大変遅くなりましたが、今月実施しました「全国統一マクロ検定」(初級)の結果を発表します。
受験いただきました皆さんには、お忙しい中でのご参加と、そのチャレンジ精神に、 深い感謝と大いなる敬意を表したく思います。ご参加、誠にありがとうございました!
解答提出者の皆様には、個別の合否に付きましては既に結果をお知らせ致しまして、 初めて合格した皆さんにはささやかながらの合格証書の方もお送りさせて頂きました。
ここでは、全体的な以下の総評を述べさせていただきたいと思います。
・出題の狙いとポイント&不合格者に見られた主なミス
・合格率!
■出題の狙いとポイント&不合格者に見られた主なミス
今回の検定課題は、支社の売上高に関する好成績だった部署を毎月社内表彰する為の マクロ作成問題を出題しました。
今回のデータ(出力イメージ)は、こんな感じです。
それで、
今回のポイント、週末のメルマガでお話する予定の「マクロの仕様」関係以外で言うと、 作業用ワークシートの使い方ですね。
出題文の中の[細則]にあった以下の部分がポイントだったかと思います。
要するに、これは元々のデータシートの上で並べ替えやフィルター掛けたりをやってしまうと いちいち元に戻さないとならない(正確に元に戻すためのマクロも組まなきゃならない)ですから、 模範解答の想定では、当講座でも何度とやってきている別途ワーク用の作業シートを設ける、 というやり方ですね。
解答では、前者でやってうまく戻せなくなっている、戻し忘れがあったりする、 などのケースが見受けられました。
なお、その辺のノウハウに関しての詳しくは、下記のサイトで解説しています。
あと、今回の不合格者で一番多かったのが、可変の直し忘れです。 たとえば、
.SetRange Range("A1:C48") とか
Range("B48:C48").Select とか
この辺の固定値の部分を可変の変数に直し忘れがあると、 データ数を増やしてテストやった場合に、出力結果の 順位に誤りが出ることになります。
以上、2点特にご注意ください。
■合格率
それで、気になる今回の『合格率』なんですが、
今回も、まるっきり一切の手加減なしで厳しく、厳密に合否の判定をさせてもらいました。
合格率・・・・60.0%
合格した皆さん、おめでとうございます!
「初級」合格者の皆さんには既に「合格証書」をお送り致しました。 (合格2度目以上の人は除きます。)
あと、今回はアシスタントの4名にも採点のご協力をいただきました。 ご協力誠にありがとうございました。大変助かりました!
それで、毎回言っておりますが、
今回も想定合格率は6割に設定したレベルの問題作りをいたしましたわけですが、
なんと!この結果、ドンピシャの「60.0%」達成でした!
合格率が大体6割になるような難易度を設定して、毎回あれこれ 頭を捻っての問題作りというのを私やってきていますので、
それが、今回初めて、その狙い通りの数字になったという事は、 問題作ったわたし個人的には、実に感無量です。出題者冥利に尽きます!
たぶん、何でもそうだと思いますが、試験問題を作る人ってそこが一番難しい 思いますから、(たとえば大学入試のセンター試験で、数学の平均点が60点 になるような難易度の問題作らねばならないとか・・ですね。) それ、そうそう容易くできることではありませんですから、 たぶん、これは教える側の人間の中でも最高の、最高峰の、高等技術ですね!(笑)
今回、このような狙い通りのドンピシャな結果が出て、もう思い残すことは 何もないですから、これで「マクロ検定」は終了してもいいと思うくらいです。。。 (それは冗談です。)
いづれにしましても、次回はいよいよの中級検定やる予定にしていますので、 今度そちらは、まぁ合格率2~3割でしょうか。未だ具体的な数字までは 考えてはいないですが、なにぶん、中級は初級の合格者のみを対象に実施する 予定ですので、少々難し目な問題を出さないとねらい目通りの合格率は得られない のではないかと思っています。
だからと言って、すごい難問を出す!と脅しているわけでは決してありませんので(笑)、 悪しからず、次回も楽しみにお待ちくださいネ。