5月11日(土)午後5時半から東生涯教育センターの料理教室で第10回「ペーチカ」例会が開かれました。今回のテーマは「アルメニア料理」!
講師はウズベキスタン生まれのアルメニア人で名古屋大学法学部の研究生、才色兼備のゴアール・シャイバジャーンさんです。
ずらりと並んだ今日の材料。
今日の料理「トルマー」はぶどうの葉にひき肉と米を包んで煮る料理です。ぶどうの葉は何枚も重ねて葉巻きのような形にきっちり巻かれて塩水に漬かっています。今日のぶどうの葉はレバノンから輸入されたものでした。
最初にこの葉を取り出して冷水で洗うのですが、、、
瓶にぎっしり詰め込まれているので、まず取り出すのが大変。手荒なことをしては葉が破れてしまいます。取りだしたら冷水で洗いながら 一枚ずつはがしていくのですが、これもけっこう難しいのです。全部はがせたら今度は水を切ってボウルに入れ熱湯をたっぷり注いで10分間つけておきます。
この間に玉ねぎのみじん切りをじっくり炒めておきます。少量の米も洗っておきます。合びき肉にいためた玉ねぎ、洗った米、バジルをよく混ぜて、トマトピュレー少々、塩コショウでざっと味付けし、水少々も加えてフィリングを作ります。
ぶどうの葉は表側を下にして広げ、少量のフィリングを手前に載せて
左右両端を中に折り込み筒形にきっちりとくるみます。葉の大きさもまちまちなのでトルマーも大小様々なのができました。小さすぎる葉、破れている葉は惜しげもなくどんどん捨ててしまうゴアールさん。
ズラリと並んで壮観。「和菓子みたいね~」という声もありました。
玉ねぎと人参の薄切りをざっと炒めたものを鍋の底に敷いて、その上にトルマーをきっちりとならべていきます。
さらにその上にドライアプリコットをのせて、熱湯をひたひたになるまで注ぎます。
再度沸騰したら細火にし、蓋をして約40分間煮込みます。
トルマーを煮ている間にゴアールさんのご指導でアルメニアのダンスを踊りました。まず丸く輪になって手をつなぎます。
足の動きにご注目ください。アルメニアの曲(ゴアールさんのスマートフォンで)を聞きながら
ステップも軽やかに!
「さあ、このステップが踊れたらアルメニアの結婚式に出られますよ!」と笑うゴアールさんでした。
こうしている間にオーヴンに入れておいたサラダ用の野菜が焼けました。
なすとパプリカはともかく、トマトもまるごとオーヴンで焼いてしまうとは!
これを全部2センチ角くらいに刻んで 塩、コショウをふりオリーブオイルをたっぷりかけたら
「焼きナスとトマトのサラダ」のできあがり!
、
左に写っている白いものはトルマーにかけるソースです。プレーンヨーグルトにニンニクのみじん切りを混ぜたもの。
さあ、トルマーをお皿にもりつけましょう。お皿に添えた香草はディルです。よい香りがします。これは中森事務局長からの差し入れです。
デザートのケーキとビーツのピクルスの差し入れもありました。
そして今日はトルココーヒーの試飲サービスもありました!
アルメニアでもほとんど同じやり方でコーヒーを飲むということです。このコーヒーセットは松田さんが持ってきてくださいました。松田さんには転勤された木村さんに代わって今回から「ペーチカ」の代表をお願いしています。
このコーヒーわかし(?)にコーヒーと水を入れ直火にかけてしまいます。トルコに特別詳しい山本さんのお手前で。フィルターは使わず、うわずみだけをおちょこのようなかわいいカップに注いで飲みます。
さあ、お料理ができました。お待ちかねの試食の時間です。Приятного аппетита !(いただきまーす!)
あやうく忘れるところでしたが、今日はアルメニア料理に合わせてグルジアのワインもお出ししました。
松田さん差し入れのケーキは小豆入りの抹茶のパウンドケーキ。もっちりとした生地に小豆がおいしい!
ゴアールさんに今日の料理の出来を聞いてみますと「ぶどうの葉がちょっと固めでしたね。」というコメントでした。会場の時間制限もあり、煮込む時間が短めだったかもしれません。
ぶどうの葉でひき肉や米を包んで煮る料理はギリシャ、エジプト、トルコなどにも広く伝わっているとのことです
日本には桜餅や柏餅もあり、食べ物を葉でくるむ料理はありますが ぶどうの葉を食べる料理はありません。参加者のほとんどが初めてぶどうの葉を食べました。やさしい塩味でヨーグルトのソースがよく合います。長く煮るので煮汁は少なくなってしまうのですが、この煮汁とヨーグルトソースの混ざったものが素晴らしくおいしい味!パンを浸して食べてしまいました。
ぶどうの葉でフィリングを包みながら「ギョーザを包むのとどちらが大変?」という話になりました。瓶詰のぶどうの葉を水で洗ったり、お湯に浸したりして、一枚ずつはがす作業を考えるとトルマーの方が手間がかかる料理ということになるかもしれません。これは特別なお客様や御祝いなどに作る「ひと手間かけた料理」なのかとゴアールさんにお聞きしたところ、「そういう時にも作るし、普段のご飯としても作ります。」という答えでした。ちなみにぶどうの葉を使う料理はこのトルマーだけなのだそうでした。
ぶどうの葉、ニンニクとヨーグルト、ディルとバジルの香り、ロシア料理とはまた一味違う異文化体験の夜でした。ダンスも踊って。
お料理のレシピはこちらをご覧ください。
講師はウズベキスタン生まれのアルメニア人で名古屋大学法学部の研究生、才色兼備のゴアール・シャイバジャーンさんです。
ずらりと並んだ今日の材料。
今日の料理「トルマー」はぶどうの葉にひき肉と米を包んで煮る料理です。ぶどうの葉は何枚も重ねて葉巻きのような形にきっちり巻かれて塩水に漬かっています。今日のぶどうの葉はレバノンから輸入されたものでした。
最初にこの葉を取り出して冷水で洗うのですが、、、
瓶にぎっしり詰め込まれているので、まず取り出すのが大変。手荒なことをしては葉が破れてしまいます。取りだしたら冷水で洗いながら 一枚ずつはがしていくのですが、これもけっこう難しいのです。全部はがせたら今度は水を切ってボウルに入れ熱湯をたっぷり注いで10分間つけておきます。
この間に玉ねぎのみじん切りをじっくり炒めておきます。少量の米も洗っておきます。合びき肉にいためた玉ねぎ、洗った米、バジルをよく混ぜて、トマトピュレー少々、塩コショウでざっと味付けし、水少々も加えてフィリングを作ります。
ぶどうの葉は表側を下にして広げ、少量のフィリングを手前に載せて
左右両端を中に折り込み筒形にきっちりとくるみます。葉の大きさもまちまちなのでトルマーも大小様々なのができました。小さすぎる葉、破れている葉は惜しげもなくどんどん捨ててしまうゴアールさん。
ズラリと並んで壮観。「和菓子みたいね~」という声もありました。
玉ねぎと人参の薄切りをざっと炒めたものを鍋の底に敷いて、その上にトルマーをきっちりとならべていきます。
さらにその上にドライアプリコットをのせて、熱湯をひたひたになるまで注ぎます。
再度沸騰したら細火にし、蓋をして約40分間煮込みます。
トルマーを煮ている間にゴアールさんのご指導でアルメニアのダンスを踊りました。まず丸く輪になって手をつなぎます。
足の動きにご注目ください。アルメニアの曲(ゴアールさんのスマートフォンで)を聞きながら
ステップも軽やかに!
「さあ、このステップが踊れたらアルメニアの結婚式に出られますよ!」と笑うゴアールさんでした。
こうしている間にオーヴンに入れておいたサラダ用の野菜が焼けました。
なすとパプリカはともかく、トマトもまるごとオーヴンで焼いてしまうとは!
これを全部2センチ角くらいに刻んで 塩、コショウをふりオリーブオイルをたっぷりかけたら
「焼きナスとトマトのサラダ」のできあがり!
、
左に写っている白いものはトルマーにかけるソースです。プレーンヨーグルトにニンニクのみじん切りを混ぜたもの。
さあ、トルマーをお皿にもりつけましょう。お皿に添えた香草はディルです。よい香りがします。これは中森事務局長からの差し入れです。
デザートのケーキとビーツのピクルスの差し入れもありました。
そして今日はトルココーヒーの試飲サービスもありました!
アルメニアでもほとんど同じやり方でコーヒーを飲むということです。このコーヒーセットは松田さんが持ってきてくださいました。松田さんには転勤された木村さんに代わって今回から「ペーチカ」の代表をお願いしています。
このコーヒーわかし(?)にコーヒーと水を入れ直火にかけてしまいます。トルコに特別詳しい山本さんのお手前で。フィルターは使わず、うわずみだけをおちょこのようなかわいいカップに注いで飲みます。
さあ、お料理ができました。お待ちかねの試食の時間です。Приятного аппетита !(いただきまーす!)
あやうく忘れるところでしたが、今日はアルメニア料理に合わせてグルジアのワインもお出ししました。
松田さん差し入れのケーキは小豆入りの抹茶のパウンドケーキ。もっちりとした生地に小豆がおいしい!
ゴアールさんに今日の料理の出来を聞いてみますと「ぶどうの葉がちょっと固めでしたね。」というコメントでした。会場の時間制限もあり、煮込む時間が短めだったかもしれません。
ぶどうの葉でひき肉や米を包んで煮る料理はギリシャ、エジプト、トルコなどにも広く伝わっているとのことです
日本には桜餅や柏餅もあり、食べ物を葉でくるむ料理はありますが ぶどうの葉を食べる料理はありません。参加者のほとんどが初めてぶどうの葉を食べました。やさしい塩味でヨーグルトのソースがよく合います。長く煮るので煮汁は少なくなってしまうのですが、この煮汁とヨーグルトソースの混ざったものが素晴らしくおいしい味!パンを浸して食べてしまいました。
ぶどうの葉でフィリングを包みながら「ギョーザを包むのとどちらが大変?」という話になりました。瓶詰のぶどうの葉を水で洗ったり、お湯に浸したりして、一枚ずつはがす作業を考えるとトルマーの方が手間がかかる料理ということになるかもしれません。これは特別なお客様や御祝いなどに作る「ひと手間かけた料理」なのかとゴアールさんにお聞きしたところ、「そういう時にも作るし、普段のご飯としても作ります。」という答えでした。ちなみにぶどうの葉を使う料理はこのトルマーだけなのだそうでした。
ぶどうの葉、ニンニクとヨーグルト、ディルとバジルの香り、ロシア料理とはまた一味違う異文化体験の夜でした。ダンスも踊って。
お料理のレシピはこちらをご覧ください。