名将会ブログ (旧 名南将棋大会ブログ)

名古屋で将棋大会を開いています。
みなさんの棋力向上のための記事を毎日投稿しています。

SS4-13 ゴキゲン中飛車(34)

2025-02-18 | 基本定跡の研究

次は先手が角を交換する形です。

丸山忠久先生が愛用して結果を残したので、「丸山ワクチン」と呼ばれます。一時期は流行しました。22同銀78銀33銀48銀62玉68玉

先手は左美濃を目指します。駒組の途中で気になるのは、72玉46歩55角

後手に1歩かすめ取られることですが、77銀46角47銀64角78玉

この図の評価値は+167、先手が恐れなくてもよいようです。所司先生の書いている進行例は、35歩26飛22飛56銀

24歩同歩同銀に65銀としているのですが、AIに聞いてみると23歩同飛34角のほうが優ります。

この図の評価値は+558の先手有利です。後手は角を手放して1歩手に入れたものの、さらに動こうとすると失敗します。ただ何もしなければまだ難しいということのようです。

もう一つ

72玉に79玉62銀46歩55角

先手が79玉を優先し、後手に55角を打たれた場合です。77銀46角58金右74歩47銀82角

後手玉が左右対称の舟囲いに収まったらどうでしょうか。88玉22飛56歩44銀78金33桂

こうなると先手がつまらないようで、66歩に45桂 (所司先生は35銀としていますが) の形で評価値は+51しかありません。

AIに聞いてみると

88玉22飛96歩94歩78金44銀66銀

56歩は突かずに後の56銀を見ています。左銀を前に出して65銀をねらいます。この図の評価値は+292、明らかな作戦勝ちのようです。

つまり、後の指し方を知っていれば、55角から後手に1歩かすめ取られても先手は困らないのでした。

 

 


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