今日ガンマナイフ治療から1年半後のMRI検査を受けてきました。
つい2週間前に治療した右側の耳の聞こえが詰まったように聞こえにくくなったということで受診したばかりで、今日までずっと処方された薬を飲み続けていました。
結果詰まったような感じはほぼ無くなりました。
ただお風呂でお湯を頭からかぶったりするときの”ザバっ”みたいな大きな音がすると、しばらくこもったりするのは相変わらず続いています。
それと耳鳴りの”キンキン”という音も大きく、時には聞こえにくくなるほどの大きな音で鳴るときもありました。
それが今朝、ほとんど耳鳴りが鳴っていませんでした。
(ただ今これを書いている時点で、ちょっと鳴ってますが)
さあ、腫瘍はどうなっているのか、モヤモヤした気持ちで朝6時半に家を出ました。
病院に到着し受付を済ますと、すぐにMRI検査に入りました。
身につけてるものを全部外し、検査着に着替え検査中はガンガン大きな音がするので耳栓をし、台に横になると頭が動かないようにあごの辺りにクッションのようなものを詰められ、トンネルの中に入っていきます。
もう何回もやっているんだけど、やっぱりノドがイガイガして咳が出ないかとか、口の中につばがたまってくるのが気になったり、相変わらず落ち着きません(^^;)
時間にして20~30分ぐらいで終わったのかな。
続いて採血と、これも何回もやった聴力検査です。
2週間前にやった聴力検査が相当悪かったので心配だったけど、耳鳴りもあんまり鳴ってない状態だったこともあり、結構聞こえた手応えがありました。
そしてここから問診の状況です。
先生は開口一番
「戻りましたねえ~」
と言います。
聴力検査の結果グラフをみせてもらうと、急激に下がっていた高音の聞こえも上がっており、ガンマナイフ治療前とほぼ同じくらいの聴力が戻っていると言われました。
さらにどれくらいで治ったという自覚がありましたかと聞かれたので、二日後には耳の横で指をこする音が聞こえるようになり、今は詰まった感じもあまりなくなったけど、耳鳴りは今朝は小さいですが普段は大きな音で鳴ってると答えました。
そしていよいよMRIの検査画像を見ます。
先生は半年前の画像と並べてみて、
「小さくなってますねえ」
と言います。
私もドキドキしながらパソコンの画像をのぞき込みます。
聴力が落ちてきたので、反対に大きくなっているんじゃないかと心配していたので、わずかでも小さくなっているのがわかりホッとします。
「ああ~、やっと小さくなったか」
心の中でつぶやきます。
先生にこの画像を写真に撮ってもいいですかというと、あっさりいいですよと言われ、とった写真がこれです。
左側が半年前のMRI画像で、右側が今回の検査画像です。
画面真ん中のちょっと左側に、脳に入り込んだように映っている黒いものが腫瘍です。
さっそく先生が画像にスケールを出して計測すると、1.3cmから1.1cmに減少していました。
「このまま小さくなっていくんですかね」と聞くと
「大きくなることはありません」と先生ははっきりと答えてくれます。
※今こうして写真を見ると、なんだか左右大きさというか画像の倍率が微妙に違うことに気づく(^^;)
ここで一つ疑問が。
腫瘍は小さくなったのに、なんで聴力が悪化したのか?
なんて思った瞬間、先生から意外な言葉が返ってきました。
「小さくなったときに神経を引っ張ったのかしれません」
「ええ~!!」
そんな話初めて聞いたので、慌てて言います。
「それじゃあ腫瘍が小さくなると神経を引っ張って聴力が悪くなるということですか?」
聞くと、先生は一瞬黙ってしまい
「という話もあり、データーが少なすぎて確かなことは言えません」
と答えます。
さらにだいたい術後5年後ぐらいに一番悪くなるケースが多いと付け加えます。
せっかく腫瘍が小さくなって喜んだのも束の間、初めて聞くネガティブ情報にがっくりです。
薬についても続けますので処方箋を出しておきますといい、ステロイドについてはダラダラと続けるものではないのでこれは停止し、
・ビタミンB12製剤(傷ついた末梢神経を修復する働きがあり)
・ビタミンE製剤(血液の流れを改善する)
をなんと90日分飲むことになりました。
一日食後3回飲むので90日×3回×2種類ということで、とんでもない量に(^^;)
ちなみにあとで薬局に行き出された処方箋を渡すと、薬を出すときに薬局の方が
「様子見としては多すぎる気もしますが、いるんでしょうね」
と苦笑いしながら大量に薬が入ってパンパンになった紙袋を渡してくれました。
あと先生に、まえに自分で購入していた「耳鳴り・難聴 耳鼻咽喉科の名医が教える 最高の治し方大全」という本の中で、「集中音響療法」という治療法があり、ずっと気になっていたので聞いてみました。
この「集中音響療法」とは、
”突発性難聴が治りにくい一因に、無意識に正常な方の耳だけを使うようになることで、難聴側の耳に対応する脳の聴覚領域が刺激されていないことが考られるということから、
正常な側に耳栓をして過ごし、難聴側の耳だけで音楽を6時間ほど聴く
というリハビリ法”です。
この本で紹介されていたリハビリ法を先生に説明すると、先生は
「私はその知識はありません」
と、あっさりとスルーされてしまいました。
ここではたと気がついたんですが、難聴自体については耳鼻科の病院へ行って相談した方がいいのではないか。
今更ですけど(^^;)
次の半年後のMRI検査を予約して、この日の診断は終了です。
腫瘍が小さくなったらなったで、また聴力が低下するリスクがあるということが判明し、今日も気分はすっきりしません。
それでもこの日はむちゃくちゃ天気がよくて、帰りの高速を走っているときに見た青空の青さがとっても綺麗で、ちょっとだけ幸せな気持ちになれました(^^)
とりあえず処方された薬540粒を粛々と飲んでいくしかないということですね。
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