民数記13:32-33
『彼らは探って来た地について、イスラエル人に悪く言いふらして言った。「私たちが行き巡って探った地は、その住民を食い尽くす地だ。私たちがそこで見た民はみな、背の高い者たちだ。
そこで、私たちはネフィリム人、ネフィリム人のアナク人を見た。私たちには自分がいなごのように見えたし、彼らにもそう見えたことだろう。」』
カナンの地を探って来た人たちの報告は嘘ではなかったです。
確かにそこには高く築き上げられた城壁があり、背の高い人たちが住んでいました。
12人が偵察に行き、帰って来た10人の報告を先に聞いた民は、心が弱くなり、恐れが入ってきました。
残りの二人、ヨシュアとカレブが、「私たちはぜひとも上って行って、そこを占領しましょう。必ず打ち勝つことが出来ます。」と言っても、誰もそのことばには耳を傾けませんでした。
反対にそのことばにみんな腹を立てました。
彼らは神の約束のことばを信じようとせず、再び自分たちが以前に奴隷生活を送ったエジプトに戻ろうとしました。
否定的な報告をした10人は民に悪影響を与えました。
それによって民の中に神への不信と疑いが出てきました。
恐れを持っている人は、いつも否定的なことばを口にします。
逃げるための口実です。
同じ恐れを持っている人は、否定的なことばに影響を受けやすく、それに共感して、悪い方向に流れていきます。
神様は彼らの前に道を開きましたが、彼らが神の約束を信じないで背を向けたので、カナンへの道は閉ざされ、反対に荒野への道が開かれ、40年間荒野で厳しい生活を送るようになりました。
悪影響を与える否定的なことばを聞く者は、自分の人生に苦労と失敗を招く人です。
しかし良い影響を与える人のことばを聞く人には、良い恵みが与えられます。
【関連聖句】
ヨハネの福音書6:68
『すると、シモン・ペテロが答えた。「主よ。私たちがだれのところに行きましょう。あなたは、永遠のいのちのことばを持っておられます。』
【聖書通読】
-信徒の位置-
- エペソ1章
《 3分バイブルボイス 》