名将会ブログ (旧 名南将棋大会ブログ)

名古屋で将棋大会を開いています。
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SS1-10 居飛車穴熊に藤井システム(17)

2023-06-15 | 基本定跡の研究

変化を調べてみます。

この図からの仕掛けで、25桂に24角は先手有利になりました。42角ならばどうか。

45歩に55歩の受けがないのは後手が74歩を突いているから。86歩同歩75歩

ここで75同歩は24歩の催促が難しいようです。AIの推奨は56金76歩66角86飛48飛。

この図で評価値は+185、先手が指しやすいです。しかも後手としては77歩成同角76飛以外は不利になるようです。64歩同歩14歩同歩44歩同銀

すぐに44同角(同金同飛78飛成)や44同飛(77飛成)では失敗ですね。45歩33銀67銀75飛13歩

ちょっと慎重に攻めて先手有利です。条件が良くなれば44歩を突けるでしょう。

藤井システム復活かと思ったのですが、

12香の前に24歩を突くのが難物です。26歩12香25歩11玉24歩22銀

結局は穴熊に組まれてしまうわけで、2筋の歩を手持ちにするのが有効だと言えるかどうか。あれこれ試してみたのですが、形勢互角です。

アイデアとしては、後手の24歩があまいと見て

66銀型を選び、後手が松尾流穴熊を目指す形、一時期流行していたやつです。55歩同歩64歩同歩55銀と仕掛けて

86歩同歩75歩64飛76歩66角86飛88歩

65歩同飛54歩53歩

56歩52歩成56銀61飛成47銀成同銀65歩同竜

これが変化の一例で、今のAIに検討させても互いに互角のやり取りです。あとは採用する人次第で、もともと振り飛車の評価値は低いのだから、形勢互角(評価値0付近)ならば十分と考えるか、先手番で有利にならないのではつまらないと考えるか。ご意見をお待ちしています。

 


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