森博嗣氏の座右の銘は「なにものにもこだわらない」…固執しないこと。
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「成長」とは。自分が常に新しくなる、と言い換えても良いだろう。過去の自分、これまで築き上げてきた自分に拘ることなく、いつも新しいものを探して取り入れ、自分を変化させていく、という姿勢を、年齢に関係なく、いつも、いつまでも持とう。そうすることで、自然に進むべき道が見えてくるように、僕は考えている。
誰かに腹を立てるのは、自分に拘っているからなのだ。自分という存在に拘っている。尊厳なのか、プライドなのか、そういうものが傷つけられたから腹を立てる。そして、きっと、相手はそんなこと、気にもしていない。だからますます腹立たしい、という方向へは考えず、相手は別に悪気があってしているのではない、自分が自分に拘っているから、特別の感情を持ってしまったようだ、と解釈すれば良い。
年寄りは、経験豊かであり、それが財産なのだ、と思い込んでいる人が多いけれど、今はそういった情報は年寄り以外から検索できるので、なんの有利さもないし、誰もありがたがってくれないはずである。経験を持っているだけで「重荷」だと考えた方が正解である。捨てて身軽になれば、頭も軽くなり、発想も広がるはず。初心に帰ることの効果はそこにある。
自分を活かすことには、少しくらい拘った方が良いかもしれない。
ときどき拘る。でもほとんど拘らない。
その切り替えは、臨機応変に。