スーパー四間飛車では古い形、最初に出した「スーパー四間飛車」に載っているそうですが、図書館にもないので、最新版に載っているダイジェストから見てみます。
かなり前に並べた大山小林戦の序盤ですが、
四間飛車(大山先生)の先手で、56銀44歩の形です。16歩11玉36歩22銀37桂31金26歩43金15歩74歩65歩
ここは分岐点なのですが、51角47金73角27銀42銀38金
この図の評価値は0付近の互角です。先手番としてはつまらないけれど、AIは振り飛車の評価値が低いことを思えば満足できるところかも。ただしこの後の先手の指し方が難しいです。実戦では42銀38金を入れないで、後手が55歩同銀86歩同歩75歩同歩55角同角86飛・・・という進行でした。後手の仕掛けがあるかどうかは、先手の駒組手順の工夫で回避できそうです。
戻って
この図から、86歩同歩75歩同歩45歩という仕掛けも考えたい (警戒しておきたい) ところです。
AIに聞いてみると、33角成同桂45桂同桂77角
57桂成同金21桂
この図の評価値は-26の互角です。
ですから、この先手のシンプルな形は、先の構想が見えにくいとはいえ、悪くはない形です。
なお後手が端歩を受けて
この形にした方が、評価値は-157で後手が改善しているようです。先手はもう少し工夫したいところでしょう。