東日本大震災という未曽有の天災と、
それが引き金となって起きてしまった
フクシマ原発震災という人災。
発生から2週間以上になるけれど
いまだ語るべき言葉が見つからない。
地震が頻発する列島に原発を建てる危険については
かねてから指摘されてきた。
93年春の珠洲でも、
「配管のジャングルのような原発は
巨大地震がおきたときに耐えられるか?」
「大津波がおきて放射性廃棄物が波にさらわれたら?」
など、地震と原発をめぐる疑問を住民たちはチラシで訴えていた。
電力会社は、それに対して「大丈夫」と、うそぶいた。
根拠として言っていたのは、
地震のことも考えて原発は固い地盤にたてるから、
安全を何重にも確保して原発はつくられるから、などなど。
90年代後半には
地震学者の石橋克彦さんが「原発震災」と言いはじめ
つよく警鐘を鳴らすようになっていたのに、
どうしてこの国は、
それが現実化してしまう前に立ち止まれなかったのだろう。
思いだすのは、93年の夏、
原発銀座ともよばれる若狭湾の敦賀で聞いた次の言葉。
「日本という国は、どこまで突っ走れば気づくのでしょう。
どれだけの犠牲をだせば、原発はいらないと判断できるのでしょう」
(『ためされた地方自治』p.65)
…胸がいっぱい。
なのに、何でいっぱいなのか分からない。
怒りなのか、哀しみなのか、後悔なのか、羞恥なのか。
そんなことを思いながら言葉を探し、まだ見いだせずにいる。
今はせめて、ささやかでも
生き延びるための情報を発信しておきたい。
少しでもあなたの参考になれば。
***********
<福島第1原発>東電「貞観地震」の解析軽視
東京電力福島第1原発の深刻な事故原因となった
大津波を伴う巨大地震について、09年の経済産業省の審議会で、
約1100年前に起きた地震の解析から
再来の可能性を指摘されていたことが分かった。
東電は「十分な情報がない」と対策を先送りし、
今回の事故も「想定外の津波」と釈明している。
専門家の指摘を軽んじたことが
前例のない事故の引き金になった可能性があり、
早期対応を促さなかった国の姿勢も問われそうだ。
09年6月、原発の耐震指針の改定を受け、
電力会社が実施した耐震性再評価の中間報告書案を検討する審議会。
869年に宮城県沖で発生したマグニチュード8以上とみられる
「貞観(じょうがん)地震」を、
岡村行信委員(産業技術総合研究所活断層・地震研究センター長)が
「非常にでかいもの(地震)が来ているのが分かっている」と取り上げた。
(後略。つづきは以下のURLからどうぞ:
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110326-00000070-mai-soci
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原子力安全委員長 事故想定で謝罪
政府の原子力安全委員会の斑目春樹委員長は
22日の参院予算委員会で、東日本巨大地震による
東京電力福島第1原子力発電の事故に関し、
「(原発設計の)想定が悪かった。
想定について世界的に見直しがなされなければならない。
原子力を推進してきた者の一人として、
個人的には謝罪する気持ちはある」と述べ、陳謝した。
社民党の福島瑞穂氏の質問に答えたもの。
斑目氏は2007年2月の中部電力
浜岡原発(静岡県御前崎市)運転差し込め訴訟の
静岡地裁での証人喚問で、非常用発電機や、制御棒など
重要機器が複数同時に機能喪失することまで想定していない理由を問われ、
「割り切った考え。すべてを考慮すると設計ができなくなる」
と述べていた。
福島氏はこの証言を取り上げ
「割り切った結果が今回の事故につながった」として
謝罪を求めた。(読売3月23日)
(ソース:http://chikyuza.net/n/archives/7830)
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