台風!ご飯を炊かなくちゃと思った。
にぎって冷凍庫に入れた。考えてみたら停電したらどうなるんだろう。
昔は台風になると母は芋を蒸していた。長引いた時は何を食べたのだろう、素麺だったかな、ジューシーかな覚えていない。
今と比べて昔は大家族だったから大変だったろうと思う。大分近づいてからしか分からなかったし、風が強くなるからと、学校から返された時にはずぶ濡れで、大川の近くを流れるドブはものすごい量と勢いで雨水が流れていた。いつもにない光景に驚いた。
もう一つ昔思い出されることと言ったら、父が雨に濡れながら、戸板に横板を打ち付けていた姿。
木造家屋の床からは隙間風が入ってきたし、戸板には節穴があった。そこからビュービュー吹きまくる風に翻弄される花壇の木々を覗き見していた。