歌庭 -utaniwa-

“ハナウタのように:ささやかで、もっと身近な・気楽な庭を。” ~『野口造園』の、徒然日記。

PUAMANAの庭:1 ~準備編~

2010年06月06日 | 仕事 -work-
お待たせしました。

先の5月29日に開催された、墨絵+フラ+茶会のイベント:

「PUAMANA "わたしのいえ"」

の、レポートです。

まずは準備編。




今回、フラのための衣装(ドレスと、レイなどの装飾)を担当するのは、
キキのキ」ことミキ。手作り作家。
そして、
今回のイベントに声をかけてくれた張本人。(ありがとう!)
(そんなミキのホームページは、、、現在制作中だそうです>>>sky bird

そんなミキと共だって、

大田花き市場に足を運んだり





もっと自然な(&安価な)材料を求めて、
東京から少しはなれた郊外の 山野に繰り出して




そこらへんに生えている「無料」の材料を、せっせと かきあつめたりしました。





枯れた花とか、
種が飛んだ後の”ヌケガラ”とか。

見逃されがちだけど 実はけっこう、美しい。


そんな物って、
自然の中には、けっこう、あります。

というか、
ありあまるほど。いくらでもあります。


いや、というか、

おおむね、ほとんどの“全て”が、
美しい。


ディスプレイの仕事を始めて、
そういう:「枯れモノ(or ドライ系)」の魅力に取り憑かれてからは

方々に出かけるたび、
「あ、使えそう!」って、あれやこれやと頂いて来てしまう。
そんな習慣(習性?)が、ついてしまいました。

「原価ゼロ円!」という魅力も含めて。





「雑草」と呼ばれるものたち。

「要らない」ものたち。

ふつうなら “ゴミ”とされるようなものたち。


見渡しさえすれば、いくらでもあふれています。

手を伸ばしさえすれば、いくらでも簡単に手に入るように、
そこに待ち受けてくれています。


キレイに咲き誇る花も、
枯れたら即「ゴミ」とされるけれど。

ゴミも、キレイです。





で、
「大猟大猟*」とホクホクしながら
抱える“ゴミ”のつまった袋は 増えていきました。


さらに、

墨絵アーティスト:Tamayoさんのご実家の庭にて、



淡く白く青みがかった、シュッとした、
「屋久島ススキ」もゲット。
秀逸なレアものゲット。


巻いて結んで、“クセ”を付けておきます。



そんなこんなで、
仕入=採集旅行は終了。


Tamayoさんのご一家には、これまた大変お世話になりました*

庭の畑で採れた野菜でつくったオーガニックなお料理を頂いたり。

「酵素蜜」というのを、初めて味わいました。
サラリとしてるのです。








そもそも。

自然に直に触れているだけで、
ひたすら楽しい。楽しい、というか、、、嬉しい。


仕事だか 遊びなんだか。

「好きな事」が仕事と直結している時特有の、
なんにも苦じゃない、いつまででも続けていられると想える、楽しい時間。

境界線のあいまいな。
すこぶる楽しい時間を、ずいぶん満喫しました。



(その後、家の近所の野川にて 追加採集をすることになるのですが。)





材料をかき集めたら いよいよ
ディスプレイの制作です。


制作中は。



ひとり。

大慌て。

プロセスは、これ一枚だけ、
なんとなく撮ってありました。


制作は、我が家のダイニングにて。
会場となるバーはギリギリまで入れないので、9割方は、ここで作り上げとかないといけません。


採ってきた葉っぱ類を ダイニングいっぱいにまき散らして、
あれこれ考えながら、
ネットにくくり付けたり、結んだり、織り込んだり。

仕上げは、現場合わせで。


ちなみに:
この写真の段階(=どうみても不安げな スカスカ状態)から、

本番の「化けっぷり」ったら。凄いですよ。自分で言っちゃうのもなんですが。

これは、
目をみはるものがあります。


ただそれは、自分の力じゃない。

Tamayoさんや、ミキ&家族一同や、友人たちのお力があってこその、
出来上がりでした。


毎回・毎回、そうなんですが。

<自分ひとりでは、なにも出来ない。>

と、想うのです。
今回も、まったくもって、そうでした。



誰か、ひとりでも。

助けてくれる人が ひとりでもそこに居てくれると、
自分だけでは思いもつかないような高みにまで、飛び上がれる。


頼り過ぎてもいけない とは想うけど、
独りにはやはり、限界がある。

というか、
独りより、沢山の方が、楽しいものになると想う。



毎回・毎回。

人のありがたさを感じ入ります。


独り立ちしたことの利点は、
いろんな人と組めること。いろんな人と出逢えること。
独りという限界を知れること。
人の有り難さが、身にしみてわかったこと。

だったなあ。




、、、そんなわけで、


いろんな種類の “生”の葉っぱを使った、
ひと夜限りの「庭」。




会場は、六本木ヒルズにほど近い、地下のバーです。





 >> 2:~造園編~ に続く。。。


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