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湘南でゆるゆら暮らしココロ赴く先へガシガシ出かけるライター山秋真が更新。updated by Shin Yamaaki

茶葉からセシウム:なぜ此処、なぜ茶葉?/フクシマ原発震災:チェルノブイリ原発事故より深刻

2011-05-18 23:13:18 | 原子力緊急事態宣言の下で(2011年3月~)

風薫る季節。



すがすがしい空気のなかで花咲く樹がのびやか。





ただ、今年はいつもとちょっと違う。
芽どきの楽しみのひとつ・新茶の季節なのに
神奈川県産の茶葉からセシウムが検出されている。

 *** *** ***
 「足柄茶」に基準値超のセシウム 神奈川の農産物で初

 神奈川県は11日、
 同県南足柄市で9日に採取した「足柄茶」の生葉から
 1キログラム当たり500ベクレルの暫定基準値を超える
 550~570ベクレルの放射性セシウムが検出されたと発表した。
 同県産の農産物が暫定基準値を超えたのは初めて。
 (つづきは以下のURLからどうぞ:
 http://www.47news.jp/CN/201105/CN2011051101000625.html )
 *** *** ***

なぜ、福島原発から約300Kmはなれた地で?
という疑問については、次の可能性が考えられるよう。

 *** *** ***
 神奈川の茶葉からセシウム 山が風を遮り蓄積か

 (前略)
  検出された神奈川県の市町村の多くは、箱根や丹沢の山脈近く。
 複数の専門家は、風に乗って運ばれたセシウムが山で遮られ、
 ふもとにたまった可能性を指摘する。
 (中略)
  厚生労働省は流通段階にある季節ものの検査を求めている。
 新茶シーズンを迎え、神奈川県が自主的に足柄茶の一番茶を検査して
 規制値を超えるセシウムを検出した。検出結果を受け、
 厚労省が東京都や埼玉県、静岡県など十四都県に検査を要請し、
 茨城県の茶も規制値を超えた。
  埼玉県の狭山茶は大丈夫か。
  同県が生産量の多い入間、所沢、狭山の三市で調べた。
 入間市では一キログラム当たり四六八ベクレルを検出し、
 暫定規制値を三二ベクレル下回った。埼玉県は神奈川県よりも
 原発に近いが、狭山茶の産地近くには飛散した放射性物質を遮る
 高い山がなかったことも一因のようだ。(全文は以下のURLからどうぞ:
 http://www.tokyo-np.co.jp/article/national/news/CK2011051802000034.html )
 *** *** ***

その後の対応はどうなっているのか?

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 東日本大震災:足柄茶から放射性セシウム 新茶刈り捨て進む
 --県西地区 /神奈川


 足柄茶から国の暫定規制値を超える放射性セシウムが検出された問題で、
 主産地の県西地区では出荷できなくなった新茶の「刈り捨て」作業が
 進められている。小田原市久野で1・5ヘクタールを栽培する
 田中康介さん(59)の茶畑でも17日朝から作業を始めたが、
 「我が子を捨てるようなもの」とやりきれない表情を見せた。
 (中略)
 刈り取った茶葉は県の指導で畑の一角にまとめて仮置きする
 「一時保管」にされたが、「埋めちゃ駄目、燃やしちゃ駄目だと言うだけで、
 その後の処理をどうするかは何の指導もない」と田中さん。
 (後略。全文は以下のURLからどうぞ:
 http://mainichi.jp/area/kanagawa/news/20110518ddlk14040257000c.html )
 *** *** ***

お茶農家にとって一年の集大成ともいえる一番茶の時期に
茶葉を刈りすてる作業をすすめているという。
こういうことが、東日本のあちこちで起きている。

いや、海運にたずさわる友人によれば
日本からの貨物船はいま、海外の港で
荷おろしやバラスト水の排出を拒否されているというから、
日本のあちこちというべきだろうか。

これは「風評被害」ではなく「実害」に他ならない。
あれだけ汚染水を海に垂れ流し、
チェルノブイリを超えるセシウムを各地で検出しているのだから。

なお「チェルノブイリを超える…」についてご興味ある方は、
より詳しくは以下のURLへどうぞ。

 
*** *** ***

 その①福島原子力発電所事故対策統合本部 共同記者会見
 (録画)【5/06・16:00開始】
 http://live.nicovideo.jp/watch/lv48774009?ref=top

    2:29:50 NHK石川解説委員の質問
         (あまりに高い数値ゆえ、なにかの間違いではないかと
         確認するところからはじまる)
    2:33:56 「チェルノブイリをはるかに越えていますよね?」

 その②[発表された土壌汚染の図]
 福島 最高300万~3000万ベクレル/平方メートル
 チェルノブイリ 最高148~380万ベクレル/平方メートル
 (「文部科学省及び米国エネルギー省航空機による航空機モニタリングの
 測定結果について」は、以下のURLからどうぞ:
 http://www.mext.go.jp/a_menu/saigaijohou/syousai/__icsFiles/afieldfile/2011/05/06/1304694_0506.pdf )
  http://www.mext.go.jp/component/a_menu/other/detail/__icsFiles/afieldfile/2011/05/06/1305820_20110506.pdf

 関連報道は「航空機計測もとに「地表汚染マップ」 日米共同で製作」
 http://www.asahi.com/special/10005/TKY201105060286.html

 その③福島周辺の土壌汚染と各地の汚染状況
 「日本国内各地の土壌などの放射能汚染調査を行いました。
 私たちフクロウの会と福島や全国の協力者の方々と連携してサンプルを集めたものです。
 (中略)仏の独立系調査団体ACROによる分析結果とコメントが届きましたので紹介します」
 (以下はACROからのコメント抜粋)
 「1平方メートル当たりのセシウム137のベクレルを計算すれば、
 福島県の全てのデータは
 ベラルーシでは移住の許可が与えられた185,000ベクレルを上回っている。」
 (全文は以下からどうぞ:
 http://fukurou.txt-nifty.com/fukurou/2011/05/post-6ad3.html )
 *** *** ***

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