うちのカスティエル。もう8ヶ月になりました。
彼は、日本風に言うと、『牧羊犬、牧畜犬』のグループの中の『護畜犬』。つまり、家畜を外敵から守るために代々生きてきた犬種です。ボーダーコリーのように飼い主の指示に従って、家畜をまとめたり、追ったりはしません。
外敵から家畜を守る為に、自分で考え、自分で行動するのです。
体は大きいですが、まだまだパピーなので顔があどけないです。
前、うちにいたカンガル犬のペーハも同じカテゴリーにはいる犬種でした。
でも、『護畜犬』にも大きく分けて二つのタイプがあり、ペーハの場合は、トルコの大平原を羊飼いと一緒に歩き回ったり、羊の群れから離れて外敵が近くに来ないようにするタイプ。さらに、ペーハの場合、身体能力が飛びぬけていたので、我が家のフェンスを飛び越えて隣りの山々までパトロールしていました。
カスティエルは、ボスニアヘルツェゴビナとクロアチアが原産国で、家畜や家族のそばにいて遠出はあまりしないタイプ。しかも、こういう『護畜犬種』にしては珍しく、トレーニングが入ると言うこと。カスティエルがいつも家のまわりにいてくれるのは私たちにとっては助かる事です。
カンガル犬もそうでしたが、このトルニャックも何百年以上も前の歴史の中にその名前を残すほどの古い犬種です。
しかし、トルニャックは時代の流れの中で一時は数が激減し、トルニャック愛好家たちが国内に残っている犬たちを集め、復活させたと言う話があります。
その努力が実って2007年にFCI(国際畜犬連盟)に暫定的に公認されました。
私はブリーダーではないので、ケンネルクラブとかドッグショーとか深い知識がなく、この意味があまりよく理解出来ていません。
色々な情報から、本来の犬種の形から似ても似つかない骨格になっていたり、人気が出れば、遺伝疾患になる犬が増える。そして、それを隠して繁殖し続ける・・・などなどそんな事を知ると、本末転倒じゃないかと思うのだけど。
古来の犬種の特質を守るためにあるべき犬の団体のはずでは?と疑問がわくことばかりです。
私たちは、犬らしい犬で、遺伝疾患の出にくい犬種を探していて、結局、シャイロ・シェパードに行きついたわけですが、それでも、やっぱり色々ありますからね。
極力避けたのは、『人気のある犬種』
日本の場合は、国民性なのか、ファッションと同じで、人気が出ると、犬の特性も何も関係なくただ、『欲しいから』『可愛いから』『人気があるみたいだから』『(自分の好きな)歌手が、俳優が飼ってるから。』ってことで求める人多い気がしてたし。
ブルテリアやジャーマン・シェパードなどのように外見が変わるだけでなく、(参考写真)人気が出たことによってその犬種を求める人たちは、本来の犬種が特性等々を知らずに飼うから、結局扱いきれなくて、放棄したり、知ってか知らずかその犬種の評判自体をも、落とす結果にもなる。
その代表格がピットブル系の犬たち。(ピットブルとシャーペイのミックス)彼らはアメリカで、嫌われてます。でも、ちゃんと社会化がされたピットブルはとても人懐こく、家族に忠実で、とても頼れる子守り役にさえなれると言う、そんな動画も沢山あります。
私ごとですが、シャイロ・シェパードを作る際に使われたと言う、ホワイト・シェパードにとても興味がありました。
当時は、まだ珍しく、初めて見たのがどこだったか、いつだったか忘れましたが、「あ、ホワイト・シェパードだ!」って喜んで見に行ったら、結構、神経質そうに、吠えてたのでそれ以上そばには寄りませんでした。
その後、人気が出てきた証拠に、時々みかけましたが、そばに寄れそうな子には残念ながら会う事はありませんでした。ホワイト・シェパードのあまり好ましくない評判も聞いたり。
実際に、サトリを連れてた時に会った、ホワイト・シェパードの飼い主さんが、サトリに興味を持ってくれたのはいいけれど、連れてる犬は、不安や怯えた時に犬がよく出す、甲高い声で吠え続け、飼い主さんはリードで歩くのにも困難をきたしているように見えました。そんな犬を連れてサトリのそばに来たらサトリがどんな反応をするかわかっている私は、その状態の犬を連れてサトリのそばに来てもらうのは危険だからと、お断りしました。
悲しいですよね。で、それから私のこの犬種に対する印象はどうなったか・・・。それがこれもサトリのご縁で、素晴らしいホワイト・シェパードを飼育し、繁殖している方と知り合う機会があり、色々なお話を伺う事が出来ました。
そして、今は、前より更に一度はホワイト・シェパードはお近づきになってみたい犬種のひとつになっています。(残念ながら、こちらでは会ってません。今住んでる地域では大体、純血種が少ないです。)
いつでも、何度でも声を大にしていいたいのは欲しいと思ってもいいから、飼う前に果たして自分の現状(住居・仕事・家族構成等々)でその犬の一生に責任を持てるのかなど、色々と下調べをしてから迎えて欲しいです。よく聞きますよね。
悪いのは犬じゃない。それを飼っている人間だ
って。放棄される犬を減らすためにも・・・。
話しがそれましたが、トルニャック・・・。
今月11月7日に、FCIの正式公認犬になったそうです。
ブリーダーさんたちは、とても喜んでいる印象だけれど、私のように『普通に犬を飼ってる人』にとってはもろ手をあげて喜ぶ・・・って言う感覚ではないんです。
前述にもあるように、ケンネルクラブの驚くような実態の記事を読んだり、動画をみたりすると繁殖素人さんの私はそう言う犬種保護を謳う団体に疑心感を抱くだけなんですけど。
でも、トルニャックのあるブリーダーさんのコメントには
「これで、『トルニャック』が人の目にとまるようになる。」
「日の目を見た」
とありました。
まぁ、それは確かですね。カスティエルも、町で会った人たちから何犬なんだ、とか何のミックスなんだ、とか・・・。
「トルニャック」と言ってもと言う顔されないだろうし。
「お酒の名前みたいだね」
って言われたこともあったっけ。
それに、公認犬となると、保護するためになんらかの支援も受けられるようになるのでしょうかね。
日本ではジャパンケンネルクラブ(JKC)がFCIのメンバーで、毎年春に、FCIアジアインターナショナルが日本で催されているので行かれた方も多いのではないでしょうか?(2017年は国際展示場だったみたいです)
そこで開かれているドッグショーを見ると、グループに分かれて競ってますよね。
全部で10グループあるようです。
FCIにおけるトルニャックは
<グループ2>335番
その中でまた区分に分かれていて、大区分がモロシアン犬種、更に小区分がマウンテンドッグ。
何かややこしいですねぇ。
あまり馴染みのない言葉と思う方もいらっしゃると思うので簡単に説明しますね。
グループ2: 使役犬 (ピンシャーとシュナウザーも入ってます。)
モロシアン犬種:大まかに言ってブルドッグ・マスティフ系の犬たち。
マズルが太く、骨格もがっしりして一見怖そうな犬たち。
カスティエルやホファヴァルトのような細いマズルもいます
護畜犬やガードドッグはこのタイプががぜん多いです。
マウンテンドッグ:その名の通り、昔から山岳地帯で仕事をしていた犬たちです。ざっとですが、こんな感じです。
今後、公認犬となったトルニャックがどうなっていくか、不安と期待で一杯・・・と言うのが正直な所でしょうか。
ターニャの顔がちゃんと見える珍しい写真
彼は、日本風に言うと、『牧羊犬、牧畜犬』のグループの中の『護畜犬』。つまり、家畜を外敵から守るために代々生きてきた犬種です。ボーダーコリーのように飼い主の指示に従って、家畜をまとめたり、追ったりはしません。
外敵から家畜を守る為に、自分で考え、自分で行動するのです。
体は大きいですが、まだまだパピーなので顔があどけないです。
前、うちにいたカンガル犬のペーハも同じカテゴリーにはいる犬種でした。
でも、『護畜犬』にも大きく分けて二つのタイプがあり、ペーハの場合は、トルコの大平原を羊飼いと一緒に歩き回ったり、羊の群れから離れて外敵が近くに来ないようにするタイプ。さらに、ペーハの場合、身体能力が飛びぬけていたので、我が家のフェンスを飛び越えて隣りの山々までパトロールしていました。
カスティエルは、ボスニアヘルツェゴビナとクロアチアが原産国で、家畜や家族のそばにいて遠出はあまりしないタイプ。しかも、こういう『護畜犬種』にしては珍しく、トレーニングが入ると言うこと。カスティエルがいつも家のまわりにいてくれるのは私たちにとっては助かる事です。
カンガル犬もそうでしたが、このトルニャックも何百年以上も前の歴史の中にその名前を残すほどの古い犬種です。
しかし、トルニャックは時代の流れの中で一時は数が激減し、トルニャック愛好家たちが国内に残っている犬たちを集め、復活させたと言う話があります。
その努力が実って2007年にFCI(国際畜犬連盟)に暫定的に公認されました。
私はブリーダーではないので、ケンネルクラブとかドッグショーとか深い知識がなく、この意味があまりよく理解出来ていません。
色々な情報から、本来の犬種の形から似ても似つかない骨格になっていたり、人気が出れば、遺伝疾患になる犬が増える。そして、それを隠して繁殖し続ける・・・などなどそんな事を知ると、本末転倒じゃないかと思うのだけど。
古来の犬種の特質を守るためにあるべき犬の団体のはずでは?と疑問がわくことばかりです。
私たちは、犬らしい犬で、遺伝疾患の出にくい犬種を探していて、結局、シャイロ・シェパードに行きついたわけですが、それでも、やっぱり色々ありますからね。
極力避けたのは、『人気のある犬種』
日本の場合は、国民性なのか、ファッションと同じで、人気が出ると、犬の特性も何も関係なくただ、『欲しいから』『可愛いから』『人気があるみたいだから』『(自分の好きな)歌手が、俳優が飼ってるから。』ってことで求める人多い気がしてたし。
ブルテリアやジャーマン・シェパードなどのように外見が変わるだけでなく、(参考写真)人気が出たことによってその犬種を求める人たちは、本来の犬種が特性等々を知らずに飼うから、結局扱いきれなくて、放棄したり、知ってか知らずかその犬種の評判自体をも、落とす結果にもなる。
その代表格がピットブル系の犬たち。(ピットブルとシャーペイのミックス)彼らはアメリカで、嫌われてます。でも、ちゃんと社会化がされたピットブルはとても人懐こく、家族に忠実で、とても頼れる子守り役にさえなれると言う、そんな動画も沢山あります。
私ごとですが、シャイロ・シェパードを作る際に使われたと言う、ホワイト・シェパードにとても興味がありました。
当時は、まだ珍しく、初めて見たのがどこだったか、いつだったか忘れましたが、「あ、ホワイト・シェパードだ!」って喜んで見に行ったら、結構、神経質そうに、吠えてたのでそれ以上そばには寄りませんでした。
その後、人気が出てきた証拠に、時々みかけましたが、そばに寄れそうな子には残念ながら会う事はありませんでした。ホワイト・シェパードのあまり好ましくない評判も聞いたり。
実際に、サトリを連れてた時に会った、ホワイト・シェパードの飼い主さんが、サトリに興味を持ってくれたのはいいけれど、連れてる犬は、不安や怯えた時に犬がよく出す、甲高い声で吠え続け、飼い主さんはリードで歩くのにも困難をきたしているように見えました。そんな犬を連れてサトリのそばに来たらサトリがどんな反応をするかわかっている私は、その状態の犬を連れてサトリのそばに来てもらうのは危険だからと、お断りしました。
悲しいですよね。で、それから私のこの犬種に対する印象はどうなったか・・・。それがこれもサトリのご縁で、素晴らしいホワイト・シェパードを飼育し、繁殖している方と知り合う機会があり、色々なお話を伺う事が出来ました。
そして、今は、前より更に一度はホワイト・シェパードはお近づきになってみたい犬種のひとつになっています。(残念ながら、こちらでは会ってません。今住んでる地域では大体、純血種が少ないです。)
いつでも、何度でも声を大にしていいたいのは欲しいと思ってもいいから、飼う前に果たして自分の現状(住居・仕事・家族構成等々)でその犬の一生に責任を持てるのかなど、色々と下調べをしてから迎えて欲しいです。よく聞きますよね。
悪いのは犬じゃない。それを飼っている人間だ
って。放棄される犬を減らすためにも・・・。
話しがそれましたが、トルニャック・・・。
今月11月7日に、FCIの正式公認犬になったそうです。
ブリーダーさんたちは、とても喜んでいる印象だけれど、私のように『普通に犬を飼ってる人』にとってはもろ手をあげて喜ぶ・・・って言う感覚ではないんです。
前述にもあるように、ケンネルクラブの驚くような実態の記事を読んだり、動画をみたりすると繁殖素人さんの私はそう言う犬種保護を謳う団体に疑心感を抱くだけなんですけど。
でも、トルニャックのあるブリーダーさんのコメントには
「これで、『トルニャック』が人の目にとまるようになる。」
「日の目を見た」
とありました。
まぁ、それは確かですね。カスティエルも、町で会った人たちから何犬なんだ、とか何のミックスなんだ、とか・・・。
「トルニャック」と言ってもと言う顔されないだろうし。
「お酒の名前みたいだね」
って言われたこともあったっけ。
それに、公認犬となると、保護するためになんらかの支援も受けられるようになるのでしょうかね。
日本ではジャパンケンネルクラブ(JKC)がFCIのメンバーで、毎年春に、FCIアジアインターナショナルが日本で催されているので行かれた方も多いのではないでしょうか?(2017年は国際展示場だったみたいです)
そこで開かれているドッグショーを見ると、グループに分かれて競ってますよね。
全部で10グループあるようです。
FCIにおけるトルニャックは
<グループ2>335番
その中でまた区分に分かれていて、大区分がモロシアン犬種、更に小区分がマウンテンドッグ。
何かややこしいですねぇ。
あまり馴染みのない言葉と思う方もいらっしゃると思うので簡単に説明しますね。
グループ2: 使役犬 (ピンシャーとシュナウザーも入ってます。)
モロシアン犬種:大まかに言ってブルドッグ・マスティフ系の犬たち。
マズルが太く、骨格もがっしりして一見怖そうな犬たち。
カスティエルやホファヴァルトのような細いマズルもいます
護畜犬やガードドッグはこのタイプががぜん多いです。
マウンテンドッグ:その名の通り、昔から山岳地帯で仕事をしていた犬たちです。ざっとですが、こんな感じです。
今後、公認犬となったトルニャックがどうなっていくか、不安と期待で一杯・・・と言うのが正直な所でしょうか。
ターニャの顔がちゃんと見える珍しい写真