サモワールを囲んで

日本ユーラシア協会愛知県連ブログ

第6回新春サモワールお茶会に参加して

2018年01月27日 | サモワールお茶会
今回のサモワールお茶会に参加されたお二人の方から感想を送っていただきましたので
ご紹介します。

1)数年前にロシア語講座に通っていたOさんから。お茶会の準備や後片付け、会計も引き受けてくださいました。
  アメリカでホームステイの経験もあり、外国人の友人も多いアクティヴな方です。

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サモワールとは、ロシア風湯沸し器の事で、これを使ってお茶を飲みながら、のんびりとおしゃべりを楽しむ会に参加しました。
ここは、ユーラシア協会愛知県連合会。ユーラシア圏の方々にお会いでき、生のロシア語やウクライナ語に触れることのできる貴重な会です。

今回のゲストはウクライナ出身の女性、タチアナ・ サエンコさん。「昨年夏に帰省されたキエフについて」のお話を聞く事ができました。
サウナに入って水風呂に入るというロシア圏の光景はテレビで見たことがありますが、最近のキエフでは、日本でいう「スーパー銭湯」や
「かんぽの宿」のような施設が人気をよんでいるそうです。

日本でユーラシア圏のお話を聞いて、自分なりに想像するのみで、未だにユーラシア圏に足を踏み入れたことがなく、お話を聞いていると
本当に訪れてみたくなるばかりです。

たまたま前日にウクライナのお友達からお土産に可愛いチョコレートを頂いたという方がいらっしゃり それを差し入れしてくださったのですが、その
パッケージがとても愛らしく、心が暖まる絵柄。サエンコ先生は人気の挿画家ヴラジスラフ・イェルコの絵をパソコンの画面で見せてくださったのですが
それはなにかのおとぎ話の本の挿絵でした。大人になって、絵本を見る機会もない中、心暖まるヴラジスラフ・イェルコの絵本を手にしてみたいと
新たな興味も見つけ出す事が出来ました。

参加されている方々の中には、ロシア語は基より、中国語の先生や、ギリシャ文字やギリシャ考古学に興味のある方、ロシアに居住したことの
ある方、現役学生の方もあって、様々な話題が飛び交い、たった2時間程なのですが、通訳兼ロシア語教師である服部先生による、お手製
キノコパイやリンゴケーキ、ビーツサラダや漬け物等、お料理も美味しく、濃厚な一時を過ごすことが出来ました。
まだまだ勉強も足りない中、色々な刺激を受けた楽しいお茶会に参加することができました。
ありがとうございました。

2)初めてユーラシア協会に来られたWさんから。お友達が当協会のロシア語講座に通っておられたことがあるそうですが
  お茶会には興味があったものの、なかなか申し込む勇気が出なかったとのこと。ロシア語はTVのロシア語講座を見て
  独習だそうです。
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 今回初めてユーラシア協会が主催するイベントに参加させて頂きました。

私はロシア語を独学で勉強しているのでロシアについて誰かと話をしたり実際にロシア語を使ってみたりする機会がありませんでした。
今回機会を得て自分はまだまだだなぁと道の長さ・困難さを感じた半面、 少しでも自分で理解出来たり自分のロシア語が通じたりすると
とても嬉しく楽しくなりました。

サモワールというロシア式湯沸かし器を使って淹れたお茶とロシア料理の数々にもテンションがあがりましたし、勇気を出して参加してみて
本当に良かったと思いました。
初対面の、国籍も年齢も職業も違う人間同士が、ユーラシア諸国への興味・関心という共通点でつながれるというのはとても凄くて素敵な
ことだと思いました。 機会があればぜひまた参加させて頂きたいです。

第6回新春サモワールお茶会報告  その2

2018年01月27日 | サモワールお茶会
さて先生のお話を聞くうちに サモワールのお湯も沸きました。いよいよお茶を飲みます!
小さいポットに濃い紅茶を作り、サモワールの上にのせておきます。そして各自が自分の
カップに濃いお茶を少なめに入れて サモワールの蛇口から熱湯を注いで好みの濃さに
するのです。今回のサモワールは容量が小さく、また蛇口の水漏れもあってハラハラしま
したが 実際にこのサモワールを使ってお茶を飲むという体験はなかなかできないもの、
サモワールを実際に見たのは初めてというの方もあり、みんな童心に戻って楽しそうに
お茶をいれていらっしゃいました。

今回はロシアでよく食べられるゆで卵の前菜 фаршированные яйцаが登場しました。


4種類のきのこのサワークリーム炒め入りのキノコのパイ пирог с грыбами


クリームチーズとサワークリーム入りのチーズケーキсырники とシンプルなリンゴのケーキШарлоткаも。


右側のボウルに入っている赤いものはビーツとジャガイモのサラダ”ヴィネグレット”винегрет です。「ビーツなんて初めて
食べました!」という声も。名古屋ではなかなか生のビーツは手に入りません。


今日の参加者は10名、現在のロシア語講習生、もと講習生、HPを見てきた人、友達に誘われて来た人などでしたが それぞれ
ロシアやウクライナ、ロシア語とのかかわりや関心のあるところが違い、様々な話題が出て話が弾みました。


ロシア語を真剣に勉強していながらロシアには一度も行ったことがないという方にはサエンコ先生は「行ったことがなくても
言葉は上手になれます。日本にいてもたくさんロシア語を聞くようにしてください。歌でも詩でも。ただ、今の歌手やインターネット
のロシア語はくだけすぎて正確で美しいロシア語とは言えないものも多いので おすすめはソ連時代の俳優やアナウンサーが
朗読しているものです。きちんと訓練を受けた人のロシア語をたくさん聞くことが大切です。」というアドヴァイスを。

今の歌手でロシア語の勉強に役に立つようなきれいなロシア語で歌っている歌手として
エレーナ・ヴァ―エンガ Елена Ваенгаを推薦しておられました。

また「以前はロシア語も勉強したが ロシアの文化はギリシャの影響を受けているし、全ヨーロッパの文化の源はギリシャだと
思い、ギリシャ語もやっている。さらに古代ギリシャ語も。またそのギリシャの文化は遠くインドやペルシャの影響も受けて
いると思うとインドやペルシャの言葉もやってみたくなる、、」という方には「やっぱりロシア語をしっかりやってください。
ソ連時代には優れた古典学者、翻訳家が養成されてあたなが興味を持つような古文書全部ロシア語に訳されています。
ロシア語ができればなんでも読めますよ」という助言でした。

さらにトマト味のボルシチとビーツのボルシチ、フィギュアスケートの話(先生は羽生君とプルシェンコのファン)、ロシアの
お菓子ゼフィール、旅行の話、ウクライナのスキタイ文化、卵の装飾の伝統など様々な話が出てあっという間に4時になって
しまいました。名残は尽きないままお開きにしようとしたその瞬間に所用で遅れて入ってこられた方があり、せっかく来て
くださったので時間を少し延長することにしました。その方はなんと考古学専攻でキエフに短期留学された方でした。

今年もこうして和やかに楽しくお茶の時間を楽しむことができました。ご参加くださった皆さん、いろいろお手伝いをして
くださった方、差し入れしてくださった方、皆様ありがとうございました。