昨日、夕方から読み始めたら止められなくなって、午前2時過ぎに読み終わった。
目の廻るような子育ての頃をよく知っているので、そうだったよね、共稼って大変だった。実家は遠いから手伝ってもらえる親もいなかったし。あの頃のめまぐるしい日々が思い出された。
有休はあっても、子どもの病気で呼び出されるかも知れないと思うと、中々自分のことでは休めなかった。毎日駆け足のような生活だった。朝、寝過ごして月島まで行ったことや、帰りの満員電車で寝過ごして、朝霞まで行って引き返したり。電車の中では、帰り道、(ほんとはいけないことだけど)駅前の魚屋寄って、八百屋の前を通って(どこも一分たらず)・・・とシュミレーションしていたっけ。
任された急ぎの文書を打っている最中に、保育園から呼び出されて、仕事途中で帰る時の後ろめたい気持ち。何回もあった~。
「二日酔いで休んだりする人
もいることを思えば、子どもの病気で休むというのは、堂々と言っていい理由になる。」と書いてあるが、ほんと同感!でもあの時は、そんな風に思う事が出来なかった。ゆとりがなかった?
本当にこの本に書いてあるように、仕事を持っている女の人って、真面目なんだよね。
娘さんとのやり取りも面白い。働く父と母の後ろ姿をしっかりと見て成長してきた二人の娘さんに拍手
したい。「うちの両親は、とっても仲がいい、ラブラブと言うのではないけど、価値観が近くて、相棒とか同志と言う言葉がぴったし」といっているが、私もいつもそう思っていた。子育てにいつもお二人で一生懸命関わっていたのを見て、うらやましいなーと思っていました。
そう、そう、思わず噴き出してしまった
箇所がありましたよ、
……退院する日の朝、ハッと気づきました。「これ(我が家の長女です)、家に持って帰ってどうするんだろう?」
「夜中の授乳は、目覚まし時計を掛けて起きるのですか?」看護師さんに大笑いされた……(抜粋)。
私も長男を出産し、退院の日「あなたの子ですよと渡されても・・」[大丈夫なのかしら」と、あの時の不安ったら、なかった。
こんな事書いていいの?と思ったのに、村木さんが書いているので、なんだか気が軽くなった。あの頃、こんな話が出来るゆとりがあったら、よかったのに。私の職場では、結婚している女性は私一人で、子どものいるのも当然私ひとりだった。社宅の人は、専業主婦がほとんどで、同じような悩みやぐちを言い合える仲間がいなかった所為もあるかも、私は脱落してしまった
。反省もある。
「これからも一緒に歩いていこう」「彼女は共に歩む同士で、のんびりしたい時も隣にいて欲しい存在だと」いう御主人。すてきですね。
「裁判に至るまでの詳細」と、「子育てしながら働く女性の姿」を赤裸々に書いてあります。
おっとりした自分でも、折れないでここまでやってこれたと謙虚に言っていますが、翻せば働く女性へのエールが込められています。
これから結婚する女性の皆さんにも読んで欲しい。よき伴侶を得るヒントがいっぱいあるよ。
働く女性の皆さんには、是非とも読んで欲しい一冊です。
心の中がほのぼのしています。ありがとう、村木さん。