歌庭 -utaniwa-

“ハナウタのように:ささやかで、もっと身近な・気楽な庭を。” ~『野口造園』の、徒然日記。

森だくさんの交響楽団

2009年06月14日 | 遊興 -pleasure-
土曜日。

「森」を通じて知り合った素敵な人たちと たくさん再会しました。
(おかげで、もりもり盛り沢山のブログです;)




お昼には、小伝馬町の古民家カフェ、カフェ紅(もみ)さんへ。
「紅」は、”べに” じゃなくて、”もみ” 。



紅葉(もみじ)の ”もみ” 。
中庭に、モミジの木が一本立っているのです。




つい先日まで このカフェで働いていた ”お茶マスター”マキさんも、
森を通じて知り合いました。

一緒にお昼を楽しんだリサとはるさんの二人も、秋田の森に遊びに来てくれた友達。




マキさんのおすすめにしたがい、「めんたいこドリア」ランチセットを頂きました。



「とろける」というその現象だけで、人をすこぶる幸福いっぱいにする、チーズ。
そして明太子に、シソが効いてて、すんごい美味しかったです。
セットの付け合わせの「生ゆば」が、こりゃまた、もう、、。ものが言えない。


3人で、千日紅(センニチコウ)のお茶と、ハマナスの紅茶と、菊花烏龍茶を頂きました。
お花の漂っているお茶は、目にも楽しい。



ハマナスは、バラ科の花。だからか、ローズヒップのような、甘酸っぱい味でした。

菊花烏龍茶は、カモミールのような味で、スッキリと気持ちの落ち着く味でした。
自分は一番これが、「ハッ!」としました。



千日紅のお茶は、自分が選んだのですが、菊花烏龍茶の圧倒的なインパクトによって
味を忘れてしまいました。。。




細部の古い建具は、いちいちときめいてしまって、
キョロキョロと這い回りたくなります。

センスの冴えたランプシェード(紙行灯)やコースターは、
ここで働いている切り絵作家:うヴェやさんの作品。

穏やかな暮しをしている親しいオトナの友人の素敵な別荘に休暇に遊びに来た かのような、
ゆるゆると とろけるような、居心地の良さ。要するに、「東京とは思えない」系。


カフェ紅さん。素敵です。


休日は閑散とするオフィス街のただ中
しかも路地裏に こっそり隠れたようにあるのに、
12時開店するなり、瞬間満員!

きめ細やかに、丹精に、手間がかけられて出来ている 素敵な場所。
そういうところにはやはり、自然と人が集まってくるものなのでしょう。



今回はソファ席に座ったので、今度は、中庭のモミジを眺めながら、涼しい窓辺で、
のんびりしてみたいです。






リサとはるさんと連れ立って、
「小石川植物園」に行きました。



これまた “東京とは思えない”、「山」みたいな「森」みたいな場所。




植物の品種も とても充実していて、広さもたぶんちょうど良いサイズ。
一番大好きな植物園です。自分は結構、通っています。




ここも、「場の力」なのか、なにげに人が けっこう入っていました。
庭園としては、近くの「後楽園」とかに比べたらまだまだ穴場だと思うのですが、
知る人は知っている。
なにしろ、樹種が豊富。



だから、だいたいいつ来ても「見るもの」がある。



香るものがある。








チケットは、お向かいのタバコ屋さんで買うことになっているあたりが
謎のシステムです。




附属の博物館にもはいりました。元医学校の校舎をリノベーション(改装)した洋館風の建築です。
無料でした。

こちらは、外とは逆に、展示物にキャプション(説明書き)が全く付いてないと云う、
謎のストイックさ。

おそらく「マニア的には垂涎モノ」的な、すごい発明品とかだったりするのであろう的なものが、



無言で鎮座しています。




昼下がり。

みんな まったりしていました。

我々もまた まったりしました。






吉祥寺での夕方の待ち合わせ時間に ゆとりがあったので、
一個先の三鷹に降り立ち、
ジブリ美術館」まで歩いてみることにしました。

リアルタイムで、ちょうど適切なお年頃で ジブリを追っかけて来た世代としては、
どんな海外の異国よりも、絶対に行っておかねばならない 聖地!!
なのに、
チケットの買い方が普通とちょっと違うから、
「お噂ばかりはかねがね、でもまだ入れていない。」という、
いわくありの素敵美術館。

リサもはるさんも、もちろんngchも、未だ「外の民」です。


中には入れないけど、


トトロには会えます。

建物のすぐ外側は開放されてて、立ち入ることが出来ました。
植物が色々、びっしり包んでいます。楽しげです。


外から眺めるばかり。
屋上庭園に佇んでいるラピュタのロボット兵の頭、、そこへの螺旋階段を登ってゆく「勝ち組」の人々。。




ただ、ながめるばかり。

いつものように、また悔しい想いをひきずりながら、
「今度こそ、勝ち組に。」と強く誓い、




すごすごと立ち去るのでした。。

願わくば、今年中に!




吉祥寺へ。

曼荼羅というライブハウスに向かいます。

やはり「森」でつながった 壱零baseさんの主催する
ライブイベントに、行きました。

そして
そこにわらわらと集まった、森つながりの素敵な人々。


そもそも 森つながりの友人:キキとの
「今度どこかで、お食事でもしたいね。」という小さな話が、
この日の、奇遇なライブでの ”同窓会” になったのでした。


きゃんどるひゅう」さんという方の作った手作りキャンドルの灯に
煌煌と包まれる、地下のライブ小屋。



キャンドル、大好きです。キャンドルは、心の静けさを深めます。瞑想的なのです。

ああ、お金があったら買い占めちゃうのに。





ヴィデオテープと音楽をミックスしてDJするVIDEOTAPE MUSICというアーティストさんから始まり、

「ハンマーダルシマー」という、珍しい楽器を奏でる、壱零baseさん。
ピアノの前身、だったかな。ふしぎな楽器です。
国籍の無い民族性というか、自由な風のような、水のような、そんな感じに響きます。





曼荼羅特製、本気手作り「曼荼羅カレー」(800円)をもぐもぐ食べながら。

甘みがあるので、「何のフルーツを使ってるんですか?」って訊いたら
「使ってません」ですって。
玉ねぎを、丹念に丹念に、甘くなるまで炒め詰めたんですって。


ライブの締めは、「ううじん」さん。

ギター弾き語り。とてもシンプル。




なんていうのかな。

とにかくとてつもなく穏やかで あたたかで やわらかくて、さらりとしてて、丁寧で、

しなやかで、ゆるくもしっかりもしていて、

「自然」なのです。で、ずっと微笑んでいるの。


するするっと勝手に癒されて、無意識のうちにゆるい微笑みがあふれてしまうような。



ううじんさんって、
前々から ことあるごとに「良い!」って、周りから(しかもあっちこっちから)
お噂はかねがねの方で、とても気になっていました。それが、
森のつながりから さらに伸びてつながって
このタイミングでついに生で歌が聴ける!となったのも、なんかご縁を感じます。

歌声、音色、表情、灯火、空間、時間、
すべてが、ぴったりとはまっていて
しっとりと、心に沁み入りました。


ううじんさん、言われてた通りに、とても良いです!おすすめです。
(HPの音のへやで少しだけ歌が聴けます。)


これ全部歌ってくれたなあ。
あと、大好きな原田郁子さん(from クラムボン)の、これまた大好きなアルバム『ケモノと魔法』に入ってる
「もうすぐ夜があける」って曲を、やってくれたのが、びっくりな、でもああ納得という、嬉しい鳥肌の立つ瞬間でした。





ううじんさんが、

「みんな 音を奏でている」
って言っていました。

ヒトはそれぞれ、産まれたときから、あるいはそれよりも前から、決まった音を
からだの中に響かせていて、
こういうライブの場では、みんなの音がいっぱいに集まって、
響き合って、
「うわあああ!!」って、すごいことになる って、

っていう
わかりにくい ヘンテコスピリチュアルな話みたいに無理矢理まとめちゃったけれど

ヒトが集まると、
その場に、ものすごいシンフォニーが産まれる、ってことでしょう。

グッドヴァイヴと言われたり。グルーヴと言われたり。ケミストリーと言ってみたり。

それぞれの発する音が うまくハーモニーになると、とても美しくふくらむし、
逆に「不協和音」となってしまうこともあるし。



ひとりひとりが「音」である。 と例えるのは、
そうだなあ。と
ううじんさんに言われると、すんなり腑に落ちるのでした。


ひとの集まりは、音楽会。

一期一会の、その瞬間だけに誕生する交響楽団の、演奏会。




そして、ライブが終わるや。
タガが外れたように わーっと集まって わーっとしゃべり出す、森の私たち。
店が締めようとしている流れの中も、止めどなくずるずると、楽しく居座ってしまったのでした。


もりもり、
森森、盛り沢山なホリデイでした。



ただ、
森でつながった人は、もっともっと沢山居て、
ほんとはもっと、できるなら、いっぺんにたくさん 会いたい。

だけど、
ちょっとずつしかできない。

ちょっとずつで、
こんな「同窓会」みたいな集いを重ねていけたらいいなと思います。

そうして、
こんな集まりは、また新しいつながりを きっと産むから、
もはや ”ただ懐かしみ合う”というだけの「同窓会」というものではなくなって、
とにかく
楽しい、新しい、一期一会の連なりの、集まり、、(何と言えばいいのだろう。)


この愛おしい“楽団”の グルーヴを
どんどんふくらませて
そして大事に、あたためて行きたいと 想うのです。


みんな
それぞれに どんどん変わってゆくけれど
それぞれに ぐんぐんのびて もりもりふくらんで

いつか(出来れば、ちょくちょく)会える時には
また
いつもと変わらないトーンで、笑い合えますよう。


何かの縁でつながれて産まれた この可笑しな楽団の、この音楽は、とても心地好いから、


どうか
この音楽をまた 奏でられますように。







今回出て来た森森もり沢山のリンクたちを どどっとまとめ>

カフェ紅(もみ):http://www.momicafe.com/
うヴェや:http://www.uveya.jp/

小石川植物園:http://www.bg.s.u-tokyo.ac.jp/
ジブリ美術館:http://www.ghibli-museum.jp/

吉祥寺 曼荼羅:http://www.mandala.gr.jp/man1.html

壱零base:http://ju-be-s.hippy.jp/
きゃんどるひゅう:http://ameblo.jp/candlehue/
VIDEOTAPE MUSIC:http://www.geocities.jp/a27m130/vtm.html
ううじん:http://www.uujin.com/

and
集った森のつながりの人々 ちらり

アトリエキキ(木のボタン作家):http://www.atelier-kiki.org/
ポーランロン(陶の小もの作家):http://pilkrona.blogspot.com/
ナミコユタ(うたうたい):http://utashizu.cocolog-nifty.com/blog/
      http://www.myspace.com/namicoyuta
Eri Saiさん(韓国料理教室):http://patora310.exblog.jp/
ナチュランド(健康ケーキ屋)のささふみさん:http://www.natuland.jp/



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