「6筋早仕掛け」の最後は
先手が角を交換せず66歩と打った場合です。後手は6筋の歩を手持ちにして、良い使いみちがあるかどうか。54銀99玉52金左88銀46歩
ここで枝分かれで、46同銀45銀同銀同飛46銀
小林先生は後手が指し過ぎだと書いていますが、評価値は+354で先手有利。
戻って
46同歩のほうは45歩と合わせて後手が面白いとしていますが、同歩同銀48飛46歩79金
先手が後手の言いなりに指しても、評価値は+405で先手有利です。
後手が変化して
35歩を突いて、「浮き飛車作戦」に切り替えても、88銀44飛65歩
34飛33角成同桂22角
後手が指しにくいと書かれていて、評価値は+405の先手有利です。
本には書いてありませんが、32金79金を交換してから44飛としても
65歩34飛66金
この図の評価値は+278の先手良しです。
最後の手段は
後手が向い飛車に転じるのですが、79金44角の所で枝分かれです。
一番まずそうな65歩77角成同桂24歩同歩27歩
さすがに後手良しになりそうなのですが、27同飛49角23歩成
この図の評価値は-38の互角です。まあ先手は選ばないでしょうが。
戻って
46歩同歩48飛33桂
46銀45歩57銀24歩は後手十分だと書いてありますが、銀を引かないで、46銀45歩55銀同銀同歩
この図の評価値は+163、まだ先手ペースです。
また戻って
最後は36歩24歩同歩26歩37桂
24飛25歩23飛に65歩は
先手がだめだとされているのですが、77角成同金39角58飛27歩成55歩43銀45桂37と
まだ評価値は+154で先手ペースです。59飛28角成24歩同飛53桂成
53同金は42角ですね。まだ先手が指しやすいのです。
戻って
65歩ではなくて46歩を突く方が本筋ですが、46同歩同銀45歩同銀同銀
45同桂25飛は後手が指しやすいですが、48飛46歩45桂
37銀78飛45歩成75歩
この図の評価値は+235でまだ先手ペースです。後手が良くなるまでの道は遠いのでした。残念ながら「6筋早仕掛け」は戦法として成立していません。