今日は広島県民文化センターで開催された「アイヌミュージアムフェアin広島」へ行ってきました。第1部はアイヌの民族楽器ムックリの演奏体験、第2部はアイヌ民族博物館学芸員の講話、第3部はアイヌの祈り・歌・踊りの公演でした。
私の1番の目的はムックリの演奏体験でした。ムックリは竹でできた口琴で、アイヌの代表的な楽器だそうです。自然界に聞こえる風の音、雨の音、鳥や熊など動物の鳴き声などを表現しているそうです。参加者全員にムックリのプレゼントがあり、持ち方から音の出し方、音の変化のつけ方など、ていねいに教えていただきました。まずは手に持って「ビヨ~ン ビヨ~ン」という音が出せるように練習します。それができたら、口をあけて口の前で鳴らします。うまくいくと口腔に共鳴して、さらに大きな音で「ビヨ~ンビヨ~ン」と鳴ります。口の形を変えたり、息を吐いたり吸ったりすることによって音色を変えることができるそうです。今日は口腔に共鳴させて鳴らすところまでしかできませんでしたが、とっても楽しかったです。竹と糸を握って音を出すので、手が真っ赤になって痛くなりましたが・・・。
第2部の学芸員講話ではアイヌ民族の歴史や衣・食・住についてのお話がありました。今まであまり詳しいことを知らなかったので、よい勉強になりました。
第3部の歌や踊りはとても興味深く楽しいものでした。講話では退屈そうにしていた娘も、ムックリの演奏では身を乗り出して聴いていました。歌や踊りの伴奏として、トンコリという弦楽器も使われていました。北海道白老(しらおい)町にある「アイヌ民族博物館」では、トンコリの演奏体験もできるそうですよ。アイヌ民族博物館のホームページでもムックリの演奏法やアイヌ民族の衣・食・住などいろいろなことが紹介されているそうですので、興味のある方は見てみてください。