim
♪赤と黒のイスピラル / Composed by Ryotaro Imai
♪Carinhoso - カリニョーゾ - / Composed by Pixinguinha
♪橙 / Composed by Ryotaro Imai
♪限りなく青いブルー / Composed by Ryotaro Imai

<2nd Stage>
♪兆 - Sinais - / Composed by Ryotaro Imai
♪スカイブルーの肖像 / Composed by Ryotaro Imai
♪Samba do Avião - 飛行機のサンバ - / Written by Antônio Carlos Jobim
♪Rosa - バラ - / Composed by Pixinguinha
♪Wave - 波 - / Written by Antônio Carlos Jobim
♪Falando de Amor - 愛の語らい - / Written by Antônio Carlos Jobim
♪パブロの横顔 / Composed by Ryotaro Imai
♪枯葉 / with 満島貴子(Flute)
♪時の指輪 / Composed by Ryotaro Imai
♪Ao Céu - 空へ - / Composed by Ryotaro Imai

En:
♪星踊る夜に / Composed by Ryotaro Imai



* * *

さてさて、次回の今井亮太郎LIVEは、毎年恒例のクリスマスLIVE@馬車道KAMOME 12/19(月)
「今年のクリスマスを特別にするのは、キンと冷えたボサノバ。」
今井亮太郎、Alex、大森輝作のTrioが、あのクリスマスソングや冬にぴったりのBossaをお贈りします(*^^*)
恒例のプレゼントコーナーもあり?!
ぜひ来てね〜\(^o^)/

さらに来年1.16(月)には、こちらも恒例となった渋谷 東急セルリアンタワーJZ Brat Sound of Tokyoでの今井亮太郎グループLIVEも開催されます♪
今井亮太郎のバースデーにお届けするスペシャルLIVE。今回は「一番戻りたい、あの時代へタイムスリップ。」というテーマで、少年の頃に抱いた音楽のワクワク感、ファンタジーをBossaグルーヴに乗せて奏でます(*^^*)
自分でも楽しみに(●´艸`)

冬の今井亮太郎も、ぜひぜひお楽しみに!

☆ ☆ ☆

♪12. 19(月) / KAMOME(横浜 馬車道)
【今井亮太郎ソロプロジェクトVol.62 - Ryotaro Trio Brasil Christmas -】

メンバー *
今井亮太郎(Piano)
“Alex”Alexandre Ozaki(Drums)
大森輝作(Bass)
ステージ * 20:00~
チャージ * ¥3,500
※ご予約・お問い合わせ
mail : ryotaro_pianista@yahoo.co.jp
tel : 045-662-5357 (KAMOME : 営業時間のみ)
- KAMOME -
神奈川県横浜市中区住吉町6-76
JR 関内駅 徒歩5 分、市営地下鉄 関内駅 徒歩3 分 みなとみらい線 馬車道駅 徒歩5 分
045-662-5357

[フライヤー紹介文]
– 今年のクリスマスを特別にするのは、キンと冷えたボサノバ。 –
クリスマスの季節に聴きたい、クールで情熱的なブラジルピアノ。
今井亮太郎が1年に1度しか演奏しない名曲の数々。
特別なこの夜のためにドレッシーに着飾った楽曲たちと、幸せな時間をお過ごしください。



☆ ☆ ☆

♪2017. 1.16.(月) / JZ Brat Sound of Tokyo (渋谷)
今井亮太郎グループ 〜ヘンデル・メンデル・ブラジルピアノ〜
Ryotaro Imai Birthday Live


メンバー *
今井亮太郎(Piano)
赤羽泉美(Flute)
露木達也(Guitar)
外園健彦(Guitar)
大森輝作(Bass)
“Alex”Alexandre Ozaki(Drums)
Francis Silva(Percussion)
Open * 17:30
Show Time * 1st:Start 19:30  2nd:Start 21:00
Live System * 予約¥5,000 当日¥5,500
*ご予約・お問い合わせ
tel : 03-5728-0168(平日15:00~21:00)
JZ Bratのwebにて24時間予約受付中!!
- JZ Brat -
東京都渋谷区桜丘町26-1 セルリアンタワー東急ホテル2F
03-5728-0168

[フライヤー紹介文]
〜一番戻りたい、あの時代へタイムスリップ。〜
とびきりヘンテコで、一番自由だったあの頃。
戻りたいけど戻れない。もし戻っちゃったら帰れない!?
今井亮太郎が誕生日にお贈りする、やんちゃだった時代の“ピアノ遊び”。
宝物が詰まったおもちゃ箱をひっくり返したような、何でもありのカラフルなブラジルピアノで、
渋谷の街を縦横無尽に遊びませんか?

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