移民で最初に入植したバナナ園の見学に行った。サンパウロの中心部から三時間ほど離れた郊外へ向かった。広大なバナナ園は、ひと山ふた山の単位で所有しているらしい。隣の家もない、この奥深い山に足を踏み入れ、開拓して行った移民一世の方々。
まだ手つかずの荒れ地だった山を、目のあたりにした時の思いはどんなだったのだろう。
山はきれいに手入れされ、整然と佇んでいた。今は、成功して現地の人を雇っている。その使用人の家族用の家も敷地内に建て与えていた。
トラックに乗って、バナナ園の奥まで見学させてもらった。雨が少ないのか、砂ぼこりがまっていた。
幼い頃、この地で嫌と言うほど親と一緒に働いたというTADASIさんは、感慨深げに歩いていた。
その後ろ姿。逞しい背中が「ワイルドだね~」。
園の中にあるため池で、旅人の私達は、しばし釣りを楽しんだ。都会の喧騒から逃れて、時間を忘れさせてくれた。
ホテル近くの中心部とは打って変って、バナナ園のあるこの村は、ここもブラジル?と思わせる、のどかな風景だ。
黒砂糖の飴玉を分けて上げようと、袋を手渡すと、子どもたちは、自分の分を取って「ハイ」と返してくれた。素朴でかわいい子どもたち。
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