歌庭 -utaniwa-

“ハナウタのように:ささやかで、もっと身近な・気楽な庭を。” ~『野口造園』の、徒然日記。

2011年03月09日 | 徒然 -tzure-zure-
所用で、八王子の、田舎のほうへ行きました。



とても、田舎で。

素晴らしい。



嗚呼、



梅。


ちゃんと香りが、充ちて届く。






嗚呼、農村。





嗚呼、コケ。コケ、たまらん。



ちいさな里山に囲まれた、ちいさな谷あい。

リメンバー秋田。





やっぱり、田舎と都会と、半々くらいで暮らしたいなー。







前日の雪がまだ、残っていました。





静かに、
「楽しいなあ。」という気持ちになって



ちょっと お散歩へ。













スミレだ。




あ、マンサクだ。


あ、



ウグイスカグラだ。



あー



空。


あ、





穴。





お、




誘い道。

当然のように、
引き込まれるように。







竹のトンネルの道。




なんという。


なんという 清冽。







仰げば透かして光。


奥に吸い込む光。






あー。


包み込む空間の影響力って、凄い。

平地に臨んでいる時とは、気分ががらりと変わる。




竹のまっすぐで、しなやかな、
繊細で、強い垂直性。

上へと引っ張る力。



あれになんとなく似てる、
ああ、ヨーロッパの、旧い大聖堂の、中へ、足を踏み入れた時のような。

厳かで、石に滲みる影の深さのように鎮まり返りながら、
上へ上へ、
高いところの白く澄んだ光の方へ、意識がすううっと、持ち上げられて行く感じ、、



、、ええと、、


ああ、


「森厳」。森厳だ。


ひとつ、そんなことばを憶い出す。





なんだか、シュッと、する。

さらっと、浚(さら)われる。

あれよあれよと、洗われる。





竹、どこか、瞑想的な空間で使えたらいいだろうな、と思いつつ。


(って、そういえば、隈研吾が表参道のお寺で使ってたな、うむわかる、使った気持ちが、って、後で思いついて、加筆、ついでにちょこちょこっと、修正。)




みぞれ雪明けの、次の日のことでした。











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