木を作りました。
*
バイトで、
「高円寺プラットフォーム・ワークショップ」というところに通っています。
ここは、
通称「高円寺ストリート」という、
中央線の高架下、
飲み屋ばかりがびっしり集中している商店街の、
いちばん端っこにある ハコです。
「高円寺プラットフォーム・ワークショップ」とは、
たとえば:パソコンセミナーやビジネススクール、ワークショップなど、
いろいろ多用途に使えるオープンスペースをもった ハコで、
まだオープンしたばっかり。
ここを拠点に、「高円寺ストリート」を活性化しよう!
という意思をもった人が集まっています。
つまりは、地域のまちおこしプロジェクトの拠点なわけです。
*
そして
この土曜(つまり今日)、
オープンを記念した 起業家トークセッション。その第一回が、開かれました。
詳しくはこちら↓をご覧下さい
http://koenji.platform.ne.jp/event/index.html
「夢ある街のたいやき屋さん」ということで、
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/38/07/63efe382317e92b45b5e121884cf9040.jpg)
たいやき、頂いてしまいました。役得。
ふわふわで、、美味しかった、、。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/55/0c/f626b9c24e0e5c15b060cc68bb6b8ac4.jpg)
大盛況でした。
*
そのイベントセッションの前日である 昨日、
自分が任ぜられた仕事が、
「木を作る」というものでした。
つまりは、
幼稚園とか 小学校とかによくありそうな、
壁一面の大きな木の絵に、ひとりひとりの夢とかを書いた葉っぱを貼っていく
という、
「メッセージ・トゥリー」です。
はだかの木の絵を描いて、
そこに、講演会の感想や、この「高円寺プラットフォームワークショップ」の感想などを
書いてもらって、貼って行く、という主旨。
例えれば、七夕の笹の、感想文バージョン。みたいなことでしょうか。
*
課された条件は、
・手作りっぽいこと
・あんまり凝ってないこと
・木は、大きな紙一枚の下地の上に描いて、貼ったり剥がせたりすること
・今日中に出来上がること
・あんまりペラペラじゃなく、それなりにしっかりしてること
・葉っぱと花は、100枚は欲しい
など、でした。
あとは、葉っぱや花は、書いたメッセージが見えるような色で、ほどよい大きさで、
とか。
つまりは
「幼稚園や小学校でよくあるような、あれを。」
ということなのでした。
*
でも
せっかく作るなら、恥ずかしくないものを作りたいと、思うもの。
自分がつくったと、胸を張れるものを。
*
自分の信じる「良いもの」の定義は、
“まごころと手間の込められているもの” ということです。
これは、『チャングムの誓い』という韓国ドラマの中で学んだ哲学です。
「料理はね、まごころと手間なのよ」
ハンサングンさんという素晴らしい師匠がチャングムに語った、
料理の真髄。おいしい料理を作る秘訣でした。
(確か、第9話だったと思います。)
まごころと手間。
このことって、
あらゆる仕事に共通する真理ではないか!
と、うら若き私の心に深く胸に刻み込まれたのでした。
まごころと手間。
どんな小さな仕事も、まごころと手間。立ち返る基本は、まごころと手間。
これを外さなければ、きっとうまくいく。仮に失敗したとしても、悪いようにはならないはず。
これはいつしか、私の信条になっております。
*
というわけで 話が逸れたのですが、
依頼されたものは、
「パッと見 幼稚園や小学校にありそうなもの」
なんだけど
「よくよく見ると、実はけっこう手間がかかっている」というものにしようと、ひそかに目論んだのでした。
ただし、
・今日中に出来上がること
この条件が、最優先事項。
*
で、
作ったのが、この木です。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/66/00/b9b3f67bf189e244c57ba89550a36eee.jpg)
けっこう大きいです。幅160センチ、高さ2mくらいあります。
幹は、
立体感というか、
リアル感というか、
やはり造園屋のはしくれの誇りを懸けて、本気(と書いてマジ)な感じを出したかったのですが、
良いのがありました。
「筋入りハトロン紙」。
一番安いタイプの茶色の封筒に使われるような、あのペラペラの、うっすら透けてる、
あれです。
なんと、この筋が、幹みたいに見えるではありませんか。
これを、小さく短冊状に切ったものを、ひたすら貼り合わせて行く。
所によっては重なり合わせて。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/41/b8/b4f6b25371d40c186f482b404d69a8b0.jpg)
表がツルツル 光沢があり、
裏はぼそぼそ 粗く毛羽立っています。
その質感の違いの織り交ぜで、
「よくある幼稚園のやつ」で見られるような「一枚の色画用紙の、のっぺり感」とは違う「マジな感じ」が
あわよくば出せるのでは?と思い、
適当に、裏と表とを織り交ぜつつ。
あと、
遠近感を出すため、
枝先に向かうにつれ、短冊のサイズも細く小さくしたり。
って
我ながら、ずいぶんわざわざ手間のかかることを、、と思いながら。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/44/73/acccbb2cc95f06fce45f78c8cff6a0f9.jpg)
そんなことをしてるので、まんまと時間がかかって、
どうなることかと ソワソワしましたが、
無事、幹完了。
残り時間は一時間。
*
即、次、葉っぱ。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/00/b4/1460208bad2e188db545fb18c5cc3df2.jpg)
厚みとやわらかい質感の有るラシャ紙で作りました。
色は、
シンプルなキミドリと、シンプルなミドリを。
二つ折りにして切りますと、葉脈みたいな真ん中のラインが出来て、一石二鳥。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/5d/03/6cf6bc3608645ea074ed248ac9c7d534.jpg)
何枚も厚めに重ねて、切りにくくして、ハサミでバリバリ切ると、
キリ痕がラフな、ザクザクした感じになり、
葉っぱのギザギザ=鋸歯(きょし)の感じが出ました!これはやってて発見。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/5a/0a/e6aa63a39406a32212c79390ce8659cd.jpg)
*
次は花。
下地の紙は白ですが、その下・周囲は、強い濃い紅オレンジの壁紙なので、
色は、難儀しました。文房具屋ですんごい考え込んでしまった。
結局、
「THE・花といえば」
みたいな、
けっこう薄いピンクと、少し薄いピンクと。
で、かたちも
「THE・花といえば」
的な、
桜や梅を連想させる、五弁の花形に。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/33/7e/9047b49b132f4324b5d8fe2e698358d1.jpg)
葉っぱもそうですが、
花も二色混ぜることにしました。
そうすると、「いわゆる幼稚園のあれの、シロウトっぽいのっぺり感」が回避できます。
三色あると、なおよろしい。
ただし、全然違う色同士を合わせてしまうと、逆効果。信じられないほどの不協和音が生じてしまいます。
同系色で揃えるのが、安全パイです。
ガーデニングでもそうですが。
色を使うのは、だいぶ慎重に考えないと、ひどいことになります。
全然違う色同士を混ぜて、しかも違和感が無いというのは、
相当なプロフェッショナルか、あるいは相当なカラーセンスの持ち主だと言えます。
*
というわけで、
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/7a/99/fa6b03328bc3ecc2b03a734c433f68f7.jpg)
花と葉っぱを ぜんぶ仮置きしてみたら
こんな感じになりました。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/67/88/061a929c338bc44a2897ea3ec99d0f29.jpg)
自慢出来るような素晴らしいアート作品でも何でもないけれど、
満足。
とにかく、ちゃんと出来上がったので。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/08/0b/9d8596784483a57c15ce9942590536e1.jpg)
花と葉っぱは、来てくれた人が 任意で、めいめい好きに
貼って行きます。
完成の木は、
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/33/63/beaa6e55fdcea030b73fedf7ca0b0730.jpg)
どういう木になるんでしょう。
*
バイトで、
「高円寺プラットフォーム・ワークショップ」というところに通っています。
ここは、
通称「高円寺ストリート」という、
中央線の高架下、
飲み屋ばかりがびっしり集中している商店街の、
いちばん端っこにある ハコです。
「高円寺プラットフォーム・ワークショップ」とは、
たとえば:パソコンセミナーやビジネススクール、ワークショップなど、
いろいろ多用途に使えるオープンスペースをもった ハコで、
まだオープンしたばっかり。
ここを拠点に、「高円寺ストリート」を活性化しよう!
という意思をもった人が集まっています。
つまりは、地域のまちおこしプロジェクトの拠点なわけです。
*
そして
この土曜(つまり今日)、
オープンを記念した 起業家トークセッション。その第一回が、開かれました。
詳しくはこちら↓をご覧下さい
http://koenji.platform.ne.jp/event/index.html
「夢ある街のたいやき屋さん」ということで、
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/38/07/63efe382317e92b45b5e121884cf9040.jpg)
たいやき、頂いてしまいました。役得。
ふわふわで、、美味しかった、、。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/55/0c/f626b9c24e0e5c15b060cc68bb6b8ac4.jpg)
大盛況でした。
*
そのイベントセッションの前日である 昨日、
自分が任ぜられた仕事が、
「木を作る」というものでした。
つまりは、
幼稚園とか 小学校とかによくありそうな、
壁一面の大きな木の絵に、ひとりひとりの夢とかを書いた葉っぱを貼っていく
という、
「メッセージ・トゥリー」です。
はだかの木の絵を描いて、
そこに、講演会の感想や、この「高円寺プラットフォームワークショップ」の感想などを
書いてもらって、貼って行く、という主旨。
例えれば、七夕の笹の、感想文バージョン。みたいなことでしょうか。
*
課された条件は、
・手作りっぽいこと
・あんまり凝ってないこと
・木は、大きな紙一枚の下地の上に描いて、貼ったり剥がせたりすること
・今日中に出来上がること
・あんまりペラペラじゃなく、それなりにしっかりしてること
・葉っぱと花は、100枚は欲しい
など、でした。
あとは、葉っぱや花は、書いたメッセージが見えるような色で、ほどよい大きさで、
とか。
つまりは
「幼稚園や小学校でよくあるような、あれを。」
ということなのでした。
*
でも
せっかく作るなら、恥ずかしくないものを作りたいと、思うもの。
自分がつくったと、胸を張れるものを。
*
自分の信じる「良いもの」の定義は、
“まごころと手間の込められているもの” ということです。
これは、『チャングムの誓い』という韓国ドラマの中で学んだ哲学です。
「料理はね、まごころと手間なのよ」
ハンサングンさんという素晴らしい師匠がチャングムに語った、
料理の真髄。おいしい料理を作る秘訣でした。
(確か、第9話だったと思います。)
まごころと手間。
このことって、
あらゆる仕事に共通する真理ではないか!
と、うら若き私の心に深く胸に刻み込まれたのでした。
まごころと手間。
どんな小さな仕事も、まごころと手間。立ち返る基本は、まごころと手間。
これを外さなければ、きっとうまくいく。仮に失敗したとしても、悪いようにはならないはず。
これはいつしか、私の信条になっております。
*
というわけで 話が逸れたのですが、
依頼されたものは、
「パッと見 幼稚園や小学校にありそうなもの」
なんだけど
「よくよく見ると、実はけっこう手間がかかっている」というものにしようと、ひそかに目論んだのでした。
ただし、
・今日中に出来上がること
この条件が、最優先事項。
*
で、
作ったのが、この木です。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/66/00/b9b3f67bf189e244c57ba89550a36eee.jpg)
けっこう大きいです。幅160センチ、高さ2mくらいあります。
幹は、
立体感というか、
リアル感というか、
やはり造園屋のはしくれの誇りを懸けて、本気(と書いてマジ)な感じを出したかったのですが、
良いのがありました。
「筋入りハトロン紙」。
一番安いタイプの茶色の封筒に使われるような、あのペラペラの、うっすら透けてる、
あれです。
なんと、この筋が、幹みたいに見えるではありませんか。
これを、小さく短冊状に切ったものを、ひたすら貼り合わせて行く。
所によっては重なり合わせて。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/41/b8/b4f6b25371d40c186f482b404d69a8b0.jpg)
表がツルツル 光沢があり、
裏はぼそぼそ 粗く毛羽立っています。
その質感の違いの織り交ぜで、
「よくある幼稚園のやつ」で見られるような「一枚の色画用紙の、のっぺり感」とは違う「マジな感じ」が
あわよくば出せるのでは?と思い、
適当に、裏と表とを織り交ぜつつ。
あと、
遠近感を出すため、
枝先に向かうにつれ、短冊のサイズも細く小さくしたり。
って
我ながら、ずいぶんわざわざ手間のかかることを、、と思いながら。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/44/73/acccbb2cc95f06fce45f78c8cff6a0f9.jpg)
そんなことをしてるので、まんまと時間がかかって、
どうなることかと ソワソワしましたが、
無事、幹完了。
残り時間は一時間。
*
即、次、葉っぱ。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/00/b4/1460208bad2e188db545fb18c5cc3df2.jpg)
厚みとやわらかい質感の有るラシャ紙で作りました。
色は、
シンプルなキミドリと、シンプルなミドリを。
二つ折りにして切りますと、葉脈みたいな真ん中のラインが出来て、一石二鳥。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/5d/03/6cf6bc3608645ea074ed248ac9c7d534.jpg)
何枚も厚めに重ねて、切りにくくして、ハサミでバリバリ切ると、
キリ痕がラフな、ザクザクした感じになり、
葉っぱのギザギザ=鋸歯(きょし)の感じが出ました!これはやってて発見。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/5a/0a/e6aa63a39406a32212c79390ce8659cd.jpg)
*
次は花。
下地の紙は白ですが、その下・周囲は、強い濃い紅オレンジの壁紙なので、
色は、難儀しました。文房具屋ですんごい考え込んでしまった。
結局、
「THE・花といえば」
みたいな、
けっこう薄いピンクと、少し薄いピンクと。
で、かたちも
「THE・花といえば」
的な、
桜や梅を連想させる、五弁の花形に。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/33/7e/9047b49b132f4324b5d8fe2e698358d1.jpg)
葉っぱもそうですが、
花も二色混ぜることにしました。
そうすると、「いわゆる幼稚園のあれの、シロウトっぽいのっぺり感」が回避できます。
三色あると、なおよろしい。
ただし、全然違う色同士を合わせてしまうと、逆効果。信じられないほどの不協和音が生じてしまいます。
同系色で揃えるのが、安全パイです。
ガーデニングでもそうですが。
色を使うのは、だいぶ慎重に考えないと、ひどいことになります。
全然違う色同士を混ぜて、しかも違和感が無いというのは、
相当なプロフェッショナルか、あるいは相当なカラーセンスの持ち主だと言えます。
*
というわけで、
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/7a/99/fa6b03328bc3ecc2b03a734c433f68f7.jpg)
花と葉っぱを ぜんぶ仮置きしてみたら
こんな感じになりました。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/67/88/061a929c338bc44a2897ea3ec99d0f29.jpg)
自慢出来るような素晴らしいアート作品でも何でもないけれど、
満足。
とにかく、ちゃんと出来上がったので。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/08/0b/9d8596784483a57c15ce9942590536e1.jpg)
花と葉っぱは、来てくれた人が 任意で、めいめい好きに
貼って行きます。
完成の木は、
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/33/63/beaa6e55fdcea030b73fedf7ca0b0730.jpg)
どういう木になるんでしょう。