名将会ブログ (旧 名南将棋大会ブログ)

名古屋で将棋大会を開いています。
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SS1-15 立石流四間飛車(3)

2024-05-29 | 基本定跡の研究

次の課題は

飛をぶつけた時に、交換されても大丈夫かということ。AIに聞いてみると、24同飛同歩34角

この図の評価値は+221で先手良しです。先手陣は桂香を拾われるけれど堅いです。後手陣は取られる駒はなさそうだけど薄いです。49飛41飛と打ち合って (49飛には59飛の合わせもあるので、39飛のほうが優りましたね。)

71金52角成29飛成53馬

61桂と埋めても堅くないので、61金23歩同金

11香を取られないように金で取りましたが。( 香を取られると62香71金同竜同玉61香成の筋がありますね。) 65歩 (64歩同歩63歩ねらい) 52歩44馬71角

後手は角を打って粘ります。55馬19竜75歩

桂香得とは言え、この図の評価値は+486で先手有利です。

後手の変化を考えてみましょう。

ここで飛を打ち合わないで51金とすると23歩が来ます。

23同銀同角成同金21飛41角11飛成

この図の評価値は+1127で先手優勢です。44香などが痛いですね。

戻って

31銀21飛も

22歩成があるので後手が困っています。評価値は+1066で先手優勢。

つまりこの形で

飛をぶつけるのは無理なのでした。

どの形ならば後手が良いかを調べてみると、31銀68金上が入っていれば

飛交換は-148で後手ペースです。

31銀77桂が入っていると

24同飛同歩34角39飛65桂

42銀61角成同銀41飛25角

この図の評価値は0近辺の互角です。

先手が58金右ではなくて68金としている形では

24同飛同歩に34角もあるのですが、28歩と打つ方が簡便です。

この図の評価値は+354の先手有利。一段金の場合は後手の飛ぶつけがうまくいきません。

後手が飛のぶつけを保留して銀を移動したら、22歩という手もあります。

22同金は31角32金53角成34飛

74歩同飛35馬

こんな展開で評価値は+124ほど。それほど上がりませんね。先手は22歩などを考えずに駒組している方が良いのかもしれません。

この図の評価値は+151、相変わらず24飛は無理ですから、先手の作戦勝ちくらいにはなるでしょう。

ということで、「2筋の歩を切られても問題なし」とは言えないのです。立石流四間飛車からの理想形への道は遠いですね。

 

コメント
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