戦国自衛隊に行ってきました。死守編、帰還編どちらも行きました。まだ大阪公演が残っていますからネタバレになるような事は書かないけれど、二つの舞台を観て二人のBerryz工房メンバーの事を思いました。今回はその事を。
嗣永桃子と菅谷梨沙子、Berryz工房をずっと引っ張ってきたメンバー。しかし、今二人が置かれた立場というものはだいぶ違うものになってしまいました。しかし、その状況と反した役が二人には与えられいた訳です。
死守編に出演した桃子の役は、見せ場こそあったものの主役級ではなかった。それに対して梨沙子は主役というには少し違うけれど、話の中身に重要な位置を占める役。早い話が梨沙子がいなければ成り立たない物語。この差は一体?
梨沙子は決してスキルフルな訳ではなく、声に味はあるけれど上手いという訳ではない歌。体力に難があるダンスと、どちらかと言えばステージでは主役になりにくい実力度。しかし、印象に残る度合いはかなり高い。つまり、何か人を惹き付ける磁力の強さがある。それは梨沙子が小2の時に出演した「湘南瓦屋根物語」の頃から変わっていない。
簡単な言い方をすると戦国自衛隊では梨沙子は踊りを、桃子は歌で見せ場を作っています。桃子はその歌が心にくるものであったの対して、梨沙子はどこか拙さのある踊り。それは演出的なものであるかもしれないけれど、どこか頼りなげに足を動かしている梨沙子は、やっぱり梨沙子以外の何者でもなかった。
こうして菅谷梨沙子支持者がずっと梨沙子の不安定さを許容してきた結果、梨沙子は不安定さを身にまとったまま大きくなっていったのです。
そして、何より肝心な部分は、梨沙子自身が自身が持つ磁力にあまり気づいていないのではないかという事。無自覚なまま、己の放つ磁力の強さを360度に放ってきた。そんな梨沙子は「無自覚な天才」であるのかもしれません。無自覚な上に天才だから周りの影響とかに流されず、良くも悪くも菅谷梨沙子をここまで演じきれてきた。
そんな梨沙子とは反対側に、桃子が「意識過剰な秀才」として自分を演出してきた。
努力を積み重ね、地位を築いた秀才が、それでも得られる舞台の役はこれなのかと、私は先日のテレビのバラエティを思い出しながらステージを見つめていました。
天才は汚れる事なくステージで舞い、粉にまみれる事もなく、優雅な笑みをたたえながら真ん中で輝く。もって生まれた資質というものが合わせ鏡のように映し出されるアイドルって、実は華やかに見えて残酷な商売でもあります。
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