サモワールを囲んで

日本ユーラシア協会愛知県連ブログ

ラチャ・アヴァネシアン コンサート 伴奏者変更

2011年08月22日 | お知らせ
先日お知らせした9月17日のラチャ・アヴァネシアン ヴァイオリンコンサートですがピアノ伴奏者が変更になりました。リリー・マイスキーが来日できなくなったそうです。新しい伴奏者はミロシュ・ポポヴィッチです。1985年ベオグラード生まれのセルビア人でベルギーの王立音楽院に学んだピアニストです。アヴァネシヤンも1986年生まれということですから二人の若い芸術家の競演ですね。会場は宗次ホール、チケットは4000円です。

8月31日(水)の宗次ホールのランチタイムコンサート「モスクワより愛をこめて」はまだお席がございます。チケットは1000円で11時半開演、ラフマニノフのプレリュードの後,栄あたりでおいしいランチでも、、優雅な水曜日をどうぞ。
(miska)

名古屋に眠るロシア兵士たち

2011年08月17日 | お知らせ
下の記事で取り上げた竹内さんのこと、番組ではたった一行「シベリアで死亡」と出ただけでした。がっかり。NHKのディレクターさんがかなり詳しく取材されたと聞いていたのでもう少しこの方のことが取り上げられるかと思っていました。いつかドキュメンタリーで彼のこととロシア人たちが大事にしてくれているお墓のことが取り上げられるといいなと思います。
1936年のベルリンオリンピックの時のサッカー日本代表チームのメンバーは戦死した方も多かったようですが、何人かは生き延びてその後サッカーの指導者となり、釜本のような名プレイヤーや元日本代表監督の岡田さんを育てたとのことが紹介されていました。

さて、名古屋にもロシア人兵士の墓地があることを御存知でしょうか?
日露戦争後、名古屋にも捕虜収容所が数か所あり、数千人のロシア人兵士がいたとのことです。比較的待遇もよかったようで ロシア正教の教会に通ったり、散策したりして日本人との交流もありました。

こちらを見ると 捕虜とは思えないほどくつろいでいるロシア人兵士たちの写真が見られます。

捕虜と名古屋ハリストス教会(ロシア正教教会)の交流についてはこちらを。

名古屋の収容所で亡くなった15人のロシアの兵士は最初は東区にあった陸軍墓地内に埋葬されていたそうです。現在彼らの墓地は平和公園内にあります。名古屋の空襲や墓地の移転などでよくわからなくなっていたのだそうですが1990年に再発見され、ユーラシア協会愛知県連やハリストス教会の呼びかけで市民から募金もあり、15基の墓が再建されました。1991年からは毎年4月にハリストス教会とユーラシア協会愛知県連の共同主催でこの墓地で追悼式が行われています。
詳しくはこちらをご覧ください。

2011年4月の追悼式の様子。左に並ぶ15基がロシア兵士の墓。


(miska)


ロシアに眠るサッカー日本代表選手

2011年08月11日 | お知らせ
8月14日(日)午後10時からNHKのサンデースポーツでは「日本サッカーが築き上げてきたもの」と題してこれまでの日本サッカーの歴史が紹介される予定です。戦前に日本代表としてオリンピックに出場したサッカー選手たちはその後兵士として戦場に送られたのでした。

1936年8月のベルリンオリンピックで優勝候補だったスウェーデンを小さな体の日本代表チームが破った試合があったそうですが(75年前!)そのチームでキャプテンだったのが竹内悌三さんでした。この時の日本代表チームは学生選抜で構成されていましたがただ一人の社会人(当時26歳の会社員)が竹内さんでした。竹内さんは1944年に召集され、シベリアに抑留されて、1946年4月にシベリアで病死しました。

この件については岐阜を中心にロシアとの友好交流活動を進めているNPO「ロシアとの友好・親善を進める会」の方からお知らせをいただきました。このNPOは毎年のようにアムール州イワノフカ村を日本人墓地の墓参と地元の人たちとの交流のために訪問し、抑留者についての情報を集めています。上記の竹内さんの情報を求めてNHKのディレクターが連絡してこられて、竹内さんはアムール州のブラゴシチェンスク地区第13支部アレキサンドロノフカ地区で亡くなったことがわかりました。

ここには日本人墓地がありましたが長い間墓参に来る人もなく荒れ果てていました。しかし地元の農場主が見るに見かねて墓地の整備をし、ロシア式に回葬してくれていたことがわかったのだそうです。シベリアで無念の死を遂げた日本人への地元の人たちの気持ちが有難いですね。
2004年に撮影されたアレキサンドロノフカの日本人墓地、右から2番目が竹内さんのお墓)


「ロシアとの友好・親善をすすめる会」は今年9月にもロシアへ墓参の旅に行くそうです。
(miska)

モスクワから愛を込めてー宗次ホールでランチタイムコンサート!

2011年07月29日 | お知らせ
今日は素敵なコンサートのお知らせです。

8月31日(水)11時半ー12時半まで宗次ホールでランチタイムコンサートがあります。出演されるのはフルーティストの松坂仁さんとピアニストの樋渡(ひわたし)紗矢香さん。松坂さんは日本ユーラシア協会愛知家連の理事でもあり、モスクワ音楽院で勉強された方です。また樋渡さんもモスクワ音楽院研究科を卒業された方。モスクワ音楽院で学んだお二人によるコンサートです。
ラフマニノフやハチャトリアンなどロシアやユーラシア諸国の作曲家の作品が多く演奏されるとのことです。ぜひお出かけください。

詳しくはこちらをご覧ください。
宗次ホールのホームページ

このコンサート、なんとチケットがたったの1000円です!
チケットは愛知県連事務所で取り扱っていますのでぜひどうぞ。

ロシアからの支援に感謝するビデオ

2011年07月04日 | お知らせ

今回のの東北大震災へのロシアからの支援に感謝するロシア語のビデオが製作されています。社団法人ロシアNIS貿易会の製作したものだそうです。
ロシア語勉強中の方はぜひご覧ください。またロシア人のお友達にも見てもらってくださいね。

今回の地震と津波のことは世界中で報道され、各地から支援の手が差し伸べられました。ロシアのリャザンという町の大学で日本語を学んでいる学生たちが募金活動をしてくれ、日本学科で講師をしている花井景子先生を通じてその義捐金が愛知県連に送られてきました。花井さんは愛知県連のロシア語講座でロシア語を勉強された方でもあり、その御縁で今回の義捐金の橋渡しをしてくださったのです。日本人でリャザンがどこにあるかを知っている人がどれくらいいるでしょうか?

 リャザン国立大学日本語学科の学生さんたち

リャザン大学の学生さんたち、先生たちは5月の日本語学科祭でバザーを開き、義捐金を集めてくださったのです。この義捐金は愛知県連から東北支部の被災者へ送られました。日本から遠く離れたリャザンからの暖かい支援に感激しました。そしておよそ日本とはあまり関係のなさそうなリャザンで日本語を学ぶ学生がこんなにいて、日本への関心が高いことに驚きました。「ロシアとはおよそあまり関係のなさそうな」名古屋でももう少しロシア語を勉強したい人がいてもいい気がするのですけれど。 miska