ぱにぽん

徒然なる言いたい放題

本日のDVD (敬愛なるベートーベン)

2008年01月27日 22時04分05秒 | 本日のDVD
amazon.co.jpにおすすめされたので、試しに買ってみました。「敬愛なるベートーベン」。買う気になった要因は恐らく、

・ベートーベンは、わりと好きである
(まぁ好き嫌いを超えた存在に思いますが)
・最近「のだめ」のおかげで、自分のクラシック・スイッチがちょっと入っている
・主演のエド・ハリスは嫌いじゃない
・撮影が東欧だったらしいのも好印象
(個人的に行ってみたいあこがれがある。仕事じゃちょっと行かないだろうし)

などなど、複合的ではあるものの、どれもわりと単純。

敬愛なるベートーベン

良い点

1.映像が綺麗だと思います。特にオープニングの美しさにはちょっと圧倒されました。暗いところが黒でつぶれず、階調がちゃんとしていながらしっかり沈むべきところは沈んでいる。おかげで全体の映像がしゃきっとしていると感じました。第九の初演シーンもしかり。

2.第九の12分間の初演シーンがすばらしい。
  賛否両論あるでしょうけど、このシーンは好きです。よくぞ1時間以上の演奏を12分までばっさりカットしたっ!
  映画的カットと、本格的な演奏で、否が応でも盛り上がります。

3.お互いをお互いが必要となっていく様子はよく描けていた
  気むずかしいベートーベンと、ベートーベンを陰で支えたという設定の写譜師アンナ・ホルツ(ダイアン・クルーガー)が、なんだかきっかけは強引な感じがしないでもないが、第九の初演までの出来事を通じて心を通わせるようになる様子自体はよく撮れていたと思います。さすが、エド・ハリスは期待通りの名演だと思います。


悪い点・??な点

1.映画のテーマがいまひとつわからないというか、アンナ役のダイアン・クルーガーはもちろん美しかったですが、ベートーベンとアンナのナニを描きたかったのだろう?いや、わかるんですけどね。どうせフィクションとして映画で描くなら、主題をわかりやすくしてもよかったんではなかろうか。史実になるべく忠実に描こうとしてなのかはわからないが、なにかもうちょっとわかりやすさがあってもいいかな?という印象が残りました。

2.特に甥のカールはどうでもよかった


いずれにしても私は気に入りました。