雑誌を読んでいたら、「日薬」という文言が出てきた。
私もかつてお世話になったことがあった。つらい思いや悲しいことに出会って「もうどうでもいいや」「もう駄目だ」と人生のどん底に落ちた気になっているとき、誰の言葉も耳に入らず今思えば悲劇の中にいた。
そんな時、母から電話がかかってきた「こんなことは何でもないよ、ご飯食べているね~?」「おいしいもの食べて寝るんだよ」と。それが毎日のように「ご飯食べたね~?」「ご飯食べて、寝なさい」と。
「母性の愛は無償にして、絶対である」という言葉もある。
どうなるんだろう・・自分。とあの時思ったのに、日いちにち、いちにち・・・経って・・日いちにち、いちにち・・経って、立ち直ることができた。たぶん三度はお世話になった。何もつける薬がない時、最後の頼みの綱は「日薬」だと覚えていてほしい。
つらかった昔を思い出したのでお礼を言いたい、「母ちゃん、ありがとう」「日薬ありがとう」。