小田氏の始祖は、大河ドラマ「鎌倉殿の13人」に登場する13人に一人「八田知家」。
幕府から常陸国守護に任命されて、この地を本拠にしたというから、現在のイメージでは小田城が茨城県の中心になってもおかしくないくらい。
戦国時代の領地でイメージすれば50万石くらいあったのではないかな。
その子孫の小田氏15代目の小田氏治は、最近にわかに脚光を浴び始めた戦国大名。
そのキャッチフレーズは「戦国最弱大名」
小田城は関東のと真ん中に位置し、上杉謙信・武田信玄・北條氏康という超ビックネームの武将たちがみんな欲しがる場所。
攻められれば、勝てるはずがなく、いったん逃げて時間を延ばしてチャンスを作って奪還し、その後、集中攻撃されて、また逃げる。
この命がけのゲームは常に敗北。伝説は8回落城したといわれるほど。
ただ、そのたびにしぶとく生き残りゲリラ戦までして、数度は奪回に成功するという不思議といえば不思議な戦国武将。戦歴は35年で、確認されているだけで合戦の数は48度。
死なないだけでは、大変な名将といえるかも。
最後は結城秀康に従って、300石でつかえたというから、大企業の課長くらいのポストで人生をまっとうしたことになるだろうか。71歳で没だから、寿命では家康と互角の長命に。
現在は、「小田城歴史ひろば駐車場」から歩いて行ける。
芝生がきれいに敷かれていて、市民の憩いの場という雰囲気。
ちなみに、茨城県を代表するサイクリングロードである「りんりんロード」もこのすぐを通っていて、いつか自転車でも走ってみたいところ。
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