ブリットの休日

大好きな映画や小説の感想や日々の他愛ない話と、
聴神経腫瘍と診断された私の治療記録。

『20世紀少年』にはまる

2009年10月11日 | 本(コミック)

137  現在やっとコミックスの14巻まで購入し読破。

きっかけはTV放送で偶然<第2章>を見てしまった事(しかも途中から)。

それまでは予告編とかで「あ~あ、また安っぽい邦画のSFか~」ぐらいにしか思ってなくて、あのハットリくんの仮面をかぶって「ケ~ン~ヂ~く~ん」がみょう~に気になってた程度だった。

それでそのTV放送された<第2章>もまあほとんど訳が分からなかったので、「ふ~ん」ぐらいだったんだけど、その後ネットでレビューとかを読んでると、どうも浦沢直樹の原作方が断然面白いということが分かってきた。

俄然原作が読みたくなった。

 昭和のノスタルジーをふんだんに盛り込んだ主人公達の少年時代と、“ともだち”によって支配された未来の世界を、縦横にクロスさせるストーリーの巧みさと、ケンヂやオッチョなど丁寧に描かれる深みある魅力的なキャラクター達。

これは凄い漫画があったんだと、感激してしまった。

コミックスの6巻ぐらいまで読んだ頃に、映画の第1作目をレンタルで観る。

原作同様ノスタルジーを掻き立てる少年時代の心地よさと、忠実に原作のストーリーをなぞる展開と、普通に面白かった。

しかしなんとこの映画は致命的なミスを犯していた。

最大の謎である“ともだち”の正体が、仮面はかぶっているがそれ以外の体型やらしゃべり方で丸分かりだった。

わっちゃ~である。

まあ正体が分かっても、16巻を読んだ今でもほとんど隠された謎は解明されておらず、ラストも予想できないので、それほどの問題ではなかったのだが。

にしてもあの俳優だったらばればれでしょうがぁ(^^;)

 ある意味そんなことはもうどうでもよく、いかにシャッフルされた細切れのストーリーが繋がっていくのかだけが、一番の関心事であり、ラストで訪れるであろうカタルシスだけが、読み続けていく糧となっている。実に面白い!

 ただ原作はもう何年も前に連載されていたので、結末を知る者がいつ自分の前に現われて、こころなく内容をばらされてしまうかが心配だ。

とりあえず今身近に二人いることは確認されており、今公開中の<最終章>について、話している声が聞こえてきてしまうという危険な状態なのだ。

当然自分がコミックを読んでることはおろか、まったく興味がない振りをしているのだが、いつどこでばらされてしまうのか、やはり心配だ。

はやく、はやく続きを読まなくては・・・。

でもコミックも何冊も買うと、けっこうするんだよねえ、ハハハ(^^;)