ブリットの休日

大好きな映画や小説の感想や日々の他愛ない話と、
聴神経腫瘍と診断された私の治療記録。

また耳に水が入ったように聞こえる・・・

2024年11月09日 | 聴神経腫瘍

 先日2年半ぶりのMRI検査を受け、耳の状態も悪いながらほぼ変わらないということで、プレドニンなのど服用していた薬を止めようということになり、プレドニンの副作用も気になっていたのでホットしたのも束の間、なんとその3日後に、突発性難聴が再発した。

風呂場でお湯を入れているときに、その水しぶきの音が耳にこもり、しばらくほっとけば治ると思っていたのに一向に治らない。

前に薬を服用中にも一回同じような症状が出たが、2日ぐらいで元に戻ったので、今回もまあ治るだろうと思っていたが治らない。

しかも、薬を打ち切っていたので、頼みの綱のプレドニンがあと14錠しか残ってなくて、とりあえずそこから2日間一日2錠を飲んで、若干治った感じになったが、まだ少し音がこもった感じに聞こえ、自分の喋る声が響く感じが残っていた。

この残り10錠でどうしようかと思いながら、毎日1錠ずつ飲み様子をみていたが、どうもよくならない日が続く。

薬も残り少なく、聞こえも朝は治った感じになるんだけど、ちょっとずつ耳鳴りが大きく鳴り、指をこすった音は聞こえるが、人の声とかがこもったように聞きづらくなっていった。

ほんともう、疲れちゃってもういいかなあ、どうせこの先同じようなことが続くんだろうからって、あきらめそうになる。

それでもやっぱり、後から病院行っとけばよかったって後悔したくないという気持ちが大きくなり、木曜日に病院に連絡し、今日受診することにした。

その予約の電話の時、受付の女性に、「残りのプレドニンがあと3錠あるんだけど、この3錠いっぺんに飲んでもいいか先生に聞いて欲しい」というと、すぐに連絡を取ってくれて飲んでもいいとの返事をもらう。

そして今朝は、いっぺんにプレドニンを3錠飲んだのがよかったのか、いつになく耳の調子がよく、なんなら行かなくてもいいかも、なんて思いがよぎるが、薬の残りがなくなっていたので、やっぱり病院へ行くことに。

さっそく聴力検査だが、やはり調子がよく、小さい音が聞こえている手応えを感じる。

そして担当の先生との問診となり、「もう来ちゃいました」という私の挨拶をスルーして先生は、「心配してたんですが、聴力は変わってませんね」という。

オージグラムを見せてもらうが、前回とほぼ一緒でとりあえずホットする。

そこで、前回腫瘍が水で膨らんで少し大きくなっていたことから、自分なりにネットで調べて気になっていたことを先生に聞いてみた。

この水を含んだ状態をのう胞化というのを調べていたので先生に、

「のう胞化すると放射線は効果がないという情報があったんですが、どうなんでしょうか?」

ここで先生の表情が一瞬かたまり、いきなり椅子から立ち上がり、ちょっと離れたところで「鼻かみますね」といってマスクをずらし鼻をかむ。

明らかに、「ネットでちょっとかじったあやふやな情報をよく私にぶつけてきたな」という感じで、ちょっと怒ってる空気が(^^;)

言う前にどういう反応するか興味があったが、やっぱりまずかったかな・・・ハハハ・・・(^^;)

先生は戻ってきてゆっくり目の前の椅子に座り直すと、

「私はそうは思いません、どちらかというと放射線の方が効果があると私は思います」

といい、ここから専門用語が立て続けに出てよく分らなくなったが、続けて

「のう胞化ですが、放射線によるのう胞化と、前庭神経鞘腫によるのう胞化は違います」

という言葉をなんども繰り返し説明する。

 そして、またいつもの薬を3ヶ月分処方することになる。

・プレドニン5mg
・レバミピド10mg
・トコフェロールニコチン酸エステルカプセル100mg
・メチコバール500μg
・リセドロン酸Na75mg

プレドニンの服用についてはまた心配になったので、

「また同じように聞こえが悪くなったら、いっぺんに3錠とか4錠とか飲んでいいんですか」

と聞いてみると、先生はまさかの

「そこはお任せします、もうだいたい分りますよね」

といわれる。

「・・・」

さらに今回、のう胞化している要因が、微小出血によって水を吸っているという状況かも知れないので、その出血を停める薬として、「ちょっと試してみたい薬がある」といい、

・トラネキサム酸250mg

を処方される。

この新しい薬の副作用もなんか気になったので聞いてみると、

「風邪薬とかに入ってるやつで、私もたまに飲みますけどそんなに強い薬ではないです」

といい、さらに

「他にもいろいろ試したいんですけど、人体実験じゃないんで」

なんて言い出す。

このトラネキサムもある意味実験的に処方してるなと確信する。

 次は2月に受診を予約し、処方箋をもって薬局へ向かう。

両手でいっぱいになるほどの薬の量に、「ものすごい量ですよね」と薬局の人と一緒に苦笑い。

薬局の人に、

「今回新たにトラネキサムが入ってますけど、先生はなんておっしゃってましたか」

と聞かれたので、

「なんか試してみたいと言ってました」

と答え、また一緒に苦笑いを交わす(^^;)

この日の診察代は770円で、薬代がなんと4560円。

 レジ袋入った山盛りの薬の重さを感じながら駐車場に歩いているうち、薬がなくなったときの心細さが蘇り、知らないうちにとんでもない薬依存症になってた、なんて思いながらもちょっとほっとしている自分がいた。

 帰りの車の中、新しくCDに録音したスティングの『Until…』に、ユーミンの『やさしさに包まれたなら』と松田聖子の『白いパラソル』に癒やされていく(^^)



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