壁の中にエアコンの配管が埋設されている隠蔽配管と呼ばれる施工方法。
建築会社は見た目重視なので、後々の事より見栄えを優先する。
機械は必ず壊れます。 それが10年なのか20年なのか?分かりませんが、10年をめどにいつ壊れてもおかしくないという心構えはもっていた方が良いと思います。
その10年後。エアコンを入れ替えるときに苦労するのです。
今回も何社か調査に来て解決しなかったようで、私が相談に乗りました。
隠蔽配管の施工にはいろいろと難題が出てくるのです。時には外してからでないと見えない部分があり施工方法が定まらないまま施工を開始する事も良くあります。
かなりリスクがある作業なので量販店さんなどは断るケースが良くあります。
また電気工事が必要な部分もあり、電気工事の免許を持ってない下請け業者などもやはり断るようです。
今回のケースでは。
配管が出ている穴の位置が問題でした。 既存のエアコンは高さが低いエアコンで、昔はこういうタイプが良くありました。
このままでは天井との空間が確保できません。そこで壁の穴を少し削りました。
(赤丸)ホントはもう少し左にあけたい所でしたが、左は柱がありできませんでした。
(赤丸)ホントはもう少し左にあけたい所でしたが、左は柱がありできませんでした。
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配管をもう少し左にしないと取付できません。
こういう所が外さないと分からない部分なのです。 ここで未熟な作業者はお手上げになるかも知れません。
そこで、私は据付板を金切りばさみでカットしました。
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この処置は厳密にいえばNGなのかも知れません。製品の改造になるかも知れないからです。
エアコンは半完成品です。 最終的に施工した人が完成させる商品なのです。
私が完成させた商品なので、私の責任をもって、この改造をしているのです。
今回三菱電機のこのモデルを提案しました。
この場所に最適だと思ったからです。
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隠蔽配管での作業性に優れています。この商品の開発にあたり、私も少し加担したので、こうして商品化された事に嬉しく思います。
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エアコンの裏側での接続ってこんな感じになっています。
この狭い後ろの空間で配管接続、ドレンホース、電線などを納めます。
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昔の壁紙も見えない位置に決め。何も無かったように、エアコンが入れ替わりました。 いろいろ大変な事が分かってくれたかな?
なんだかんだ言って、こういう仕事好きなんでね。
この作業終えて店に戻ると、もう一件、隠蔽配管の相談が来ていました。
頼られる事は嬉しい事です。
そしてそれに応えるよう私はガンバリマス。