このところ、お世話になっているDr.kさんや故玩館の主、遅生さんところで色絵古九谷の瓢箪形皿の優品がUPされていますので
ウチでもどさくさ紛れに色絵古九谷をUPすることにしました。
「色絵古九谷花鳥文碗」(うまく撮れないのでひっくり返してます)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/6c/62/72cacc558561211586552abfee4e926f.jpg)
実に古九谷らしい色使いと筆致の茶碗で、直径13.3cm、高さ4.9cmほどのサイズです
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/7a/9d/6df044bb870d850bf14a7a96f4bd9508.jpg)
何の花であるのかは判然としませんが、この赤がたまらなく魅力的なのは確かです
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/61/97/d228e315eabc2b96e3b2049ae552b550.jpg)
鳳凰が描かれていますが、この角度だと歪みがあるのが良く判ります
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/30/9e/d3a378b321bae5a0c78d45fe2919bfd9.jpg)
紫で絵付けされた部分のUPですが、古九谷らしい厚塗りで、抜けている部分は釉薬が剥がれたのではなく
焼成時に釉薬がはじけたもののようです。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/3e/6b/26410ba06c5c0ae192d0ccc78bc6e6b3.jpg)
内側にも宝尽くし(?)のようなものが絵付けされています
時代的には江戸前期の1650年~60年代といった感じでしょうか
状態は特別良くはありませんが、古格を感じる品なのは確かでしょうか。
古格を感じさせる碗ですね。
特に、見込みの赤には初期赤絵の色を感じさせますね(^_^)
この頃の色絵は厚塗りですよね。
そのためか、色絵の一部に抜けている部分が見られるのも特徴に一つですね。
これは、釉薬が剥がれたのではなく、焼成時に釉薬がはじけたことによって生じたものですか。
予算の関係でたいした品は買えないんですが、できるだけ時代のある品をと思い
探したら出て来たのがこの品でした。
「古九谷らしさ」が魅力だと思いますが、このあたりの品も、昔より随分安くなったように思います。
色絵の剥落した品はウチにもありますが、この品の場合
端の方が焦げたような跡があったので
厚塗りゆえに釉薬がはじけたのだろうと想像した次第です。
当時、磁器、特に色絵磁器はとても高価だっと思うのですが、この碗はいったいどんな人がどんな用途に購入したのでしょうか。
見込みも不思議な図ですね。
状態はイマイチですが、やはり魅力的な品であるとは思います。
当時の色絵磁器は高級品だったはずですから
どんな人が何に使ったのかは興味のあるところですが
浅学ゆえに判りません。