フリージア工房 国道723号店

ハロプロメンバーを応援してアイドル音楽を愛するエッセイブログ

高橋愛とモーニング娘。のING

2011-01-10 11:18:36 | ハロプロ(娘。)
 発表なんて、そんなにいくつもあるなんて思いはしない。ましてや初日に全て集約されると思うのが普通。
 2011新春ハロプロコンサート東京最終日。いきなりそれは発表されました。
 「高橋愛モーニング娘。卒業」

 ニュース記事(BARKS)
http://www.barks.jp/news/?id=1000066901

 私は二つの考えの間をさまよいながら、出先からiPhoneでこのニュースを眺めていました。
 「もう10年近くやってきたのだから、高橋愛個人のためにも良い話。むしろ遅すぎるくらいだ。」
 「9期メンバーが入るというのに、いきなりリーダーが代わって大丈夫なのだろうか。せめて一年は新メンバーの傍にいてあげて欲しかった。」

 色々考えているうちに、私は前者へ気持ちが傾いていっています。高橋愛ちゃんがこれからも一人で舞台や歌を続けていく以上、その時期は早いに越した事はない。特に舞台の道へ進むのであれば、もっと早く卒業して外国に勉強に行くなり(愛ちゃんはアメリカに勉強に行きたい希望を以前から語っている)、ハロプロ主催でない舞台に出たりして経験を積む必要があった。
 しかし、愛ちゃんがリーダーに就任した時期はモーニング娘。にとって今までで一番苦しい時期でもありました。自分の事どころではない。
 テレビから干され始め、新曲が出てもゴールデンタイムの歌番組になかなか出演出来ない。それは愛ちゃんを始め、メンバーの番組盛り上げ力の不足が原因とも言われてきました。しかし、ちょっと待ってほしい。歌番組って「歌」番組ではないのか?とも私は思い続けてきました。トークが苦手な歌手には歌の演出で番組を盛り上げてもらえばいい。それはテレビマンの腕の見せどころであるはず。
 時代の変化で、いくつかの歌番組が「歌」番組ではなく「お笑いトーク」がメインな歌番組になっていった時期と、高橋愛リーダー体制のモーニング娘。の活動時期は重なります。

 トーク力やお笑い力が欠けるから、ステージパフォーマンス主義にする。そのモーニング娘。の姿勢は随分と非難もされてきました。他のアイドルと比較されて、トーク力やお笑い力が欠けているから売れないのだと言われてきた時、私は「それはその今人気があるとされているアイドル」のフィールドから語っているだけではないか。では逆にそのアイドルの短所であるパフォーマンス力で語った場合はどうなのか?とも思ってきました。
 モーニング娘。が以前ほど売れないのは相対的な問題ではないと思っています。

 それでも、この二年ほどの間、明らかに新しいファンが少しずつ増えています。その新しいファンの人達の多くは、それに偏り過ぎるのが「売れない理由」とされているパフォーマンスの部分に惹かれてファンになっているようです。セールスポイントは他とは違う方が良い。その現在進行形のセールスポイントの幹を作ってきたのは愛ちゃんです。
 それを考えると、愛ちゃんが卒業する事によってモーニング娘。が受けるダメージというか混乱は小さくない。そのセールスポイントの路線変更も余儀なくされるのではないか?いや、おそらく路線変更が行われる事でしょう。或いは、愛ちゃんの代わりにそのセールスポイントを支える人物を育て上げるのか?

 私は思います。この卒業はネガティブなものではない。高橋愛ちゃんにとっては夢に向かう新たな旅立ちの第一歩。モーニング娘。にとっては新たなカラーを作るための第一歩。どちらも未来を見つめている。
 新リーダー新垣里沙さんの元、今までとは違うモーニング娘。へイメージチェンジをするのか? これまでの路線は踏襲しつつも、新たなキーパーソンを作り上げていくのか? 発表から一晩明けた今、私は少しずつ期待を膨らませています。
コメント (5)
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