Oregon on The Breeze ~ サトリの森

Yaplog時代のブログをこちらへ引っ越ししました。

秋の足音が聞こえるある午後に・・・

2017-12-09 23:00:43 | 犬・猫・犬友・動物たち
先日はこの冬初めての-2℃になりました。

それなのに、このタイトル!
本当はもっと早くにアップするつもりだったんですけど・・・

今年の夏には、8月に小原大将が訪ねてくれ、9月末から10月初めにかけて、くりちゃんが来てくれました。
どちらも我が家には何度も来てくれているので、私たちも何も気を遣うことなくいつも通りの生活を送れる気のおけない友人たちです。
二人の友人たちが来てくれるのは、早くからわかっていたので、私は一つ、やりとげていない事にチャレンジすることに決めていました。
それは、去年、やむを得ない事情で、我が家を去って行ったペーハに会いに行くこと。敷地内のパトロールではいつも一緒だったペーハ
サトレラパパは、何回か新しいオーナーの家を訪ねてペーハには会っていましたが、私はどうしても会いに行けませんでした。会いに行こうと思うと、その瞬間の自分の姿が目の前に浮かぶんです。
別れなくちゃいけなかったあの時の胸の痛みと悔しさと、再会した喜びとにうろたえる自分が・・・。
私は、Facebook で、主に、シーザー・ミランの記事を翻訳して紹介しているグループページを作ってます。
「犬には穏やかで、だけど、自信のある態度で接する事」口をすっぱくして、言っているのにそれが出来ないだろう自分を想像出来たんです。
それに、去年は色々と悲しい事が他にもあって私は『壊れて』いましたし・・・。

でも、2017年は前向きに生きられなかった2016年の分も前に進んでいく年にしたかった。
だから、ペーハにはどうしても会わなくては!と思いました。
残念ながら、小原大将の来訪時は、まだ確固たる気持ちを持てそうもなかったのでやり過ごしました。

いつも9月初めに来るくりちゃんが今年は珍しく10月の初めに来るというのがラストチャンスだと思いました。
そう思うと、人の気持ちって不思議で、ペーハに会いに行きたい、と言う風に変わるんですよね。
サトレラパパに、「ペーハに会いに行った方がいい。」と何度も言われて、その言葉は私の気持ちを揺るがしたし、ママスーザンが自分の犬の、競技会でペーハを見かけて元気そうだったと言う話も聞いたし。でも、決断をするのは自分しかなくて、『覚悟』を決めるのも自分しかない。

くりちゃんもペーハに会いたいと言ってくれたので思い切って行って来ました。
私の友人も一緒と言うのが、余計、力強かったのかもしれない。
行く道々、車の中で外の景色を見ていました。その日は、気持ちのいい日でした。
途中曇ったりしましたが、その空もまた美しかった。

ペーハの新しい家は、パパゴードンとママスーザンの古い家へ行く途中で、のどかな牧場が広がる静かな所でした。
ペーハ以外のオーナーの犬たちは、皆 マレンマと言う、フランス原産の護畜犬たち。人懐こい
私は、「ペッパ!」の名前の連呼以外何も言えなかった。
でも、心は落ち着いてた・・・と思う。
  
ペーハは、さっき別れたばかりのように、1年半前のあの時と同じようにそばに来てくれて、あの時と同じように大きな体をすりよせて、大きな尻尾をバタバタ振ってくれた。

オーナーの話によれば、今でもペーハは柵を飛び越えて近所をパトロールして歩いているそうだけど、おかげで捕食者たちは近隣でみかけられなくなり、近所の人たちも喜んでいるって。

ペーハの事があって、一つわかったことがありました。
友人が自分の経験から言ってくれた言葉です。
”ある意味死に別れよりも生き別れの方が辛いかもね。”言われるまで考えた事もなかったけど、確かにそうだと思います。サトリがペーハがいなくなった数ヶ月後にこの世を去りましたが、悲しみと寂しさはペーハの時もサトリの時も同じだけど、「これからはサトリはいつも私と一緒にいてくれるんだ!」と思えたんですよね。
でも、生き別れは、その後はどうしているだろうか、っていつも考えてしまう。新しい飼い主に可愛がってもらえてるのか、先輩犬たちと上手くやっているのか、ちゃんとご飯を食べているのだろうかとか・・・。
そう思った時、フト、子供と生き別れになっている友人を思い出しました。犬のことでもこんなに切ないのに、それが我が子となったらどんなに辛いだろうって・・・。会おうと思えば会えるけれどそれが出来ない辛さは、ずっと続くんですものね。

ペーハもちょっと痩せて毛艶もうちにいた頃よりよくなかったような感じだったけれど、飼い主さんはペーハの仕事ぶりを褒めてくれてるし(外へパトロールへ行っちゃってもね)ペーハが来てくれて嬉しいとも言ってたし、話をしてるといい人だし・・。ペーハの仕事場
でも、やっぱりずっと心配していくんだろうな。
ペーハが生きている限り・・・。

今度は、もっと軽い気持ちで会いに行けると思う・・・。


コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする