七草セリと猫の部屋

猫と料理に夢中な漫画家のグダグダ日記

女性を増やすということ

2014-04-19 09:44:46 | 日記
昨日の新聞に興味深い記事がありました。
専門編集委員の青野由利さんがコラムで書いていました。

STAP細胞をめぐる騒動について、残念ながらジェンダー問題抜きには
語れないのかもしれない、という書き出しで始まっています。

小保方さんが例えば中年の男性研究者だったら、
最初の成果発表のような広報の仕方はなかっただろう。
「未熟で」「自己流で」という涙の会見にも、さらに厳しい目が注がれたかもしれない。

もちろん「日本の科学者は女に甘い」という話ではなく。
そもそも日本で研究者全体(文系も含む)に占める女性の割合は15%に満たない。
主要国を見ると、英国で4割弱、米国やイタリアで3割弱、独仏で4分の1以上。
日本はまだ後進国だ。

特に、指導的立場にある女性研究者の数は少ない。
女性教授の割合は、国立大で約8%。
自然科学に限るとさらに低下するはず。
小保方さんが所属する理研の研究センターでも、
35の研究室のうち女性が代表を務めるのは六つにとどまる。

「シニアの女性研究者がSTAPチームに一人でもいたら、こんなことにならなかったのでは?」
知人の研究者の言葉に思わず頷いた。

これほど重要な研究なのだから、相手が女でも男でも、
ハーバード大など他の研究室が関係していようといまいと、
研究が浅いと思えば「生データは?」「実験ノートは?」と、ためらわずチェックを入れたはず。
自分の知るツワモノ女性研究者たちの顔を思い浮かべると、そう思える。

だからこそ、この騒動から教訓をくむとすれば
「研究者の採用は慎重に」ではない。
「女性研究者をもっと増やし、指導的立場にもどんどん採用する」が正しいのだ。

うんうん。
新聞の前で頷いてしまった。
これが一番納得の記事だったかな?
やっぱオトコたちだけで固まっているとダメなのよねぇ。
風穴を開けられないのよ。

さて、だいぶ前に購入して未だに観ていなかった小津安二郎監督映画のDVD。
チョット時間が出来たので、まずは「麦秋」を夜寝る前に観てみました。

…あああ…まただよ。
久しぶりに観たから、随分映画の印象が変わっているよ(-。-;
なんとラストのシーンも勘違いしていたことが判明!
てっきり原節子と三宅邦子が浜辺で語るシーンがラストだとばかり思っていた。
前観た時は、このシーンで号泣したんだよね。
なんて優しい義理の姉の愛!とか思って。
私の気持ちが、ここで一旦終わっていたからなんだなぁ。

ちゃんとここからラストまで続きがありました。
原節子演じる紀子の結婚で、一家はバラバラになることが決まります。
仲良く暮らしていた家族の新たな道。
それが悲しくて、一人部屋に戻りさめざめと泣く紀子。

長年住み慣れた東京を離れ、辺りを麦畑に囲まれた田舎の家に越して来た紀子の両親。
その母親の顔のアップと、ひたすら広がる麦畑のショットで終わるのです。
じ~んとくるラストでした。

今の私は義理の姉の視点から、この母親の視点に移ったんですね。
この麦秋を最後に観たのは…おそらく15年…いや20年くらい前かな…。
年数を重ねて、また視点が変わっていったんです。
映画はどっこも変化してないのに。
観る側はどんどん変化するんですね。

前に観た時は、まるでこの母親の心情なんて琴線に触れなかったのに。
今は切ないね~(/ _ ; )
年頃の娘の親になったからなんでしょうね。

また時間を作って小津作品鑑賞しなくっちゃ。
今の自分を確認する作業でもあるかなぁ。




茶の間でタビとニモがゆったりしています。




「アイツがいないからね」byニモ

ミィさんは、この季節になると畑に作られる小さなビニールハウスもどきに篭るのです。
中がポカポカで昼寝に最高らしいです。
タビもたまに入りたがりますが、入れまいとしてミィさんも頑張ります。
独占しております(^^;;

おかげでニモくんも茶の間でゆったりできるんだよね。




「今ここはボクのモノだッ!」
良かったね^_-☆

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