高崎先生の定跡本の最後は、後手から角を交換する形です。
どちらで取るのもあるのですが、77同銀の場合、AIに聞いてみると、66角を打てば42角
8筋突破を見せて66角 (あるいは39角など) を打てば、後手は42角 (あるいは64角など) を打たねばならないようです。この図の評価値は0付近の互角です。
さて定跡本では77角成同銀44銀に、78金42銀86歩同歩同飛
飛をぶつけています。ここもAIに聞いてみると、86同飛同金72金
この図の評価値は-70で後手ペースかどうか。
定跡本ではこの図から
85歩88飛74歩68銀
86歩77金87角
84歩同飛95角
82飛86角同飛同金69角成
ここは87金と引いて先手良しとされているのですが、24角があって
59金は68馬同金78銀ですし、59銀のほうがましですが、
79角成の図は評価値-294の後手良しです。
戻って
77同桂の場合は、44銀57銀22玉89飛12香68金11玉46銀22銀85桂
角を交換している形で穴熊はどうかと思うのですが、先手は「85桂ポン」をねらえます。定跡本 (実戦例か) では55歩同歩を入れ、暴れようとして悪くしています。AIに聞いてみると、85同飛86歩82飛85歩95角
58金左に74歩~73角という指し方で互角のようです。先手はこの95角が生じない形で「85桂ポン」をねらう方が良いのでしょう。後手は穴熊はやめておいた方が。
力戦型の手将棋になるのですが、基本的には互角、バランスを崩すと形勢が傾くということのようです。
これで角道オープン向い飛車 (升田流向い飛車) を終わります。