「造園をやりたいな」
と思いついた 3年前、
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ご縁があって、
花壇家:服部マリさんと知り合いました。
花の植栽のプロフェッショナルです。
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(↑服部さん。とってもシャイな方なので、超遠景で。)
建築学科の学生だった当時、造園のツテも無く、
まともな勉強もしていなくて、
奇遇にも出逢えた 同じ志をもつアグレッシヴな友人にくっついて、
「とにかく直に、庭に触れたい」
という想い 一心に
ふらふらと、とりあえず動いていました。
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その「動き」の中の ひとつの結晶が、
「田園調布のN邸の手入れ」でした。
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月に一度、
服部さんにくっついて
田園調布にあるN様の大豪邸の 庭の手入れのお手伝いに、
加えてもらっていました。
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だいたい一年を通して通うことができたと思います。
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(伊豆の根府川石を使った石組みのサンクンガーデンが、壮観。)
いちいち初めてで 何が何だかわからないシロウトが
「これ何ですか?」「あれ何ですか?」と無遠慮にしつこく訊き続けて
それだのに、
いちいちとても丁寧に優しく、「これは○○です。」と教えて下さったのでした。
それで しっかり覚えりゃいいのですが
なかなかどうして。
すっかり忘れて訊き直し。その繰り返しでした。
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花とは、色々たくさんあるもので。
特に園芸品種となると、日々新しく、たくさん(ほんとにたくさん)どんどん出て来るし、
何度も「あーー、これ、何でしたっけ」と、懲りず質問を繰り返して居りました。
いや、花の多さのせいにしちゃあ好けない。
真面目なんだか不真面目なんだか 覚えようという気迫の足りない自分が悪かった。
相当、うるさかったんじゃないでしょうか。
*
結局、
その服部さんを通じて
某造園事務所と出逢います。
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その事務所との付き合いの長い服部さんと、
今度は れっきとした仕事の関係で、一緒に働かせて頂く機会が増えたのでした。
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そして丸二年後の 先日、
私はその造園事務所を辞めてしまいました。
傍からパッと見た感じ「突然の展開」で
その時も服部さんは まるで自分のせいかのように 悲しみ うろたえ、
本気で心配して下さって
申し訳なかった。
親身に何度も励まされたり、
愚痴を聞いてもらったり、
狼狽させたり。
出逢ってからずっと そういうふうに、ひたすら大変ご迷惑をおかけし続け、
お世話になりっぱなしで、
今に至ります。
*
そして先日(五月の終わりでした)、
久しぶりに(二年半ぶり)
「田園調布のN邸」のお手入れ手伝いに
入れてもらったのでした。
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「一年中いつも 花があふれている庭」というコンセプトの そのN邸のお庭は、
花の植え替えも、季節ごとに何度も行われます。
今回も、2階のベランダにずらっと並ぶプランターの一斉植え替えでした。
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「THE・ピンク!」という明確な色の
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カワラナデシコを残し、
オレンジのナスタチウムや、黄色のアフリカンマリーゴールド といった
パッションカラーの花から
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青紫のイソトマやバーベナ、赤紫色の千日紅、レースラベンダー。
涼やかな青系の花も織り交ぜて。
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服部さんの花の取り合わせる技術やセンスは、サラッとやってるように見えて、
なかなか実際真似してやるとなると、難しいのです。
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なんとかその技術、盗めやしないかと、ガン見しているのですが、
なかなかどうして。
そう簡単なもんじゃないのです。
見てるだけじゃなおさら、全然入って来ない。
でも、まずとにかくガン見しとかないと、始まらない。
「職人技」というのは、何でもそうですね。
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*
そんなこんなで、余った苗をもらえることになりました。
欲張って、小さいビニール袋がはち切れる寸前まで詰め込んだ。
*
花の苗を持って、帰る黄昏の 東横線。
なんだかとても幸せな気分でした。
世界で自分だけが飛び抜けて幸せになれるカギを手に入れて、ほくそ笑みたくなるような
そんな気分で。
*
高円寺に持ち帰って、
主が留守だったので、やむなく、断りも無しに、
勝手に、玄関前のアプローチの一角に、地植えしてみました。
ゲリラガーデンの出来上がり。
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イソトマ。
レースラベンダー。
千日紅。
バーベナ。
紫系で揃えました。
シロウトがあれこれ色を使いすぎると絶望的なカオスになるので、
同系色で、控えめに、スモールに。
一個だけもらったアフリカンマリーゴールドのずば抜けて蛍光イエローにまばゆい色が
まったく噛み合なかったので、それは、空いている植木鉢に。
*
それから二週間くらい経ちましたが
ガーデンの花は元気です。
周りに自然と雑草(クローバーっぽいもの)が生えて来ました。
今朝、太い猫が
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花に頭をこすりつけていました。
何でかは、わからない。
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千日紅(センニチコウ)
英名:Globe Amaranth, Bachelor's Button
ヒユ科センニチコウ属 一年草
Gomphrena globosa
花が身近にある生活。日常的に植物に触れる生活。
漠然と願うばかりだった生き方に、今、自分は立つ事が出来ています。
(課題は山積みだけど、一応はね。)
あの時よりは、少しは花や樹の名前を覚えたのだけど
まだまだ、足りない。
勉強に、キリはない。
*
そんなこんなで
服部さんにはこれからも、積極的にお世話になろうという魂胆です。
ご恩返しが出来るのは、いつになることやら。
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と思いついた 3年前、
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ご縁があって、
花壇家:服部マリさんと知り合いました。
花の植栽のプロフェッショナルです。
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(↑服部さん。とってもシャイな方なので、超遠景で。)
建築学科の学生だった当時、造園のツテも無く、
まともな勉強もしていなくて、
奇遇にも出逢えた 同じ志をもつアグレッシヴな友人にくっついて、
「とにかく直に、庭に触れたい」
という想い 一心に
ふらふらと、とりあえず動いていました。
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その「動き」の中の ひとつの結晶が、
「田園調布のN邸の手入れ」でした。
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月に一度、
服部さんにくっついて
田園調布にあるN様の大豪邸の 庭の手入れのお手伝いに、
加えてもらっていました。
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だいたい一年を通して通うことができたと思います。
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(伊豆の根府川石を使った石組みのサンクンガーデンが、壮観。)
いちいち初めてで 何が何だかわからないシロウトが
「これ何ですか?」「あれ何ですか?」と無遠慮にしつこく訊き続けて
それだのに、
いちいちとても丁寧に優しく、「これは○○です。」と教えて下さったのでした。
それで しっかり覚えりゃいいのですが
なかなかどうして。
すっかり忘れて訊き直し。その繰り返しでした。
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花とは、色々たくさんあるもので。
特に園芸品種となると、日々新しく、たくさん(ほんとにたくさん)どんどん出て来るし、
何度も「あーー、これ、何でしたっけ」と、懲りず質問を繰り返して居りました。
いや、花の多さのせいにしちゃあ好けない。
真面目なんだか不真面目なんだか 覚えようという気迫の足りない自分が悪かった。
相当、うるさかったんじゃないでしょうか。
*
結局、
その服部さんを通じて
某造園事務所と出逢います。
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その事務所との付き合いの長い服部さんと、
今度は れっきとした仕事の関係で、一緒に働かせて頂く機会が増えたのでした。
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そして丸二年後の 先日、
私はその造園事務所を辞めてしまいました。
傍からパッと見た感じ「突然の展開」で
その時も服部さんは まるで自分のせいかのように 悲しみ うろたえ、
本気で心配して下さって
申し訳なかった。
親身に何度も励まされたり、
愚痴を聞いてもらったり、
狼狽させたり。
出逢ってからずっと そういうふうに、ひたすら大変ご迷惑をおかけし続け、
お世話になりっぱなしで、
今に至ります。
*
そして先日(五月の終わりでした)、
久しぶりに(二年半ぶり)
「田園調布のN邸」のお手入れ手伝いに
入れてもらったのでした。
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「一年中いつも 花があふれている庭」というコンセプトの そのN邸のお庭は、
花の植え替えも、季節ごとに何度も行われます。
今回も、2階のベランダにずらっと並ぶプランターの一斉植え替えでした。
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カワラナデシコを残し、
オレンジのナスタチウムや、黄色のアフリカンマリーゴールド といった
パッションカラーの花から
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青紫のイソトマやバーベナ、赤紫色の千日紅、レースラベンダー。
涼やかな青系の花も織り交ぜて。
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服部さんの花の取り合わせる技術やセンスは、サラッとやってるように見えて、
なかなか実際真似してやるとなると、難しいのです。
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なかなかどうして。
そう簡単なもんじゃないのです。
見てるだけじゃなおさら、全然入って来ない。
でも、まずとにかくガン見しとかないと、始まらない。
「職人技」というのは、何でもそうですね。
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そんなこんなで、余った苗をもらえることになりました。
欲張って、小さいビニール袋がはち切れる寸前まで詰め込んだ。
*
花の苗を持って、帰る黄昏の 東横線。
なんだかとても幸せな気分でした。
世界で自分だけが飛び抜けて幸せになれるカギを手に入れて、ほくそ笑みたくなるような
そんな気分で。
*
高円寺に持ち帰って、
主が留守だったので、やむなく、断りも無しに、
勝手に、玄関前のアプローチの一角に、地植えしてみました。
ゲリラガーデンの出来上がり。
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イソトマ。
レースラベンダー。
千日紅。
バーベナ。
紫系で揃えました。
シロウトがあれこれ色を使いすぎると絶望的なカオスになるので、
同系色で、控えめに、スモールに。
一個だけもらったアフリカンマリーゴールドのずば抜けて蛍光イエローにまばゆい色が
まったく噛み合なかったので、それは、空いている植木鉢に。
*
それから二週間くらい経ちましたが
ガーデンの花は元気です。
周りに自然と雑草(クローバーっぽいもの)が生えて来ました。
今朝、太い猫が
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花に頭をこすりつけていました。
何でかは、わからない。
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千日紅(センニチコウ)
英名:Globe Amaranth, Bachelor's Button
ヒユ科センニチコウ属 一年草
Gomphrena globosa
花が身近にある生活。日常的に植物に触れる生活。
漠然と願うばかりだった生き方に、今、自分は立つ事が出来ています。
(課題は山積みだけど、一応はね。)
あの時よりは、少しは花や樹の名前を覚えたのだけど
まだまだ、足りない。
勉強に、キリはない。
*
そんなこんなで
服部さんにはこれからも、積極的にお世話になろうという魂胆です。
ご恩返しが出来るのは、いつになることやら。
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