~前回からの続き~
先日、Jリーグが早ければ2014年からJ3を立ち上げる事を発表しました。今年からJ2とJFLとで入れ替えがスタートし、昨日の試合でJ2最下位が決定した町田ゼルビアがJFL優勝のV・ファーレン長崎と入れ替わりJFLに降格、長崎がJ2に昇格をする事になりました。
サッカーは上から下のリーグまで入れ替えが毎年行われているシステムになっているので、J2とJFLが入れ替えを行なう事自体は自然な成り行きでありますが、問題なのはJFLがアマチュアチームが多数所属するリーグであり、アマチュアサッカー日本一を決めるリーグというコンセプトがある点。下のリーグからJリーグを目指してJFLに上がってきたチームは順応出来ても、プロリーグであるJ2から落ちてきたチームは財政的にも苦しくなる。そこで救済策としてJ3を作り、JFLからプロクラブ、セミプロクラブをそちらに移管する方向を打ち出しました。J3がスタートすると今後はJ2とJ3による入れ替えとなります。
長年日本のアマチュアスポーツを支えてきた企業スポーツは衰退傾向にあり、地域密着型のクラブへの移行が進行していないスポーツはどんどんチーム数が減り、リーグ戦の運営が苦しくなっている。サッカーも企業チームが減りつつあり、クラブチームが年々増えている傾向があります。今年のJFLは17チーム中、企業チームはソニー仙台、Honda FC、佐川滋賀、佐川印刷、ホンダロックの4チーム。この中から佐川滋賀が廃部になる事が決定しています。
JFLへの昇格を賭けた全国地域リーグ決勝大会という大会が間もなく始まりますが、今年出場する各地域リーグの代表は遂に企業チームが0という事態になりました。
(2012 全国地域リーグ決勝大会出場チーム。ノルブリッツ北海道 福島ユナイテッド SC相模原 サウルコス福井 FC鈴鹿ランポーレ アミティエSC デッツォーラ島根 FC今治 FC鹿児島 FCコリア バンディオンセ加古川 ネクストファジアーノ岡山)
地域リーグを勝ち抜いてきた代表チームからも企業チームが消えた今年。この流れは今後どうなっていくのだろうか? ~次回へ更に続く~