ハロプロと直接関係ない話題は、別館を作ってそこに書く事にしたのは去年の秋でした。でも、たまにはハロプロの話題ではない記事を入れるのも良いブレイクになるかもと思うので、今回は写真と街歩きの記事です。しかも「PART1」です。今年は横浜開港150年の年なのだそうで、このおめでたい年にあやかり、横浜を撮る企画記事です。不定期連載で行きます。
ちなみにタイトルは、私の大好きな漫画「ヨコハマ買い出し紀行」にあやかったのと、写真家でありクラシックカメラライターである田中長徳さんがニューヨークを撮った著書「ツァイス紀行」をパロディにして付けたものです。
(高画質)ヨコハマ買い出し紀行 1
私は先月、ソニーのデジカメ「サイバーショットT70」というデジカメを買いました。このデジカメには、ドイツのレンズブランド「カールツァイス」の「バリオ・テッサー」というレンズが付いています。ちっさーは岡井千聖、てっさはフグ刺し、テッサーはツァイスのコンパクトタイプレンズです。
このアウトレット14,800円の安物デジカメのレンズをお供に散歩するのを「ツァイス紀行」と言い切るのは、コンタックスやハッセルブラッドやローライでツァイスレンズを使っている方からすれば、苦笑いの対象でしかないかもしれないけれど、身軽なコンパクトだからこそ撮れるヨコハマがある筈。
洋光台
一月某日、私は根岸線洋光台駅に降り立ちました。緩やかな坂道がアップダウンしたニュータウン。道には整えられた街路樹が植えられ午後の光を受けている。私は駅前の古本屋に入りました。矢島舞美ちゃん表紙のフォトテクニックデジタルがありました。
坂道を歩きながら、光と街路樹を一枚。洋光台の名前に相応しいような、とても暖かい日差しが心地よく空は澄んだ青空。
洋光台から新杉田の方に向かって歩くのが今日のコース。坂道と切通の杉田街道を歩きながら、新杉田からは海沿い散歩の行程です。坂道には小さな古びた商店があったりと、横浜の好きな散歩コースです。
途中、切通を木が覆いトンネルみたくなってる箇所があるのだけれど、残念ながら冬は木の葉が落ちてトンネルにはなっていませんでした。
新杉田からは、金沢シーサイドラインという小さなモノレールみたいな列車の高架に沿って歩く。海から吹き付ける風は冷たく、空は曇り空になっていく。かつて木材港だったというヨットハーバー「横浜ベイサイドマリーナ」に着いたけれど、風と曇り空にテンション下がり撮影結果は不発。
鶴見線国道駅
二月某日、昭和な風景を撮りたくなって鶴見線の国道駅へとやってきました。鶴見線とは、JR鶴見駅から京浜工業地帯へと走っている電車で、起点の鶴見駅以外は全ての駅が無人駅。鶴見線の鶴見駅ホーム入口には改札が設けられていて、そこでチェックが入るものの、そこから先の各駅には改札がありません。利用者の多くは工場に通う通勤客だから、これで問題はないのでしょう。
戦前の姿を残しているという国道駅のガード下は、釣り船屋や飲み屋が並ぶ薄暗い異空間。私はカメラの設定を白黒モードにして撮影を開始しました。
古びたホームへの階段、木枠の改札に立てられたSuicaの機械、少し湿った空間は外の空間とは確かに違う時間が流れていました。
ガードを抜ければ、駅名の由来でもある第一京浜国道。騒々しい国道の明るさとはまるで違う暗いガード下に、学校帰りの女の子が入ってきました。
女の子は開店準備をしていた飲み屋のおじさんと楽しそうに話をしています。その時やっと、ここが異空間ではなく日常な空間である事に気付いた私は、カメラのモードをそっとカラーモードに切り替えるのでした。
やはり、カメラアングルは流石管理人さん。見る者を独特の世界に引き込む力を持っていると思います。
写真は多くのことは語りませんが、その一枚一枚に深い意味が込められていて、言葉では説明しきれない「何か」を見る側に伝えることのできるものだと思っています。だから、写真でしか説明できない世界があります。そこに自分はとても魅力を感じ、毎日写真を撮り続けています。
>たくさん
写真って、撮った人の内面的な物がとても表れるものだと思っています。それは、動かないものだからこそ、撮影者の気持ち、意図、それらが動画よりもくっきりと描かれるのだと思います。
毎日写真を撮っていますか。同じ風景でも日によって見え方が違いますから、日記みたいな撮影も面白そうですね。写真家の田村彰英さんの「HOUSE」という写真集は、同じ家を同じ角度で四季を写したもので、こういう写真を自分も撮ってみたいです。
>koさん
カメラで写真を撮るという行為は、絵を描いたりするのと違って、誰でも出来ますし、答えもひとつではないものなので、センスなど気にせず機会を見て始めてみる事をオススメします。今はデジカメの時代ですから、失敗を恐れず色々と撮れるのもいいですよね。
モノクロって、懐かしくて温かみがありますよね。また機会を見て掲載したいと思います。