映画雑誌『Cut』の4月号に絶対に見逃せない特集が組まれていたことを、anupamさんのブログ「シネマトリックス」で知り、さっそく購入した。
その特集が、
“世界の映画オタクが選んだ史上最高の映画ベスト500!”
元はイギリスの「EMPIRE」という有名な映画誌が定期的にやってるアンケートの特集みたいなんだけど、参加者は世界中の映画人と過半数を占める読者。
前置きとしてハリウッド映画とイギリス映画がかなりひいきされてるとあるが、やっぱりこういうランキングは見逃せないよなあ(^^)
栄えある第1位はなんと「ゴッドファーザー」だった。
ランキングは結構好きなんで色々みてるけど、この1位は珍しいんじゃないかなあ。
以降のランキングは本を見て欲しいんだけど、実際にランキングを細かく見ていくと、やっぱりかなり偏ってる(笑)
一番感じたのがアンケートの参加者が男性が多かったのか、ジャンルでいうとギャングものとか戦争や西部劇が多い感じ。
それからホラーが多いっていうのも特徴的。
なんといっても自分のランキングを考えた時、絶対にベスト10では外せない「ローマの休日」が200位を超え、「死霊のはらわたⅡ」が50位以内っていうんだから、かなりの偏りでしょう。
それからオタクらしくこだわりの監督、例えばコーエン兄弟とかリンチやタランティーノ作品も上位にランキングされている。
まあこういうとこは私もまったくの同感で、自分のオタク度を再確認できたかなって感じ(笑)
それとランキングをみての楽しみの一つである、あの作品が入ってないではないか!探し。
え~とまず常連の「駅馬車」がランキングされてないのが驚き。
それから「刑事ジョン・ブック」に「ギルバート・グレイプ」、なんと私のイチオシの「デッドゾーン」までないとは。
フランス映画も少なかったり、まあだからどうしたってだけなんだけど、ランキングされなかった作品が多ければ多いほど、これは押さえてないとだめでしょう~って気分になって、反対に嬉しくなってくるんだけどね(^^)
あと初めて聞くタイトルもちらほらあったんだけど、一番気になったのが「ハロルドとモード/少年は虹を渡る」っていう作品。
大きなバイクにばあちゃんがハンドルを握ってまたがっている後ろに少年が座っているという写真が掲載されてて、このシーンだけでもういい感じなんだよねえ。
さっそくTSUTAYAをチェックしたんだけど、こういう作品に限ってないんだよなあ。
本にも書いてたけどかなり深いカルト作品らしくて、これは要チェック作品発見!って感じ。
それからこの特集で一番感心したことが、作品それぞれに付いてるレビューがどれも見事だったこと。
短い文章の中で的確にその映画の魅力を捉え、意外な切り口で読者を楽しませる上手さといったら、流石ですろ~。
(自分もこれくらい書けたらなあ~・・・)
なかったか~~ったくどこに目をつけてんだよ、このタコって感じだぞ
でも、そんなことブツブツ考えるのも、また楽し!ですよね
「ハロルドとモード」はほんとにマニアックでしょ、見てないですけど、初公開時、見に行こうかなって思った覚えありです。自殺のことばかり考えている青年ハロルドが生命力にあふれるモードに恋をするって話でしたね。
あ、「ハリーとトント」、タツヤで借りました~
“単なる血まみれ映画、ヤギの死骸と戯れるスポーツになってしまう以前の・・・”
とかの、思わず「うまい!」っといってしまう解説がいちいち面白いの。
anupamさんのおかげでなんとか見逃さずにすみました、あざ~す!
あの作品がないぞってとこに気づくことも、また楽しいんですよねえ(^^)
「ハロルドとモード」って作品、チラッとも聞いたことないくらい、まったく知りませんでした。
TSUTAYAにもないし、レビューも少ないってところが、さらにカルトです(^^)
どうにかして見たいものですが・・・。
「ハリーとトント」anupamさんの感想楽しみにしてま~す。