七草セリと猫の部屋

猫と料理に夢中な漫画家のグダグダ日記

Missng Cat

2011-01-16 15:38:53 | 日記
とても残念な報告があります。
実は・・・チィたんが行方知れずになってしまいました。
もう一週間近くになります。

ショックのあまり、もうPCをオンにする余裕もなくどんより過ごしていました。
でも、このブログでチィたんの写真を見たり記事を読んだりして下さった方達も
たくさんいらっしゃる訳で・・・ずっと黙っているわけにもいかないし・・・
ようやくブログの更新ができるかも、と少し元気が出てきたので
思い切って書くことにしました。

今でもチィたんのことを思うと涙がにじむので、何一つ立ち直っていないな
とも思うのですが。
最初の三日間は胸に何かが詰まったように、何をやってもチィたんのことしか
考えられなくなってしまって、本当に辛い日々を過ごしていました。

その日の朝はチィたんが珍しく私の布団の中でずっと寝ていて、起きがけに
いつものハッスルで、私の手をかじったり引っかいたりして「もう、痛いなぁ」
なんて口では言いながら幸せ気分で起きました。

それからご飯を食べて外遊びに出かけて、戻ると抱っこをせがんで
そこでしばらくうとうとして、気分が良くなってから暖かいファンヒーターの前で
本格的にネンネしていました。
それが、私がチィたんを見た最後の姿です。

まるで神隠しにあったみたいに、ストーンと姿が見えなくなりました。
辺り一帯を名前を呼びながら何度も探しましたが・・見つかりません。
猫が事故にあったような形跡もありません。

今花巻は毎日が氷点下の厳しい寒さが続いているんです。
もし外にいて帰り道がわからなくなっているのだったら・・・
まだ小さいチィたんが元気でいられる保障はありません。

三日目に夕飯の支度で鍋を手に取った時に、ものすごい悲しみが
押し寄せてきました。
チィたんは一人寒いところでお腹が減って寒さに震えて鳴いているかも
しれないのに、これから私達は暖かい鍋を食べるの!?
もう涙が止まらない、号泣です。

しばらく一人でえんえんえん、と泣き続けました。
一人でこの悲しみを抱えるのがきつくなって、思い切って
はるくん&むぎくん(そらくん改めむぎくんになりました)の新ママ
Sさんにチィたんが行方不明になっちゃって、とぐずぐずと泣き言メールを
送りました。
すると「大丈夫だよ」というお返事をいただいて、すーっと気持ちが
楽になりました。

具体的に何が大丈夫ということではないんだけど、誰かにそう言って
もらいたかったんだな、と自分でも気がつきました。
いつの間にか思いつめていたんですね。

今まで何度もこんな風に行方不明になった猫達がいました。
すぐ帰ってくるコもいれば、一週間いなくなって、しかも大雨が何日も
続いていたのに、ケロッとどこも汚れずきれいなままで「にゃーん」と
機嫌よく帰って来たコもいたし。

ミィスケに至っては、18日間目と鼻先の家のガレージから出られなくなって
その家の方が発見してくれた時は骨と皮になっていて、あの優雅な長毛も
すっかりなくなってしまって、尻尾はゴボウみたいにひょろひょろと
細くなり「誰!これ??」と私達も仰天したほどの有様で。
でも、そこから脅威の回復を見せて現在のふっくらミィスケに戻りました。

一番長い不在は、15年前くらいにいたゴロウちゃんという
ボロボロの年寄り猫でした。

当時は家に立ち寄ってくる猫達を全部世話していて、中には
そのまま家に居ついて家猫になったり、ふらっといなくなったりと
いつも10匹以上の猫が我が家で暮していた時代でした。
ゴロウちゃんはその中の一匹で、あまりに様子が惨めなので
可哀想に思い(もう長くないね・・・という感じだったので)
最後の面倒くらいは看てあげようと決めて家に入れたコでした。
そんなに長く家にいなかったと思います。

ある日ゴロウちゃんがいなくなっていることに気がついて、ああ・・そろそろ
どこかに身を隠したかな、と覚悟を持って諦めていました。
が、それから一年後、ふらっとゴロウちゃんが戻ってきたのです。
もっとボロボロになって、汚くなって・・・病気も明らかに悪化している
様子。

ええええ???
でも戻ってきたんだから、またお世話することに決めました。
ゴロウちゃんは我が家で息を引き取りたいと帰ってきたのかもしれない。
細々と生き続けて、最後は茶の間のコタツに身体を入れて顔を出したまま
私に何度か撫でられながら静かに虹の橋を渡っていきました。

今でも不思議です。
なんでゴロウちゃんは家から出て行ったのか?
なんで一年も経って戻って来たのか??

だから人間には猫の世界に起きる事なんて分からない、とつくづく思います。
何か不思議な力でいなくなったり現れたりしているのかもしれない。
「大丈夫」という言葉は私に力をくれました。

今はチィたんが、親切な温かい家庭でゆったり過ごしているイメージだけを
思い浮かべるようにしています。
どこの行ってもチィたんは威張りん坊で、女王さまのように過ごしていると
信じています。
縁があれば、きっとまた会える。

チィたんにかじられたり、爪をたてられたりした傷だらけの私の手。
どんどん傷が薄くなっていきます。
いつか完全に跡形もなく消えてしまうんでしょう。
でも私の中ではチィたんは永遠だよ。
あのフワフワの毛の手触りも丸い頭の形もヤワヤワの耳も、絶対忘れない。


   



   I miss you!!



   

「元気だしてよ。オイラもいるから」


   


「ボクもいる。」



   


「大丈夫だよ」

   

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