ネットでたまたま見た意見で「地方アイドルを東京で観るのはデパートの駅弁大会みたいなもの」というものがありまして、自分も同じ意見だったので嬉しくなりました。
駅弁はどこで食べても味は同じです。中身は同じですから。地方アイドルも同じで、地元で観ても東京で観ても歌う曲の魅力やアイドルの可愛さが変わる訳ではない。でも、アイドルは人間。やはり地元で歌う時がリアリティある姿なのではないかなと思います。気持ちの置き方が違う筈。
駅弁もやはり地元で買って、地元の景色を見ながら食べるのが美味しい。鮮度の問題などで実際に地元で食べた方が美味しいというのもあるかもしれません。
でも、アイドルを運営する側にしてみれば東京は大きなマーケットだし、地方でイベントを打つより収益も大きいと思われます。
ただ、だからと言って東京での活動を増やしてしまったら、もはやそれは地方アイドルではないのです。東京で活動をしているマイナーアイドルと変わらない。地方を拠点にする意味は、その地方でファンを獲得し、その地方のスポンサーを付けて活動をしていく事による地域活性化。そして、地元に根付いてくれば地元のマスコミが付いてくる。地方番組に出演となれば、更にファン拡大になるし、地方局におけるタレント不足も解消されます。
こういう地域密着型な運営というのは東京拠点の活動より低予算で活動出来て、そして一定数の熱狂的な支持層を得られる。これはJリーグのクラブ運営にも通じます。地方のクラブは地方のやり方がある。地方の枠を飛び越えて中央に出ていくにはリスクも大きい。それより地方で拠点を固めながら、あわよくば全国にも発信出来たら良いというスタンス。
例えば、注目されている地方アイドルの一つ「ひめキュンフルーツ缶」の活動拠点である愛媛県松山市には愛媛FCというJリーグクラブがあります。愛媛FCはだいたい一試合に三千人くらいの観衆を集めていますが、もしこれを東京で開催すれば同等かもう少し入るかもしれない。在京の愛媛県出身者やサッカーマニアが観に行き、そのくらいの数は来る可能性があるのが東京の人口であり、東京の都市規模。そんな東京開催試合を増やせばクラブの収益は上がる事でしょう。
しかし、そんな事を何度も行えば地元は冷めていく事でしょう。身近さがなくなり、気軽に観に行けないものへの関心は薄れていく事でしょう。
アイドルヲタ内で起きている地方アイドルブームは面白いムーブメントではありますが、当事者は目先の収益だけでなく地に足が着いた活動を意識してほしいなと思います。東京のヲタに必要以上に媚びる必要はないし、あくまで地元ありきであってほしい。少しでも長く続けるためにも。
我々ヲタは贅沢を言わずに、観たいアイドルの地元に行きましょう。地元の空気に触れて味あうステージは東京では味わえない、地方アイドルの本来持つ魅力を感じられるステージだと思います。
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