気がつけば4月も終わり。
見上げると、木々の緑で青い空が遠くなりました。
ときどき、ふと去年の今頃は何をしていたのかと思うことがあります。
こんなふうに空を見上げる余裕なんてなかったのかなと思ったり…。
でも、ブログをさかのぼって見てみれば、裏庭のコウヤマキを記事にしていたり、鹿児島に帰省する若住職を羽田空港まで見送りに行っていたりと、坦々と過ぎていく日常がそこにはありました。
だからきっと、空を見上げる余裕はあったのでしょう。
でも見上げながら、同じ空でつながっている東北のことを思っていたはず。
そう思うと、いまの私は何を思いながら空を見ているのかと考えます。
「空が高い」
至極当たり前で、日常的で。
感動もなく、感慨もない。
それでも、そんな月並みな思いだけで空を見上げることのできる「今」の貴さに気づかされる。
見過ごしていた幸せのカタチを、朧げながら手にしたように感じました。