先日、故玩館を運営しておられる多方面のジャンルに明るい先輩コレクターの
遅生さんが大珍品の「染付瓢箪形皿」をUPされましたが
確か何かの図録で染付の瓢箪形皿を見たことがあるのを思い出し、探してみたらありました
1999年に刊行された「はじめての染付骨董」というMookに掲載されておりました。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/64/f1/cb319e125b65f7f3fd0da4dc8818a1c3.jpg)
かの中島先生が監修しておりますので、娘さんが学芸員をしておられた戸栗美術館の名品が結構掲載されています。
そんな中にありました、「山水人物文 瓢形皿」
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/06/82/54e05bae0a2c8f60d160600b6a1ac86e.jpg)
見ての通りの祥瑞文様の品で、サイズは24cmとかなり大きいことが判ります
江戸前期ということになっていますが、特注で作られた品なんでありましょうか。
ちなみにこのMookには古美術店で実際に売られている品も値段付きで掲載されており
↓の魚形皿も掲載されていました
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/37/85/bc3bcfc9b8f30bc157cd11149f64d4bf.jpg)
江戸後期の品となっていますが、今なら1万円も出さずに買えるような気もしますので
25年前という時代が中島先生によって伊万里染付の評価が飛躍的に上がった時代であることが判るように思います。
ちなみにウチの魚形皿↓は20年ほど前に購入しましたが、それでも現在の倍近い値段だったように記憶しています
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/7c/66/e7210a90f4571c4719df5de5cb2706a1.jpg)
良い品は値段はさほど下がらず、中途半端な品は値段が下がったということなんでありましょうか。
追記
ヤフオクに気になる品を発見しました
文様や成形は比較的早い時期の藍九谷(昔なら前期藍九谷)なんですが
裏面が盛期に見られる唐草繋ぎをワイルドにしたような描き方になっています。
この時代にはこのようなしっかりした唐草繋ぎはないと思っていただけに
個人的にはかなり興味を惹かれる逸品です。
これまた面白そうな本ですね!
本も監修が違うと見たことない品が出てきて面白いですよね。
昔の値段ついている本を見てこんなにする時もあったなあと私も見たりします。
因みに私は早速別冊太陽何冊か購入しました笑
昔の良い本が欲しかった欲求を満たすかのように最近本を買っています。笑
買っただけで満足しないで中身も読まねばですが(^^)
この瓢箪形染付け皿は大きいですね。こういう皿は、後期に多く出回りました。もちろん、格は月とスッポン程違いますが。
また、この皿の陽刻がどうなっているかも興味深いです。写真からは、陽刻が無い?
そして、高台も。
一度、戸栗美術館へ行かねばなりませんね。
唐草模様は謎が多いですね。縁取りのある盛期上手品 => 雑な一筆描きという教科書通りの解釈では説明できないものも結構あるのではないでしょうか。
遅生さんが紹介された「染付瓢箪形皿」のほうが、ずっと格調高く、優品ではないかと思いました(^_^)
今、ヤフオクにでているという品の裏面は、確かに気になりますね。
ちょっと、典型的なパターンから外れると悩みますよね。
明暦よりも古いのか、或いは明暦よりも後になるのか、ちょっと判断に迷いますね(~_~;)
結構な数の図録や書籍が発行されていますからね~・・・。
「別冊太陽」購入されましたか!
ワタシも時々引っ張り出して見ています。
正直なところ「江戸前期」かどうかの判断はできません。
(ま~、陶磁器専門の美術館の学芸員が間違えるとも思えませんが)
あ、同じ形とは思ったんですが、サイズは24cmもあるのを見て、謎は深まった次第です。
伊万里は奥が深いです・・・
見た感じでは盛期の伊万里のように感じられますし
あるいは江戸後期の類まれな上手物という印象もあります。
何分にも表だけでは判りませんが、サイズを考えると名品というか珍品のようにも見えます。
ヤフオクの前期藍九谷に関しては、明らかに裏面が約束と違うので
大いに悩むタイプの品ですが、全体の印象、及び扱っている業者を考えると
間違いない品であることは確かだと思います。
表は明暦、唐草だけは延以降のような不思議な品ですね。