モーニング娘。のカップリングコレクションが発売されています。今まで発売された40枚のシングルに収められたカップリング曲を全て網羅した三枚組という、なかなか気合いの入った商品です。
収録曲などは、こちら公式サイトを
http://www.helloproject.com/discography/musume/a_023.html
感心したのは、ジャケットにOGも含めた25人の娘。達が使われている事。初回限定仕様のジャケットの真ん中には、加入順の偶然とはいえ「あいぼん」さんが写っています。今はハロプロではない者も避けずジャケットにするとは、この事務所らしくないやり方で(苦笑)、素直に感動しました。

そんな事務所の心意気に喜びながら、私的モーニング娘。カップリング論とでも言うべき、マイベストを選曲しながら曲についてを書いてみたいと思います。(タイトルにリンクが貼ってあります。名曲揃いですので、是非クリックして聴いてみてください。携帯の人はパケ代に注意してくださいね)
「例えば」
昔、自分がモーニング娘。にハマり始めた頃、中古でシングルを買い集める事に夢中になっていた時期があります。初めて買ったハロプロCDが娘。のベストだから、モーニング娘。シングルは買わなくても良かったと言えるのですが、それでも集めたくなった。そのきっかけはカップリング曲の出来にありました。
この曲をプレイヤーで再生した時、哀愁味溢れるイントロに「モーニング娘。のお祭り的イメージ」とは180度異なる空気を感じ、背筋がゾクゾク来たものです。
サビのハモり、サビの終わりの音の抜き方、モーニング娘。とつんくPはスゴいなと感心した私は、当時はJ-POPに辟易していた時期でした。J-POPの紋切り型の歌詞とメロディ。それはまるで、カラオケで歌いやすくするためのパッケージングにしか思えませんでした。
しかし、モーニング娘。は違った。LOVEマシーンなど、カラオケソングの申し子のように思えた娘。ソングが、実はカラオケソングに背を向けた世界をカップリングで表現している事実。これは、つんくPによるJ-POPの環境破壊。
こういう破壊行為なら大歓迎。もっとやってと思いながら聴いたこの曲の雰囲気は、一期タンポポに似ています。よく聴くと、ヤグチの高い歌声がこだまします。
「HAPPY NIGHT」
「MEMORY-青春の光-」を持っていなかった私は、この曲を知らずにヲタを続け、初めてその存在を知ったのは発売から何年も経ったコンサート会場でした。
その会場はハーモニーホール座間。前の方の席に居た自分に、よっすぃ~が指を指してきた。サビで会場のあちこちを指す振り付けがあって、誰からそれを命中してもらえるかが、この曲での楽しみの一つでした。
振り付けばかりが印象に残っているものの、ファンキーな曲調はLOVEマシーン以降の曲の原型とも言うべきもので、これぞモーニング娘。的な世界を表現した作品。
「Never Forget」
福田明日香卒業曲。歌詞を読むと地方出身者かと思えるけれど、明日香は東京都出身。
リンクに貼った動画はMステのものだけれど、わざわざ明日香のためにMステでこういう場を作り、しかもカップリングを歌う。いかに当時のモーニング娘。が人気アーティストだったかを表す扱いではないですか。
しかも、周りの出演者までがしんみりとしている。場の空気をここまで変えてしまう福田明日香はやはり凄い。この記事を書くために久々にこの映像を見て、その存在感と歌唱力に震えました。
この当時、まだ明日香は中学生です。今、ハロプロに必要なのは可愛い中学生ではなくて、明日香みたいな中学生ではないかと思えてきます。可愛い中学生は既にハロプロに何人もいるけれど、明日香みたいな中学生はオーディションをやってもなかなか見つからないだろう。逃した明日香は大きすぎる。
「恋の始発列車」
この曲には2バージョンあって、シングル「真夏の光線」のカップリングとして収録されている方は、イントロがカントリー風味。アルバムバージョンにはある二番の「あなたが好き」のセリフも、カップリングバージョンにはない。
自分はアルバムバージョンが好きです。リンクに貼った「モーニング娘。10年記念隊」の歌っているのは、アルバムバージョンのほうです。
この曲を娘。がコンサートで歌っている映像も他にあるのですが、こちらを紹介した理由は「なっちが歌っている」から。原曲はまさに、なっちが歌うなっちのための曲というイメージです。
敢えて、なっち以外の他のメンバーの聴き所を挙げるなら、彩っぺのソロパートかなと。彩っぺの語尾の抜き方大好きな自分です。これはCDを聴いて確認してみてください。カップリングコレクションは高すぎて買えない人は、中古で激安なアルバム「セカンドモーニング」を。
セカンドモーニングが名盤たる所以は、なっちや彩っぺの声の陰と、バックの音とのハーモニーが絶妙だからでもあります。二人は北海道出身。
恋の始発列車のイントロを聴くと、北海道のローカル線の始発列車の映像が浮かんできます。朝もやの中、内地(本州)より早い日の出はオレンジに地面を染めていく。そんな映像が浮かんでくるのです。編曲の方が良い仕事してます。
「21世紀」
日本の音楽史に残りそうな大ヒット曲「LOVEマシーン」のカップリング。つまり、モーニング娘。のカップリングで一番多くの人が聴いたカップリング曲です。170万人、全員が聴いた訳ではないかもしれないけれど、100万人くらいは飛ばしたり、止めたりせず再生した筈。
こういう曲が今のハロプロから消えてしまったのは、なんだかハロプロから大人な雰囲気が消えたみたいに思えて寂しいです。つんくPも、そう感じているから書かないのかもしれません。
セクシーな歌を歌うだけが大人の曲ではない。深みのある歌と言ったら抽象的過ぎるので、歌い手の今までの生き方が見えてくる歌と言いましょうか。
今までの生き方を背負いながら、未来を歌う(語る)という大人な歌を、1999年(20世紀)のモーニング娘。は歌っています。中澤姐さんのような正真正銘な大人も居た事は確かですが、この曲には金髪中学生こと後藤真希さんも参加している。
大人の歌を歌う事、生き方を重ねて未来を歌う事は、年齢は関係ないようです。現在のモーニング娘。も挑戦を。
~その2に続きます~
収録曲などは、こちら公式サイトを
http://www.helloproject.com/discography/musume/a_023.html
感心したのは、ジャケットにOGも含めた25人の娘。達が使われている事。初回限定仕様のジャケットの真ん中には、加入順の偶然とはいえ「あいぼん」さんが写っています。今はハロプロではない者も避けずジャケットにするとは、この事務所らしくないやり方で(苦笑)、素直に感動しました。

そんな事務所の心意気に喜びながら、私的モーニング娘。カップリング論とでも言うべき、マイベストを選曲しながら曲についてを書いてみたいと思います。(タイトルにリンクが貼ってあります。名曲揃いですので、是非クリックして聴いてみてください。携帯の人はパケ代に注意してくださいね)
「例えば」
昔、自分がモーニング娘。にハマり始めた頃、中古でシングルを買い集める事に夢中になっていた時期があります。初めて買ったハロプロCDが娘。のベストだから、モーニング娘。シングルは買わなくても良かったと言えるのですが、それでも集めたくなった。そのきっかけはカップリング曲の出来にありました。
この曲をプレイヤーで再生した時、哀愁味溢れるイントロに「モーニング娘。のお祭り的イメージ」とは180度異なる空気を感じ、背筋がゾクゾク来たものです。
サビのハモり、サビの終わりの音の抜き方、モーニング娘。とつんくPはスゴいなと感心した私は、当時はJ-POPに辟易していた時期でした。J-POPの紋切り型の歌詞とメロディ。それはまるで、カラオケで歌いやすくするためのパッケージングにしか思えませんでした。
しかし、モーニング娘。は違った。LOVEマシーンなど、カラオケソングの申し子のように思えた娘。ソングが、実はカラオケソングに背を向けた世界をカップリングで表現している事実。これは、つんくPによるJ-POPの環境破壊。
こういう破壊行為なら大歓迎。もっとやってと思いながら聴いたこの曲の雰囲気は、一期タンポポに似ています。よく聴くと、ヤグチの高い歌声がこだまします。
「HAPPY NIGHT」
「MEMORY-青春の光-」を持っていなかった私は、この曲を知らずにヲタを続け、初めてその存在を知ったのは発売から何年も経ったコンサート会場でした。
その会場はハーモニーホール座間。前の方の席に居た自分に、よっすぃ~が指を指してきた。サビで会場のあちこちを指す振り付けがあって、誰からそれを命中してもらえるかが、この曲での楽しみの一つでした。
振り付けばかりが印象に残っているものの、ファンキーな曲調はLOVEマシーン以降の曲の原型とも言うべきもので、これぞモーニング娘。的な世界を表現した作品。
「Never Forget」
福田明日香卒業曲。歌詞を読むと地方出身者かと思えるけれど、明日香は東京都出身。
リンクに貼った動画はMステのものだけれど、わざわざ明日香のためにMステでこういう場を作り、しかもカップリングを歌う。いかに当時のモーニング娘。が人気アーティストだったかを表す扱いではないですか。
しかも、周りの出演者までがしんみりとしている。場の空気をここまで変えてしまう福田明日香はやはり凄い。この記事を書くために久々にこの映像を見て、その存在感と歌唱力に震えました。
この当時、まだ明日香は中学生です。今、ハロプロに必要なのは可愛い中学生ではなくて、明日香みたいな中学生ではないかと思えてきます。可愛い中学生は既にハロプロに何人もいるけれど、明日香みたいな中学生はオーディションをやってもなかなか見つからないだろう。逃した明日香は大きすぎる。
「恋の始発列車」
この曲には2バージョンあって、シングル「真夏の光線」のカップリングとして収録されている方は、イントロがカントリー風味。アルバムバージョンにはある二番の「あなたが好き」のセリフも、カップリングバージョンにはない。
自分はアルバムバージョンが好きです。リンクに貼った「モーニング娘。10年記念隊」の歌っているのは、アルバムバージョンのほうです。
この曲を娘。がコンサートで歌っている映像も他にあるのですが、こちらを紹介した理由は「なっちが歌っている」から。原曲はまさに、なっちが歌うなっちのための曲というイメージです。
敢えて、なっち以外の他のメンバーの聴き所を挙げるなら、彩っぺのソロパートかなと。彩っぺの語尾の抜き方大好きな自分です。これはCDを聴いて確認してみてください。カップリングコレクションは高すぎて買えない人は、中古で激安なアルバム「セカンドモーニング」を。
セカンドモーニングが名盤たる所以は、なっちや彩っぺの声の陰と、バックの音とのハーモニーが絶妙だからでもあります。二人は北海道出身。
恋の始発列車のイントロを聴くと、北海道のローカル線の始発列車の映像が浮かんできます。朝もやの中、内地(本州)より早い日の出はオレンジに地面を染めていく。そんな映像が浮かんでくるのです。編曲の方が良い仕事してます。
「21世紀」
日本の音楽史に残りそうな大ヒット曲「LOVEマシーン」のカップリング。つまり、モーニング娘。のカップリングで一番多くの人が聴いたカップリング曲です。170万人、全員が聴いた訳ではないかもしれないけれど、100万人くらいは飛ばしたり、止めたりせず再生した筈。
こういう曲が今のハロプロから消えてしまったのは、なんだかハロプロから大人な雰囲気が消えたみたいに思えて寂しいです。つんくPも、そう感じているから書かないのかもしれません。
セクシーな歌を歌うだけが大人の曲ではない。深みのある歌と言ったら抽象的過ぎるので、歌い手の今までの生き方が見えてくる歌と言いましょうか。
今までの生き方を背負いながら、未来を歌う(語る)という大人な歌を、1999年(20世紀)のモーニング娘。は歌っています。中澤姐さんのような正真正銘な大人も居た事は確かですが、この曲には金髪中学生こと後藤真希さんも参加している。
大人の歌を歌う事、生き方を重ねて未来を歌う事は、年齢は関係ないようです。現在のモーニング娘。も挑戦を。
~その2に続きます~
中古を買い集める時期、自分にもありました(笑
C/Wというのはシングルとは別にそのグループの本当に歌わせたかった作詞・作曲家さんのが分かるものだと思っています。福田さんの件ですが確かに可愛さだけではなくもっと歌える子が欲しいのが今の現状です。娘。も高橋さんが抜けてしまった後、グループの歌唱力が不安定になりそうでなりません。(リンリンなどを除いて。
>Jasmine029さん
こんばんは。モーニング娘。の全盛期のCDは流津量も多いから中古も豊富で、しかも安いですよね。お買い得です。個人的には、タンポポの1stアルバムはお買い得でお勧めな一枚です。名盤です。
明日香の映像を久しぶりに見て、その存在感に惚れました。こういうメンバーが居てほしいなと思います。可愛いだけではヲタは喜んでも、新規ファン増加にはなかなか結びつかないですよね。リンリンを上手く起用してほしい事と合わせて、つんくPにはよく考えてもらいたいです。
>けでいちさん
シャッフルを集めたベストは実は去年に発売されています。ハロプロ十周年記念ベストシリーズの中の一枚です。
http://www.helloproject.com/discography/va/a_039.html
これです。全15曲入りです。