藤井システムの序盤は結構繊細でして
43銀型を選べばこの図を通ります。95歩の代わりに64歩か74歩も可能ですが。ここで36歩を突けば62玉
後手玉が移動したのを見てから、穴熊にする将棋もありました。それも何パターンかあるので後で取り上げるでしょう。その前に先手が急戦にでたらどうなるでしょうか。右46銀の急戦ですが、35歩同歩46銀
後手玉が堅くないので、歩を突き捨ててから銀手出る手順が例外的に成立します。後手の対応も一通りではないですが、36歩35銀32飛26飛45歩
これが代表的な変化でしょうか。33角成同飛68角
先手は自陣角を打って銀を守ります。後手は31金が良い手で、24歩同歩同銀34飛
35銀74飛23飛成32銀
26竜76飛77歩74飛66角33銀78玉71玉88玉82玉78銀
こんな図が予想されます。2歩損で竜を作っても先手の駒損ですが、いつかは36歩が取れるでしょう。先手玉のほうが堅く、攻め駒は3対2、評価値は+170、先手ペースですが振り飛車も悪いほどでもないというところです。
途中の35歩に32飛と受ける将棋も何局か指されていて
ここで46銀ではなくて46歩35歩45歩
見たことがない攻め方が出てきて驚いたものです。後手玉が囲えていないと激しい攻め方が成立するのです。52金左44歩34銀
44歩は取れないので銀をかわされます。48飛71玉45銀42飛45銀
45同銀同飛34銀48飛45歩で収まったと思えば、32歩が発見されて
ねらいとしては41飛24歩同歩37桂
(こう進んだ実戦例があったかどうかまでは覚えていませんが、AIの想定手順です。) 36歩45桂37歩成46飛35銀
33桂成46銀43歩成47と
52と同金68金寄33桂32歩
61飛33角成
この図で評価値は+371の先手有利。後手玉は端が広いようですが、94桂同香91角のような寄せ方があるので先手が勝ちやすいようです。
どうしても穴熊に組みたいと思わなければ、居飛車側の有力な選択肢に入るでしょう。逆に右46銀急戦をメインに考えていて、端を受けずに穴熊を見せたら攻めやすいのではないか、と考えることもできます。
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