この間までAmebaで錦鯉の「しくじり先生」が無料視聴できたので、ゲラゲラ笑いながら観ていたのね。
2〜3回は観たと思う。
あまりにも面白くて。
でもやはり、内容は考えさせられてしまったよね。
ダラダラ何十年も無気力に過ごして、貧乏生活を続けてしまったこと。
でも芸人であることから抜け出せなくて、そんな生活をやめられなかったこと。
やめるのが怖い、というのに「う〜〜ん」と思ってしまった。
売れない芸人仲間で集まって、そこがコミュニティみたいになって、ぬるま湯に浸かるように過ごしてしまうというのも怖い。
抜けられなくなるのよね。
ぬるま湯から出るのは勇気がいるもの。
ないのはお金だけで、それ以外の楽しみは全部ある。
努力はしないけど、とりあえず目標を持って仲間とワイワイ過ごす、永遠の青春時代そのもの。
売れる人は、みんな努力をしている。
でも自分たちは努力はしていない。
なんとなく芸人として(貧乏でも)楽しく過ごせているから。
仲間がドンドン先に進んでも、ブレークしても悔しくない。
自分もそのうちなんとかなるんじゃない?的な甘々の思考でずっとぬるま湯。
気がつくと自分たちの周りは年下ばかりになっていた。
錦鯉の長谷川さんは今年50歳だからね。
この歳になるまで、貧乏ダラダラ、ギャンブル、借金、でもなんとなく芸人をやっている状態。
芸人という立場が心地よくて、まったく努力をしてこなかった。
でもこのままじゃいけない、という焦りもないわけではなく。
そんな時、先輩の芸人さんの一言で諸々チェンジして、ようやく今の漫才スタイルにたどり着いて。
そこから相方さんと物凄い努力をして、ついにM-1グランプリの決勝進出を掴むことに。
30年以上経ってのようやくの本気。
本気の努力をしたからこそ、決勝4位が死ぬほど悔しかった。
人生で初めて「悔しい」という感情に打ちのめされた。
今までそんなこと一度も思ったことなかったのに。
それはずっと怠けてきたから。
本気で取り組まないと「悔しい」は味わえない。
今まで実力はないくせに、俺は誰もやっていない笑いでブレイクする!と強気になったりしていたけど。
上手にボールを蹴れない奴がヘディングばかりしているようなもの。
何から始めていいかわからない時は、まず基本に立ち返って、しっかり基礎固めをするのがいいと思う、とまとめていました。
(主に良いことを話していたのは、相方の渡辺さんの方ですけどね)
笑わせながらも深いのよ。
年に一度だけ舞台に立っただけで「役者」を名乗る40代。
年に一度だけ自主CDを出しただけで「ミュージシャン」を名乗る40代。
などなど。
自称プロを名乗るだけの中年は結構いるという話も。
もしかすると漫画の世界にもあるのかも。
一度だけメジャー誌でデビューして、そのあと何十年も泣かず飛ばずで。
もう漫画本に掲載されたこともないのに。
でも漫画家だから。
あの本でデビューしてるから。
そのうちドーンとヒット作生み出すから…と言いつつ彼女とかに食べさせてもらっている40代男性、とかね。
あ、これと似た話「深夜食堂」にもあったね。
俺の才能をあの編集はうまくすくいあげられないんだ。
あの編集が悪いんだ!と言いつつ彼女に寄生して生きていた若者のエピソード。
錦鯉も同じようなこと言っていたなぁ。
周りがわかっていない。
自分には才能があるのに!…でもすぐ現実に打ちのめされて、結局無力になったって。
でも芸人でいることの心地良さに甘んじて、ダラダラ過ごしてしまったって。
錦鯉のしくじり先生を観て、刺さった人たちもいると思う。
本気を出して、ダラダラから抜け出した中年コンビ。
勇気をもらった人たちもきっといると思う。
でもそう思ったなら、本気と努力はセットだから。
自分にも言い聞かせないとね。
仕事、本気でやってる?
お前こそ頑張れよ、うん!(まず自分への喝!)
ご無沙汰しております
お笑い好きなので、M1は毎年欠かさず見ています。
すごい破天荒な芸人さんなのだな〜とは思ってましたが、しくじり先生にもでてたのですね(^o^)
このお話自分にも本当にひびく内容でした。
生まれ育った場所を離れ、引越してから半年
くらいになるのですが、今までの自分は本当に
恵まれた環境で仕事させてもらってたんだな〜
と最近改めて気づかされました。